12月 31日

2024-12-31 05:47:51 | Weblog

                  大晦日・大つごもり・大歳・大年・除日・晦日蕎麦

 

 

 

          ブログ開設から7068日目の大晦日です 今年も拙いブログにお付き合い下さいまして

          ありがとうございました 開設20年まであと少しそこまでは頑張ります

          インフルエンザ・マイコプラズマ肺炎・コロナ感染症とひたひたとその感染者が増えているようです

          どうぞ十分の自粛・自衛をされて佳い年をお迎えください 令和七年、皆様にとって幸せな年になりますように

           ☆ ころころ

 

 

                

 

 

 

          年移るモンローといふ蘭の花           沢木欣一

     

          大みそかこぼせしほどの雨降りぬ         細見綾子

 

          塩断ちに慣れて晦日の蕎麦すする         栗田やすし

 

          洗はるる鵜が大年の湯を飛ばす          栗田せつ子

 

          星うるむ大つごもりの仕舞風呂          夏目悦江

 

          大晦日妻の自転車磨きけり            佐藤とみお

 

 

 

                

 

 

 

          月さすや年越蕎麦の蒸籠まで           水原秋櫻子

 

          大歳といふ海溝を前にせり            能村登四郎

 

          仲見世の裏の月影大晦日             深見けん二

 

          オリオンへ向く大年の滑走路           奧坂まや

 

          大つごもり柳生峠の茶屋一軒           村山故郷

 

          大年や借り重ねたる人の恩            石塚友二

 

 

 

                

 

 

 

              サイトから一部資料・写真お借りしています 今年も有難うございました  

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12月 30日

2024-12-30 05:27:05 | Weblog

                       年惜む、冬惜む・ 惜しむ年・惜年

 

 

 

                

 

 

 

          音楽に涙湧きたり年惜む          沢木欣一

 

          暗き水樹間を流れ年惜しむ         細見綾子

 

          年惜むジャズの流るる喫茶店        鈴木みすず

 

          反古を焼く煙に噎せて年惜む        伊藤旅遊

 

          年惜しむ信濃土産のワイン酌み       市江律子

 

          子に愚痴を叱られ年を惜しみけり      上田博子

 

 

 

                     

 

 

 

          止り木に足浮かせ年惜しみをり       能村登四郎

 

          ゆく年を惜しむ長巻山水図         森 澄雄

 

          わが遊び月雪花と年惜しむ         下村梅子

 

          年惜しむ藪の奥から風起り         飯島晴子

 

          手鏡に息吹きかけて年惜しむ        浅井沙衣子

 

          一年の吾が句の瓦礫年惜む         上野 泰

 

 

 

                     

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています   

          

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12月 29日

2024-12-29 05:01:55 | Weblog

                    年の暮・歳晩・年の瀬・年果つる・年つまる

 

 

 

          なりにけりなりにけりまで年の暮      松尾芭蕉

 

          わんといへさあいへ犬も年のくれ      小林一茶

 

          おもしろい事にもあはす年暮るゝ      正岡子規

 

          大原女にまたことづてや年の暮       高浜虚子

 

          やかましき姑健なり年の暮         夏目漱石

 

 

 

                

 

 

 

          音楽に涙湧きたり年惜む          沢木欣一

 

          年の瀬のしぼり問屋の活気かな       細見綾子

 

          年の瀬や黒き運河にビール瓶        栗田やすし

 

          歳晩やガラスケースの古書の艶       河原地英武

 

          長生きを母に詫びられ年昏るる       栗田せつ子

 

          子の顔を忘れし妻よ年暮るる        中村修一郎

 

 

 

                 

 

 

 

          年の瀬や浮いて重たき亀の顔        秋元不死男

 

          歳晩やひしめく星を街の上         福永耕二

 

          一睡にもの食ふ夢や年の暮         小川軽舟

 

          愛されぬ四肢はぶらぶら年の暮       櫂 未知子 

 

          手紙燃すめらめらと燃え年つまる      菖蒲あや

 

          母が吾をまたいでゆきぬ年の暮       夏井いつき

 

 

 

                

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています   

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12月 28日

2024-12-28 04:21:29 | Weblog

                              数え日

 

 

            

          今年もあといく日と、指折り数えるほど暮れが押し詰まること。また、その押し詰まった日。《季 冬》

 

