12月 31日

2010-12-31 01:18:08 | Weblog

              ( 大晦日 )

このブログを見て下さっている皆様、今年も沢山の応援ありがとうございました
開設から1953日目の「ころころの毎日が俳句」、来年も宜しくお願いします

仲見世の裏の月影大晦日               深見けん二

 

重ね鳴る寺鐘も京の大晦日               桑原まゆ子

 

年越しの奥に奥ある京の宿                               森澄雄

 

ふるさとの出湯に年越し蕎麦すすり                    臼田亜浪

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  独り言 
 今年の俳句一年は素晴らしい年になった。力以上の評価を得、俳句を通じて素晴らしい人達
 との出会いと再会もあった。鎌倉・江ノ島の吟行会・8月の山形・秋田への旅・10月の名古屋 での全国俳句大会。同じく旧友とともに行った大垣の芭蕉奥の細道・結びの地、関ヶ原、伊吹山
への旅どれもこれからの俳句人生の思い出に深く残るだろう。その時々にお付き合い頂いた
連衆に友人に先生に心から感謝します。来年もまた健康で俳句が楽しむ事ができますよう
心よりお祈りいたします。 皆さん 良い年をお迎えください 

              寺町の鐘の八重なる除夜詣       

     

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12月 30日

2010-12-30 00:31:39 | Weblog

           ( 小晦日 )

声高な露店の地割り小晦日              川澄祐勝

 

地平線見たくて旅の小晦日               土屋草子

 

筆仕舞ふあとははかなし小晦日                         赤尾兜子

 

瀧上の水のうつろや小晦日                               宮坂静生



 

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12月 29日

2010-12-28 23:58:17 | Weblog

           ( 水仙 )

水仙を背負ひて海に降り来たる             細見綾子

 

水仙の夜は荒星のつぶて打ち              岡本 眸

 

水仙や束ねし花のそむきあひ              中村汀女

 

水仙は密に挿しても孤なる花               大橋敦子



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12月 28日

2010-12-28 00:15:35 | Weblog

           ( 数え日 )

数へ日の猫たむろせり先斗町             牧野一古

 

数へ日や昼の木立に子の遊び             岡本眸

 

数へ日の百の障子の日のにほひ            辻桃子

 

数へ日となりて傾くカレンダー               相馬沙緻



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12月 27日

2010-12-26 22:46:32 | Weblog

          ( 日記 )

吾のみにわかる印や日記果つ            平木寿枝子

 

今年わが虹を見ざりし日記了ふ            福永耕二

 

日記買ふ癒ゆるなき身をはげまして                   朝倉和江

 

日記買ひ一誌と歩みゆく月日                            山田弘子


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12月 26日

2010-12-25 23:50:12 | Weblog

          ( 煤払い )

昨日は今年最後の句会も朝から熱っぽく休む。連衆ともお会いしたかったが残念。
今は平熱もダルさが残っています

煤払い屋号おろして久しかり             柴野悠庭

 

作務僧の煤払いいし格天井              山王堂正峰

 

吊鐘の中掻きまはす煤払                吉岡句城

 

けふばかり背高からばや煤払                           千代尼

    独り言 
25日は一日中、ダラダラと過ごす。今年の結びの句会に参加できなかった
ことを後悔しつつ、朝から8度3分の熱がただの風邪ならよいが
インフルエンザなら、連衆に迷惑が掛かると思ってのこと・・仕方ない
夜になって平熱近くまで下がったので,一安心
「山ゆり句会」の皆様 ごめんなさい 

先日、伊吹嶺関東支部の新年句会の清記表が送られて来た
1月11日の句会までに選句を済ますようにとの事・・熱があってもプリントアウトして予選をする
兼題が出ていないので、季語も幅広く,実感としての季感での選が中心となってしまう
予選で8句(115句中)を頂けた 力作も多いが頭中作の句もある。そういう作品も否定は
しないが伊吹嶺での選句となると外すほか無いだろう,いくら具象と言えど景色が見えすぎて
しまう句もある。この辺が私も苦労したところ。言葉、漢語に頼った句もある やはり感動を
頼りとしなければ鑑賞者に届き難いのも確かである
他人の句には何とでも言えるが、自分の句はいかに?であろう




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12月 24日

2010-12-23 23:33:01 | Weblog

        ( クリスマス・イブ )

八人の子供むつましクリスマス            正岡子規

 

犬の脚人間の脚クリスマス                神野紗希

 

クリスマス馬小屋ありて馬が住む                          西東三鬼

 

働いて来し手の組まれ聖夜ミサ                             小谷伸子

 

抱きしめし児は手に余り聖夜かな                            加藤英津子

    泣き虫が星の子となる聖夜劇

    厨から母のハミングクリスマス                 ころころ                   





 


 

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12月 23日

2010-12-23 00:20:59 | Weblog

           ( 冬薔薇・天皇誕生日 )

天皇誕生日その恋も亦語らるる             林 翔

 

冬薔薇金色の日を分ちくるゝ               細見綾子

 

冬薔薇反逆の白崩れゆく                 伊藤 梢

 

銀座には銀座の生活冬薔薇                高木晴子



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12月 22日

2010-12-21 23:30:39 | Weblog

          ( 寒の入り )

きびきびと万物寒に入りにけり            富安風生

 

柚子湯沁む無数の傷のあるごと            岡本眸

 

わが露路でつまづく寒に入りにけり          菖蒲あや

 

をみなごのひとりあそびし柚子湯かな         川崎展宏


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12月 21日

2010-12-21 18:26:10 | Weblog

         ( 冬の月 )

月が完全に地球のかげに入る皆既月食が今夕北海道、東北地方では見られた
ようです。

月食下焔をはこぶ焼薯屋                田川飛旅子

 

街尽きてここ遍路みち冬の月              深見けん二

 

夜々高き冬の月あり母と住む              森田 愛子

 

舌熱くジャスミン茶ふく冬の月              輪島淳子


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