県内の農業委員研修が小城市でありました。
今回の研修は、「目に見える農業委員の活動」として耕作放棄地対策の推進でした。
農業部門においても、相次ぐ規制緩和によって「農地の番人」である農業委員会の権限が制限されてきました。
「農業委員会を必ずしも設置しなくてもいい」というところまできています。
昨年の行政刷新会議でも農業委員会が「やり玉」に挙げられました。
そこで「目に見える農業委員会」として「耕作放置解消に成果を上げよ」というものでした。
耕作放棄地の「増えた原因」農業後継者が「減少した理由」を明確にして、そこの改善をしない限り「病気の大本をそのままして、『ばんそう』を貼るようなもの」になってしまいます。
そこで提案があったのは「人・農地プラン」の実践です。
これは、農業後継者が減少していることを逆手にとって、耕作放棄地を解消して大規模農家をつくる目的で一部の農家(企業)や営農組合に集約しようというものです。
そのために、「農業委員会は汗をかき実績を示しなさい」というものです。
自民党政権時代から「規模拡大」が叫ばれましたが実現していません。
実現しなかったのには理由があります。
その理由は横に置いて、農業委員に「成果を出しなさい」とハッパをかけているのです。
参加者からは、「農産物価格があがれば、色々しなくても後継者は育つ」「イノシシ対策」など不満が出されました。