一昨日の質問で「上場開発農家負担金の軽減策を求めて」質問しました。
そのなかで、明らかになったのは、10年前の滞納金は6600万円だったのが平成21年度は1億4000万円と2倍に増えていることです。
増えた原因は、「農産物価格の下落」で生産費に見合う価格になっていない農業の厳しい現状です。
何とか払っている人も、僅かな年金を貯金し払っていたり、生命保険を解約して払うなど、血のにじむような思い出払っています。口には出さなくても「何で上場開発に参加したのだろうか」と自問しながらの農家も多いのです。
上場開発負担金のことを質問する云うことで、傍聴に来られた方もあります。また、その日に「上場土地賦課金のことで相談したい」と電話が入りました。
昨日、議会終了後に、その女性(73歳)とお会いして相談を聞きました。
「自分の主人は上場開発に反対だった」と一貫して事業そのものに反対していたにもかかわらず、地域の有力者が「協力要請」になんかも来られたそうですが曲げなかっそうです。
それでも事業が進められ、賦課金の請求が来るので相談に来られたものです。
その人は「整備(換地)された土地は見たことがない」といいます。(どの辺にあるかは地域の人から聞いているが行ったことがない)未納の賦課金は167万円(そのうち延滞金が94万円)というものです。
主人は27年前(昭和58年)に亡くなったそうです。
そうなれば、本人の同意がないまま「換地」がなされた可能性もあります。
上場土地改良区事務所にも、本人と相談に同行しましたが結論は出ませんでした。
その女性は、自営業をしている息子夫婦と暮らしていましたが、今は、別居している娘(膠原病)の看病をして、僅かな年金で暮らしているので「とても払える金額ではない」と云います。
こんな苦労をしている人は「氷山の一角」だと思います。
この問題を少しでも解決することが農家の経営を楽にさせることにもなります。
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