またもや起きてしまった、幼稚園児のバス置き去り死
幾ら人間はミスをする生き物と知ってはいても
あまりにも痛ましく悍ましい幼児死亡事故です。
長い間、高齢者の介護に関わってきましたが
年齢を重ねて心身状況が衰えた高齢者の介護は
日々「ヒヤリ・ハット」体験の連続でした。
日常業務の中で重大事故には至らぬまでも
ヒヤリとしたりハッとする場面は、数知れずありました。
ふいに車椅子から立ち上がったり、ベッドから転落しかけたり
異物を口に入れたり、隣席の人の薬を飲んだり
窓や非常口から脱出したり‥
ひとつ間違えば人命に直結する事例を幾つも経験しました。
ハインリッヒの法則では、ひとつの重大事故の背後には
29の軽微な事故があり、その背景には
300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在するといわれます。
今回3歳幼児の命を奪った事故の背景に何があったのか
しっかり検証する必要があるでしょう。