枯菊・冬菊・寒菊
思ひしみ易し枯菊色残る 細見綾子
くくられて冬菊の香の衰ふる 栗田やすし
冬菊の日を溜めゐたる白さかな 梅田 葵
冬菊や納屋に鵜籠と薪積まる 坂本操子
枯菊のつよき香放ち折られけり 近藤文子
冬菊のひかりを供花に束ねけり 櫻井節子
冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原秋櫻子
ぼろぼろの身を枯菊の見ゆる辺に 福永耕二
君病めば机上の菊に冬の影 林 翔
いつしかに悔も残らず菊枯れし 中村汀女
冬菊のさび朱のよけれ童女ゐて 森 澄雄
枯菊になほ大輪の誇あり 下村梅子
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