J-Blueの雑記帳(近場を歩く)

此のBlogを雑記帳代わりにと始めました。最近はハイキング・旅行等の写真を中心に記録性を高めた内容と編集にして居ます。

「常温核融合」

2008年06月13日 | その他
1989年3月常温核融合がフライシュマンとポンズによって発見されたが他の科学者
などの追試が進むうち、マスメディアのセンセーショナルな過熱報道も有り次第に、
その再現性の悪さから、現象そのものの存在が疑われだしので在る、アメリカエネル
ギー省の調査委員会(ERAB)が決定的に否定する報告書発表。又各国の政府機関
学会が現象の否定見解の発表・・・・・・
東京大学学長で原子核物理学者である有馬朗人氏が「もし常温核融合が真の科学的
現象ならば坊主になる」との発言まで飛び出した。
しかし追試研究が完全に無くなる事はなく一部の学者達は手弁当で研究を続けたりし
た。
☆ 核融合には幾つかの種類が有り

「熱核融合」 超高温により起こる核融合

「衝突核融合」 原子核を直接に衝突させて起こす核融合

「スピン偏極核融合」 陽子と中性子の自転の角運動量のパラメータ(スピン)を制御
 する事により核融合反応を制御する。

「ピクノ核融合」 非常に高密度の星(白色矮星)の内部で起こっていると考えられて
 いる核融合反応

「ミューオン触媒核融合」 負ミューオンが原子核の電荷1つ分を核近くまで無効化
 するので核融合が起こりやすくなる

☆ 核の反応としては

D-T反応 D(重水素)T(三重水素・トリチュウム)この反応は「水素爆弾」に利用
される、又現在「核融合炉」の反応に利用されようとしている。

D-D反応 これは重水素同士が融合して「重水素融合」と云われ太陽など「恒星」
内部で起こっている反応です。

P-P反応 これは水素の(陽子)P同士が直接反応する「陽子-陽子連鎖反応」と
云われます。

その他にも幾つかの反応形態がありますが、何れも高音、高圧下で起こる反応で
何れも人類がコントロールする事が難しい。

しかし此の常温核融合は熱核融合のような大規模な設備も必要なく、簡単な設備
の構成で核融合をコントロール出来る可能性を秘めています。
実際にD-D反応も確認されているようですが、「高温超伝導」と同じように理論的
解明は未だ先のようです。核融合その物は放射性廃棄物を殆ど出しません。
熱核融合炉の場合多少放射性廃棄物が発生し莫大な資金と年月が掛かり未だ実験
段階で実用化にもほど遠い、其れだけに利害関係者も多く常温核融合に対する風当
たりも強く政治、経済、学会などの反応は今ひとつの感じです。
しかし、すでにアメリカ辺りでは常温核融合に関する特許申請なども視野に入って
いるようで、民間企業なども、此の有用性に気づき始めたようです。
日本企業なども自動車、電気などの大手メーカーが密かに研究しているようです。

荒田吉明氏に付いて
「日本学士院ホームページ」

「公開再現実験報告」

水野忠彦氏に付いて
「常温核融合プロジェクト」
北海道大学院工学研究科量子エネルギー
http://lenr-canr.org/acrobat/MizunoTjyouonkaku.pdf
上記資料はページ数も多く専門的知識も多少必要ですが、常温核融合の歴史と最近
の動きが判ります。