 

 

                     

 

                     ころころが彫った「福」今年の年賀状はこれです

 

 

 

          数へ日も一日古書店巡りかな            下里美恵子

 

          数へ日や寺に干さるる臼と杵            竹中和子

 

          数へ日や煮物の匂ふ路地の朝            飯田蝶子

 

          数へ日やゼンマイ時計巻直す            藤田岳人

 

          数へ日や参道に延ぶ古物市             坂本操子

 

          数へ日の路地の子猿の宙返り            山口耕太郎

 

 

 

                     

 

 

 

          数へ日の小包解かぬ寄贈本             秋元不死男

 

          数へ日を第九の稽古重ねけり            阿波野青畝

 

          数へ日に追はるる如くもの書く身          山口青邨

 

          海を見ることで数へ日使ひきる           渡辺輝子

 

          数へ日や乾ききつたる硯箱             鈴木真砂女 

 

          数へ日の紺の山より大鴉              廣瀬直人

 

 

                

 

 

              毎月28日は「お不動さま」の縁日です。年の最後の縁日を「納めの不動」といい、1年のご利益

              お礼と感謝の気持ちを込めて参拝します。お不動様はもちろん不動明王を親しみを込めての称です

              俳句的には1月28日の初不動の句が多く残されています

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています                

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12月 27日

2024-12-27 05:46:55 | Weblog

                         忘年・年忘れ・忘年会

 

 

 

 

                

 

 

 

          原稿の未完のままや年忘れ         栗田やすし

 

          古書店にしばし寄り道年忘れ        河原地英武

 

          鮟肝や女同士の年忘れ           鈴木信子

 

          一升瓶抱へ飯場の年忘           森垣一成

 

          年忘れ笑ひ上戸の友ばかり         廣中美知子

 

          忘年の酒にとろりと来る睡魔        ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          さそはれて浄瑠璃聞くも年わすれ      水原秋櫻子

 

          むらさきを着るときめたり年忘       宇多喜代子

 

          「美濃吉」の黒き柱や年忘れ        桂 信子

 

          へべれけのお手を拝借年忘れ        高澤良一

 

          酔はさんと忘年会のはかりごと       鈴木洋々子

 

          尼寺の忘年句会チューリップ        星野立子

 

 

 

                

 

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています    

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12月 26日

2024-12-26 06:30:33 | Weblog

                   万両・百両(唐橘)・十両(藪こうじ)・冬珊瑚

 

 

 

          万両や着丈合ひたる借り衣裳        飯田龍太

 

          万両や使ふことなき上厠          富安風生

 

          棕櫚縄の朽ちし籬や実万両         佐藤とみお

 

          万両の一粒づつに雨の粒          関根近子

 

          屋根神に傾ぐ万両艶めけり         橋本紀子

 

 

 

                

   

                   百両(唐橘)

 

 

          百両へ万両の鉢運ばるる          姉崎蕗子

 

          末娘唐橘のうるはしゅう          高澤良一

 

 

 

                     

 

                      十両(藪こうじ)

 

 

          吉良さまを敬ふ寺の藪柑子         能村登四郎

 

          ひとつづつ陽の一点や藪柑子        森 澄雄

 

          皇子の囲みて赤し藪柑子          国枝洋子

 

          藪柑子小壺に挿せり藍染屋         中村たか

 

          住み古りて増ゆるにまかす藪柑子      清水弓月

 

 

 

                     

 

                       冬珊瑚

 

 

 

          冬珊瑚ころと呑みこみ尾長去る       谷 和子

 

          ふくよかに乾く白衣や冬珊瑚        升本栄子

 

          気が付けば子あり孫あり冬珊瑚       小林鱒一

 

          冬珊瑚官退けば人も来ず          荻村汀鳳

 

 

                     

 

                      千両(仙蓼)

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています      

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12月 25日

2024-12-25 05:56:28 | Weblog

                        水仙・水仙花・白水仙・野水仙

 

 

 

                     

 

 

 

          蕾また咲くと水仙長く切る           細見綾子

 

          鵜の山の畦に水仙はしり咲き          川口信子

 

          水仙の白きはだてり庭の隅           伊藤貴美子

 

          木曽川の風の荒さよ野水仙           児玉美奈子

 

          福禄寿の寺に伸びきる野水仙          武藤光晴

 

