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『ロシア・バレエ・ガラ 2018』 Part 2

2018年09月05日 | 日記
        
 『ロシア・バレエ・ガラ 2018 』観賞2日目です。今回のガラ公演はバレエ大国ロシアを代表する4つのバレエ劇場、マリインスキー・バレエ、ミハイロフスキー・バレエ、ボリショイ・バレエ、モスクワ音楽劇場から15名のダンサーが出演していました。
 なかでも現在のバレエ界で最も有名なダンサーとして知られ、今年40周年を迎えたファルフ・ルジマトフが出演する、『ムーア人のパヴァーヌ』。17世紀初頭の文豪シェイクスピアの原作をバレエ化したこの作品は上演機会も少なく、なかなか観賞できない貴重なステージだということです。オテロとその妻、イアーゴとその妻の4人の男女が演じる心理サスペンス バレエの形を借りた無言劇  イアーゴから妻の裏切りを耳打ちされ、否定しながらも猜疑心に苛まれて次第に理性を失ってゆくオテロを、ルジマトフが渾身の演技で魅せてくれました。『海賊』のアリ、『シェヘラザード』の奴隷で世のバレエファンを魅了したルジさんが到達した極致なのでしょうか。 シェイクスピア四大悲劇のひとつである『オテロ』、荘厳なバロック音楽にのせて優雅に始まったドラマが、讒言に追い詰められて愛する妻デズデーモナを扼殺してしまうオテロの悲劇へと導きます。深紅の衣装のルジさんが、感情豊かな大きな手で空を掴み、顔を覆い、頭を抱えて苦悶する男を表現 してみせました。
 いやぁ、バレエダンサー歴40年の深みを感じさせるルジさんオテロ、最高に良かったですぅ
コメント (2)
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