開催日 2019年6月9日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ8階第2会議室
講 師 「新アララギ」選者・前代表 吉村 睦人先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月(会員は6か月前払い)
5月30日(木)必着で歌稿(短歌3首)を大倉まで提出してください。
☆見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
☆吉村先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の前代表です。開成高校教頭・青稜高校校長を歴任するなど教育者としても知られています。
☆見学または入会を希望される方は下記にメールしてください。 eizan@plum.ocn.ne.jp 手賀沼アララギ短歌会
< *印 新仮名遣い>
三谷和夫:戦闘機と空母をつくり戦争に近づくべしと君思はずや(新アララギ2019.4)
佐々木フミ子:手をのべて光掬はむ我が頭上東に北に星はとびかふ(新アララギ2019.4)
千葉照子:薬物依存症患者は売人の被害者でもあると言ふ意見あり(歌会2019.4)
今野英山:城址に放射線量の記録あり見えぬものとの戦ひつづく(新アララギ2019.4)
高橋毬枝:事業への励ましはプレッシャーと子は言ひて己が身守れと繰り返したり(新アララギ2019.4)
山崎日出男:春の日に夏思わせる日の光沼に釣り人のパラソル数増す(歌会2019.4)
麦島和子:*夫なれど思い届かぬ空しさを秘めつつ今年も除夜の鐘聞く(新アララギ2019.4)
岸野トモヱ:*彼岸ゆゑお萩を求めて仏壇にそなえて手合わす墓参できぬ吾(歌会2019.4)
大倉康幸:*締め切りに追われて生活する日々をしばし忘れるウォークイベント(新アララギ2019.4)
相川盈子:*年末の追突の痕そのままに軽トラ繰り出す菜花の畑に(新アララギ2019.4)
宮本通代:冬空の遠くに見ゆる富士山は大寺院の青き屋根のごとく見ゆ(新アララギ2019.4)
葛岡昭男:*天井の恵み固めて吊り下がる氷柱は朝日を受けて輝く(新アララギ2019.4)
丸山さち子:*氷頭(ひず)を煮る香りを厨にただよわせ義父は郷里のおせちをつくりき(新アララギ2019.4)
戸田邦行:*その夫婦親の心子知らずとその子等の思いを踏みにじりたり(新アララギ2019.4)
鈴木英一:疲れし脚ひきづりながら宿に着き温泉につかりて雪けむり眺む(歌会2019.4)
新アララギ 2019年4月号より
・知内(しりうち)の浜に琥珀の珠拾ひ興ぜし日あり君も若くて 三宅奈緒子氏
・三十年ひとり暮らすに悔いなしと問はず語りに言ひたまひたり
・人の気持ちを考へぬ善意が恐ろしと嘆きしことも思ひ出でたり
・上水のほとりの瀟洒な洋館に有三と文明なに語りしや
・井の頭のマンション屋上より身を投げし女生徒ありき春の彼岸の雪の日なりき
新アララギ 2019年4月号より
・ひどいことした父母を恨まずに清らにあの世に行きし少女ら
・父母につけて貰ひし名の「愛」を持ちたるままにて逝きし少女ら
・しののめか夕づく頃か目覚めしてしばらく分かちがたきときの間
・手押し車のなかに犬が乗つてゐる押すは背中の曲がりし媼
・ショーウィンドーに南瓜が一つ置きてあり何を販ぐ店にてあらむ
・歌止めしと思ひてをりし友なるに今朝新聞に一首載りをり