開催日 平成28年5月8日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ8階第二会議室
講 師 「新アララギ」選者 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
4月28日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の編集委員・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
☆参加を希望される方は下記にメールしてください。
yohkuraq@gmail.com 手賀沼アララギ短歌会
新アララギ 2016年3月号より
・「ヘロインで乱痴気騒ぎ」よく見れば「ハロウィン」なりき吾が眼老いたり
・ハロウィンを「悪魔の騒ぎ」と書き残す幕末の武士紐育(ニューヨーク)にて
・刀(たう)握りレンズに向ふ不適なる面構へ後の三井の益田鈍翁
・マイクつかみ何故友を殴りしや頑是なき児の仕業にも似て 野坂昭如を偲ぶ
・生煮えの物食ふ如き映画なりき大島渚もすでに亡き人
・焼け跡派野坂もついに逝きしかとその「舟唄」をしみじみと聴く
新アララギ 2016年3月号より
・「繕はぬ」ことと「無精」は違ふのよ今日も一言多き女房
・蝋梅の蕾あまた落ちてをり鵯の来て啄みしならむ
・呑川のここの小さき洗ひ堰遡らむと小魚飛び跳ぬ
・車来ぬ呑川沿いをわが歩む橋を目安に距離を測りて
・送り来しわづかばかりの印税を妻は仏壇に供へて拝む
・霙の雨過ぎて明るくなりて来ぬ気を取り直しまた選歌する
三谷和夫:鼓楼より朝に夕べに時知らすを百五十年続けて今も(新アララギ2016.3)
佐々木フミ子:反権力の姿勢貫く野坂氏の意外に訥々と語るを知りき(新アララギ2016.3)
木村和子:子供三人わが背見せつつ育てたり共働きのパワーなつかし(新アララギ2016.3)
須田博:マイナンバー手にして想ふ兵の時肌身に着けゐし認識票を(歌会2016.3)
今野英山:天井桟敷も階段通路も埋まりたり四千人が凝視す闘牛大会(新アララギ2016.3)
高橋毬枝:霧晴れて鮮やかに見ゆる皇帝ダリア数ふるに七十優に咲きをり(新アララギ2016.3)
小熊宗克:金利ゼロバブルの時代は五・五年に二回の昇給ありき(歌会2016.3)
山崎日出男:魔物棲む薬に溺れ妻や子を栄誉も失ふ清原哀れ(歌会2016.3)
麦島和子:*結婚近き息子に贈る飯椀セット食の大事さ伝えんとして(新アララギ2016.3)
岸野トモヱ:*山頭火の湯と名付けたる生ぬるき黒湯に浸る吹雪の夜は(歌会2016.3)
大倉康幸:*負けるなよ負けるものかとつぶやいて職場に向かう朝もときには(新アララギ2016.3)
小那覇暁美:*列なりし銀翼の背に夕陽あり滑走路への長き道ゆく(歌会2016.3)
前澤重成:黒い髪黒い瞳の恋人がゆくりなく来てともに歌聴く(歌会2016.3)
相川盈子:*白き馬安房の潮に洗われて里見の祭りの出陣を待つ(新アララギ2016.3)
宮本通代:帰宅せし吾の目に入る卓上に持久走大会一位のカード(新アララギ2016.3)
葛岡昭男:*逝った姉に似ている瞳で振り返る美人に会いに美術館に行く(新アララギ2016.3)