開催日 平成31年5月12日(日)午後1時~4時30分
会 場 我孫子駅前 けやきプラザ8階第2会議室(会場が変更になったのでご注意ください!)
講 師 「新アララギ」選者・代表 雁部 貞夫先生
内 容 短歌作品の批評、添削指導
会 費 1500円/月
5月2日(木)必着で歌稿(短歌3首)を提出してください。
★見学もできます。(見学の場合は1000円/回) 事前に短歌3首を提出すれば批評・指導が受けられます。
★雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表・選者です。登山家としても知られています。 歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。
★参加を希望される方は下記にメールしてください。 eizan@plum.ocn.ne.jp 手賀沼アララギ短歌会・今野英山
< *印 新仮名遣い>
三谷和夫:緑の野に真直一本の道のありめぐりに見しを君は描かず 東山魁夷展(新アララギ2019.3)
佐々木フミ子:友暮らすマンション誉めむ言葉さがすベランダに迫るビル群見つつ(新アララギ2019.3)
木村和子:ランドリーに高齢男子三人待つ近頃普通の光景にして(新アララギ2019.3)
千葉照子:蒲団から食み出す夫の足の裏見えつつ今朝も早く出で立つ(歌会2019.3)
今野英山:青春の尾を引きずりて古希となるまだ見ぬ世界のあまりに広く(新アララギ2019.3)
高橋毬枝:魚市場の目玉とされし鮟鱇は半畳ほどに裂かれ掲げありたり(新アララギ2019.3)
山崎日出男:在りし日に吾よりピアノを買ひ呉れし声美しき市原悦子(歌会2019.3)
麦島和子:*昼の喧騒なきがごとくに静かなる森に寛永寺の鐘響き渡れり(新アララギ2019.3)
岸野トモヱ:*猪の年の二月一日巡り来る在らば七十二励まし合えるに(歌会2019.3)
大倉康幸:*最終的に判断するのは人間だAIどんなにはびころうとも(新アララギ2019.3)
相川盈子:*安部首相急いてはいぬか中国もロシアも容易き国にはあらず(新アララギ2019.3)
宮本通代:その朝皇帝ダリアは霜に打たれエンゼルトランペットも黒く萎れる(新アララギ2019.3)
葛岡昭男:*挫折して下り列車に乗る友の前途祈って東京駅に行く(新アララギ2019.3)
丸山さち子:*柚の香の葛湯を溶かせば幼き日熱あるわれに母はつくりし(新アララギ2019.3)
戸田邦行:*手のひらの中に納まるこのスマホ世界とつながり孤独を払う(新アララギ2019.3)
鈴木英一:基礎科学に世界に誇る成果続くニホニウム元素にチバニアン紀と(歌会2019.3)
新アララギ 2019年3月号より
・映画果て書店に入ればこは如何に「平成の大御歌(おほみうた)」と大書する記事
・総力を挙げし特集と銘打てばああ気味わるしこの断言は
・「大御歌」は死語と思へど百五十年時計の針を戻せと言ふか
・見ぬふりにやり過ごさむは易けれど「踏絵」踏まする世が来ると知れ
・いち早く「人間宣言」せし人を忘るるなかれ「平成」の今
・あの行事触れずにおけばいいのだと言ひゐし文明偉き人なり
新アララギ 2019年3月号より
・君が剥き吊るし干したる百匁柿今しわれは口にせむとす
・この腕にてノックをしたる者の中に六大学の猛者もをりたり
・その庭はきれいに剪定されをれど主人はなほも入院といふ
・畝の上に芽ばえてをるは豌豆か街中になほもかかる畑あり
・やうやくの辿り着きたる小公園山茶花はなほも咲き続きをり
・連休にて車少なき駐車場横切りて行くポストへの近道