今朝の新聞には、九電が玄海原発で重大事故が起きた場合の対応拠点とする「緊急時対策棟」を2023年9月完成を目指すとを報じています。
すでに玄海原発は、3、4号機はそれぞれ18年3月と6月に再稼働中です。
再稼働の条件だった、「緊急時対策棟」を「代替施設」で良しとした規制委員会も問題ですが、福島原発事故から12年も後で良しとする九電の安全に対する腰の重さには困ります。
遅れる理由を九電は、今年6月に工事計画が認可された川内原発の原子力規制委員会による審査内容を考慮や放射線の遮へい性向上のため建物の壁を厚くするなど設計変更に時間がかかったためとしていますが、他の原発を再稼働している伊方原発は2015年に完成。高浜原発は今年6月に完成。大飯原発は今年度内に完成予定です。
九電は当初は、2015年には完成としていました。
それを、2016年9月に「免振構造より2年早くできる」と「耐震構造」にすると発表。それから3年間何をしていたのでしょうか。
緊急時対策棟は、地上2階、地下2階で延べ床面積6080㎡収容人数は300人以上を収容し、休憩室や会議室、医務室、トイレも備えます。
一方、代替え施設は作業室は約180㎡しかなくそこにで約100人がどうやって一週間仕事をするのでしょうか。仮眠所も風呂もなく、トイレは工事用仮設を部屋の隅に置いているだけです。
とても「代替施設」と云えるものではありません。
今回の発表では、申請の時期すら明らかにしないお粗末さで、「利益優先、安全対策は後手」では不安です。
写真は、議会配布中に見たお花です。