2021年10月歌会のお知らせ

開催日　　2021年10月10日（日）午後１時～４時３０分
会　場　　手賀沼湖畔　アビスタ第3学習室
講　師　「新アララギ」選者・代表　雁部　貞夫先生
内　容　　短歌作品の批評、添削指導
会　費　　１５００円/月

歌稿（短歌３首）は、9月30日（木）必着で担当者（大倉）まで提出してください。

☆歌会は見学もできます。（一回にかぎり見学は無料）　事前に短歌３首を提出すれば批評・指導が受けられます。


☆雁部先生は全国で屈指の短歌結社「新アララギ」の代表・選者です。登山家としても知られています。
歌集「ゼウスの左足」で島木赤彦文学賞を受賞しました。

☆見学もしくは会への参加を希望される方は下記にメールしてください。
eizan@plum.ocn.ne.jp　手賀沼アララギ短歌会・今野英山

文学掲示板 2021年10月

手賀沼湖畔文学の広場にある「文学掲示板」、2021年6月は手賀沼アララギ短歌会の歌が５首掲載されています

・年老いて巡り逢うこと叶うなら幸せという語も好きになる（我孫子 岸野トモエ）

・五キロ来て菜の花畑は満開なり迷わず陣取り弁当開く（柏 高橋毬枝）

・葉の裏の見えぬやうに指で矯め御国の誉れを床に活けたり（松戸 千葉照子）

・放課後の廊下に実は人知れず抜ける光の滝の激しさ（牛久 永盛佑樹）

・初めての孫の手紙は鏡文字夫には読めぬも吾には通ず（つくば 宮本道代）

・堀沿いの桜の蕾うっすらと薄紅に色づき初めぬ（柏 麦島和子）

会員の作品(2021年8月）

三谷和夫：孫の婚を共に祝ふと祝杯をあぐれば今日はコロナを忘る（新アララギ2021.8）
佐々木フミ子：グミ食みて赤くなりし舌見せ合ひき母亡き我に誰も優しく（新アララギ2021.8）　
千葉照子：神や霊を「祭るに在(いま)すが如くす」と明言し難し明治の帰朝人　　森鷗外『かのやうに』（歌会2021.8）
今野英山：木柱の倒れし斎藤山荘跡のどこにも見えぬ赤き光は（新アララギ2021.8）
高橋毬枝：ヴィヴァルディの「春」を流して晴々と図鑑をめくり野山をたどる（新アララギ2021.8）
麦島和子：＊整理する母の本棚に亡き父のスナップ写真と腕時計あり（新アララギ2021.8）
岸野トモヱ：＊いつも見る番組ありてほっとするオリンピックの一色なれば（歌会2021.8）
大倉康幸：＊勝ち負けは一手で決まることもある囲碁にはまったコロナ禍の中（新アララギ2021.8）
相川盈子：＊欠詠はできぬわれなり病床に咳き込みて歌記しし父なり（新アララギ2021.8）
丸山さち子：＊淋しさが急に涌き来るあの角を二人を乗せた車が消えて（新アララギ2021.8）
鈴木英一：ウイルスは五億年前現れき人の進化と比較にならず（歌会2021.8）
永盛佑樹：鍵盤の水平線を揺らすときエヴァンスのドは何処にきこえる　　※エヴァンス……「ビル・エヴァンス」ジャズピアニスト（歌会2021.8）

講師の歌（2021年8月）

新アララギ　2021年8月号より

雁部貞夫先生（新アララギ代表）
・菴没羅あんもら の熟れし実ふたつ卓におく本邦産の 紅くれなゐ 濃きを
・若き日のコレット女史の写真あり「ボブ」のはしりか百年前の

今野英山　手賀沼アララギ短歌会代表（新アララギ選者）
・つづら折り箱根の上りをひたすらに君走りしか面影に見ゆ
・箱根路をとほる度ごと悔いつのるここに冬越えせしか吾が子は