手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員募集

千葉県我孫子市で歌会を開いています。 初心者歓迎。。一緒に短歌を楽しみませんか。 歌会は原則毎月第2日曜日13:00-16:30。。 場所は我孫子市内(駅前けやきプラザ他)。 講師は「新アララギ」代表の雁部貞夫先生および「新アララギ」選者の今野英山(当会代表)が交互に務めます。。。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 内容は短歌作品の相互批評、および講師による添削指導や関連知識の講話などです。。 会費は月1500円(2012年3月改訂)。。見学は1回まで可能で、無料です。 問合せは次のアドレスにお願いします。 eizan@plum.ocn.ne.jp(手賀沼アララギ短歌会)

「短歌現代」歌人賞を会員の佐々木フミ子さんが受賞

2010年04月16日 | トピックス
第20回の「短歌現代」歌人賞を当会員の佐々木フミ子さんが受賞しています。
佐々木フミ子さんは茨城県牛久市に在住で、昭和48年に手賀沼アララギ短歌会に入会以来当会の中心的な存在として活躍しています。

歌人賞受賞作品「日々は過ぐ」より抜粋
・起き出でて灯す厨に此のあした浅蜊が音たて水を吹き上ぐ
・白鳥の不意に現れし霧の中かのバレエ曲の幻聴しばし
・心刺すかの一言のよみがへり水澄みてなほ米とぎゐたり
・自転車に積みたる米をこぼし来ぬ鴉騒ぐと振り返り見れば
・頬少し痩せたる娘か実家は好いなどと言ひつつ足を伸ばせり
・この路地に設置されたる防犯灯星見る我を感知して点く
・朝夕に北極星仰ぎて日々は過ぐ髪結ふ窓に髪解く窓に
・昼食は思ひ思ひに摂ると決め定年後五年我らつつがなし
・雑巾を人とは逆に絞るさま今にして夫の癖に気づきぬ
・ホースの先に虹の立てるも愉しくて網戸十枚洗ひ終へたり
・濡れ縁の下にも今年は咲き出でて庭に増えゆく関東蒲公英
・甘辛に煮るも終りかと土筆つむ既に重機の動ける原に
・ひとつこと終へたる後のけふの雨夕べはやばやと芋の皮むく
・青空に照り映ゆる柿を指さして「お日さまいろ」と幼は言へり
・鍋ひとつ買ひ換へて寒き道帰る今宵は烏賊と大根炊かむ
・気にもせぬ夫ありがたし納豆をパックのままに食卓に出す

受賞作全体は「短歌現代2007年8月号」に掲載されています。
コメント (2)
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