13代目市川團十郎襲名披露公演を鑑賞してきました。
札幌公演は昨日2回、今日1回と計3回が行われましたが
どの回も早々にチケットが売り切れて、今日の会場も満席状態。
海老蔵さんの人気の程が偲ばれます。
開演は正午、友人ふたりと待ち合わせて会場に入ると
先ず成田屋の家紋、大きな「三升」の緞帳に目を奪われました。
オープ二ングは、襲名を祝って舞う「舌出三番叟」
初めて観る演目でしたが
華やかで豪華で美しい舞いでした。
次の「口上」では舞台中央に緋毛氈が敷かれ
團十郎さんと中村梅玉さんが並んで、襲名を報告する口上を述べられました。
團十郎さんは子供の頃、父の札幌公演で「外郎売」を演じたことがあったと
思い出話を交えながら懐かしそうに話されました。
30分の休憩の後は「勧進帳」です。
朗々と勧進帳を読み上げ、富樫と丁々発止の問答をして
無事に義経を守って奥州へ逃げ延びる
麗しき主従の物語が演じられ、観衆はし~んと魅入って‥
改めて日本の伝統芸能の素晴らしさを満喫しましたワ。
途中で山伏の一人が、花道から転落するハプニングがあって驚きましたが
何ごとも無かったかのように粛々と‥。
終演後は、興奮冷めやらぬ3人で馴染みのバルへGO~
ビール&生ソーセージ、ピザ、ベーコンポテト、海鮮サラダなど頂きながら
話題は歌舞伎からWBCの話、互いの近況、知人の噂、健康維持の知恵など
あちこちに浮遊しつつ歓談を愉しんだ春の一日でした。