          風荒ぶ三国の崖の野水仙            丹羽一橋

 

 

 

                     

 

 

 

          雪嶺晴れ畦の水仙風のなか           沢木欣一

 

          水仙に光微塵の渚あり             水原秋櫻子

 

          明るさは海よりのもの野水仙          稲畑汀子

 

          くらがりに水仙の香や二日月          古賀まり子

 

          大灘のかがやく日なり野水仙          片山敏子

 

          水仙や束ねし花のそむきあひ          中村汀女

 

 

 

                     

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています 

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12月 24日

2024-12-24 05:02:26 | Weblog

                   聖夜・聖樹・クリスマス・聖菓・サンタクロース

 

 

 

          金銀の紙ほどの幸クリスマス         沢木欣一

 

          クリスマス冬木の肌の照るをせめて      細見綾子

 

          白髪また増えて聖夜のケーキ食ぶ       栗田やすし

 

 

 

                

 

 

 

          クリスマス募金乞ふ列素通りに        河原地英武

 

          焼酎の美容液ぬりクリスマス         栗田せつ子

 

          昨夜の雨梢に光るクリスマス         国枝洋子

 

          シャンソンの街頭ライブ聖樹の灯       武藤光晴

 

          星形にクッキー焼けりクリスマス       太田滋子

 

          厨から母のハミングクリスマス        ころころ

 

 

 

                     

 

 

 

          へろへろとワンタンすするクリスマス      秋元不死男

 

          聖夜弥撒ヴエールをつけし母とゐる       津田清子

 

          ケーキ切るのみのわが家のクリスマス      下村梅子

 

          この出逢ひこそクリスマスプレゼント      稲畑汀子

 

          赤鉛筆のぞく聖夜の教師の胸          能村登四郎

 

          戻り来し猫の鈴の音クリスマス         片山由美子

 

 

 

                

 

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています  

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12月 23日

2024-12-23 05:17:29 | Weblog

                              雪吊

 

 

 

 

                     

 

 

 

          雪吊りの声してゐたり母の家          沢木欣一

 

          湯煙りに雪吊りの縄ゆるびたる         栗田せつ子

 

          鯉跳ねて雪吊の影崩しけり           渡辺昌代

 

          雪吊りの乾きてゆるぶ晴れつづき        岸本典子

 

          雪吊りの縄金色や加賀の晴           市原美幸

 

          余り縄風に吹かせて雪吊師           武藤光晴

 

 

 

                     

 

 

 

          雪吊のふいに日暮るる水の上          黒田杏子

 

          雪吊に北国の蝶まつはりぬ           阿波野青畝

 

          雪吊のはじめの縄を飛ばしけり         大石悦子

 

          元結を締めて雪吊ととのひぬ          清水 美恵

 

          雪吊つて百万石の構へかな           清水基吉

 

          地震はげし雪吊の縄切れ縮み          西本一都

 

 

 

                

 

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています  

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12月 22日

2024-12-22 05:29:36 | Weblog

                         日記買ふ・日記果つ・古日記

 

 

 

          「日記買う」を季題に本屋、文具屋さんを見て回る この時期には来年の日記の棚に並んで必ず手帳も

          ずらりと並んでいます 私の場合本格的な日記というよりも手帳タイプを選ぶ

          過去を書く日記から明日以降の未来(予定)を忘れぬように

 

 

 

                     

 

 

 

          古書街のはづれ十年日記買ふ        下里美恵子

 

          表紙絵はモジリアーニや日記買ふ      鈴木みすず

 

          父に似て話し下手なり日記買ふ       土方和子

 

          古書街の昼の静けさ日記買ふ        森垣一成

 

          死ぬ死ぬといひて三年日記買ふ       近藤文子

 

          日記果つ母逝きし日を真白に        ころころ

 

 

 

                   

 

 

 

          秘めごとのひとつやふたつ古日記      山田弘子

 

          子育ての尽きることなき日記果つ      福屋千穂美

 

          古日記心貧しき日は飛びて         朝倉和江

 

          ちぎられし頁あちこち日記果つ       加藤三七子

 

          雨の日の神田に暮れて日記買ふ       角川春樹

 

          寿命との天秤如何に日記買ふ        林 翔

 

 

 

                

 

 

                 サイトから一部資料・写真お借りしています  

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