華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

名前、それは燃える命

2013年09月13日 23時37分45秒 | Weblog
本日午前シフト。
昨夜は午後シフト。帰宅したら最低限のことだけしてすぐに寝る。そして起きたら仕事。この午後シフト~午前シフトの際は時折ほんの15分休憩を取っただけでずっと働いているような錯覚を起こすときがある。今日もなんかしんどかったなぁ。
先日の愚痴の効果は昨日のみ。今日はなんと11名。アシスタントさんが付いてくれたけど午前で11名はきつい。朝一番から気が滅入りつつも、やらんとあかんもんはしゃーないので、ウォーッと働いた。しかし、幸いなことにナースコールがほぼ皆無。ジャマ(といっては言葉が悪いけど)が入らず、段取り良く作業を進めることができた。いくつか傷口のケアができなかったけど、それは午後からの看護師にお任せして時間通りに退社。結果オーライ。

ところで、うちの病院、手術もするけど、他に“老年医学”を専門とするドクターの患者さんも多数入院している。このドクター、老年医学では高名なんだけど、私の名前はいまだに覚えられない。何度も名乗ったけど無理っぽい。Yoshimiで覚えられない人は多いので、病院ではYoshiと名乗っているんだけど、このたった2つの音ですら覚えるのは難しいらしい。この頃ではあきらめたのか、私のことを“ヘッドナース(トップ看護師)”と呼ぶようになった。一番新人で、しょうもないと思われる質問もしてくる私をからかう意味も含めてそう呼んでいるんだと思っていた。
今日もドクターは回診。廊下で秘書ともに患者さんの今後について話をしていた。その横を通り抜けようとするとドクターが「ヘッドナース、ちょっと」と呼ぶ。それに自動的に「はい」と返事をしてしまった。からかわれているとわかっていても、“ヘッド”と呼ばれて返事をする自分に気が付いて「うぉ、返事してもーた」と恥ずかしくて照れていたら、それを見て秘書看護師も私を笑う。すると一人だけ私たちが笑っている意味がわからずきょとんとしているドクター。そして言う。
「ボクが君を“ヘッドナース”と呼ぶのは、君がお辞儀をするからだよ」。

は?

そこでやっと気が付いた。お辞儀(頭を下げる)は日本特有のもの(韓国でもするかな?)。なのでほんの小さな会釈でもオーストラリア人から見たら不思議なもんらしい。これまで幾度となく「お辞儀せんでもええって~」と言われている。しかしもう体に染み付いたお辞儀の習慣は消えることはなく、またその行為に違和感を覚えることなどなかった。なのでこの“お辞儀”が私を象徴するものになっているとは考えもしなかった。とにかく、病院でドクターに会うたびに「こんにちは」と言いながら頭を下げる私を見て、名前も覚えられないもんだから“ヘッドナース(頭下げる看護師)”と命名していたらしい。
なんでやねん
お辞儀=私だと思われていたことも恥ずかしいけど、“ヘッドナース”が“トップ看護師”という意味だと思い込んでいた上に、それに反応してしまって2倍恥ずかしかった。

私たち日本人は英語圏の名前を聞きなれているけど、逆に英語圏の人は他の言語の名前になじみがないので、名前を覚えるのが大変らしい。たった一音多いだけなのに、Yoshiと呼べてもYoshimiと呼べない人はたくさんいる。そしてYoshimiと呼ぼうとトライする人のほとんどはなぜかYoshimaと呼ぶ。面白いもんやなぁ。
それにしたってなんてセンスのない名前(ヘッドナース)なんやろう? 今度から呼ばれるたびに訂正して覚えてもらうようにしよう。

さて。
明日は午後シフト。今夜もゆっくりしたし、明日朝もゆっくりできて嬉しい。早起きがたたったのか今夜はテレビを観ながらソファで寝てしまっていた。明日もおそらく同じ患者さんたち。土曜日やし、そこまで忙しくないと信じたい。
週末は時々午前スタッフ全員でランチを取っている。明日もそう。そこでカフェ・ガリレオの実験検証をさせてもらうことにした。

イチゴのカップケーキ。
作るのは2回目。前回は生クリームが足りなくてグダグダやったけど、今回のはちょっとマシ。レシピ通りに作ったけど、私としてスポンジが甘かった。みんなの評価はどうかしらん?

春なのでこのところイチゴが安い。普段はあまり食べないイチゴやけど、ケーキを飾るとなるとやっぱりイチゴを選んでしまうなぁ。
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