昨日の午後、入院中の友人S女さんから会いたいと電話あり‥
確か面会禁止と聞いていたけれど、病棟が変わったので許可が出たとのこと。
胸騒ぎを感じながら話を続けていると、T女さんの名前を口にしたので
さっそく今日T女さんを誘ってお見舞いに行ってきました。
事前に知らせていたのでS女さんは待っていたらしく
車椅子に座って、明るいロビーでの面会になりました。
何度か入退院を繰り返したS女さんは
暫く会わない間に、すっかり細くなっていましたが
穏やかな笑顔は変わらず、口調もはっきりしており
以前の食欲不振や嘔吐感、疼痛や不眠状態も改善されて
身体が楽になったと、点滴パックを見上げながら話してくれました。
詳しい病状は分からないけれど、もう痛みだけ取って貰えたら充分だと‥。
3人とも高齢者介護の経験を通して、ある程度は病態が理解できるので
S女さんの心情や覚悟は想像がつきます。
30分ほど何気ない会話を交わして
「疲れが出ると良くないから、今日はこれで失礼するネ」
「元気にしていて下さいネ、また来ますネ」と病室まで送り
明るくバイバイと手を振ってお別れしました。
介護業務に従事し退職してからも
親しく交友していたS女さんが
今こうして難しい状態にあることを知っても
何も出来ないことが口惜しくて残念でなりません。
いつかは来る人の世の無常は、分かっていても辛いものです。
改めて優しく凛としたS女さんが、疼痛や不安から解放され
家族とも心置きなく交流できる状態が
少しでも長く続けられるようにと願うばかりです。