2月22日

2007-02-22 20:52:25 | Weblog


     天目に闇のかがやき春の雨    ころころ

 驚くべき投句数・・・
 久しぶりに現俳へ投句をしたので互選に参加すべく
 選句欄を開く、なんと1100余句。一年前の900句
 でさえ四苦八苦の選であったのに。
 昨日約400句を選をしてみたが一句も予選に残らない。
 数が数だけに当然見落としもあるだろうが、ころころが
 毎月参加している句会のレベルの高さをあらためて確信
 することとなる。

     春光へ梶棒上ぐる人力車

     早春の海木更津を過ぎてより

     繊月や恋猫の距離動かざる

     春寒や骨壷に聞く波の音

     ひとすじに野火の助走の始まりぬ

 2月句会のころころの選。連衆の佳句である。
 

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2月18日

2007-02-18 17:49:03 | Weblog


      春の波どこにぶつかつても光る

 NHK俳句大賞の一句。
 久々にブログの更新を促された。
 良い俳句に出会うと、句作意欲もまた湧き上がるもので、
 19年度はトライしてみようかな・・・
 日記でも一年を通してだとさまざまなことが有っても、昨日・今日・
 明日と言う単位ではそれほど違った生活を送っている訳でもなく
 俳句も詠みたい瞬間を待つこともいいのかも知れない。
 最近は句作の数も減ってせいぜい月間50余りでしかない。
 初学のころは毎日2~30は最低詠んでいたような気がするのに。

 よく人からころころさんは熱心ね。などと言われるが、実のところ
 根気の無い人間だからこそいつも課題を与え続けなければ
 簡単に諦めてしまう自分を知っているからで、また口数は多いが
 肝心なことが言えない語彙不足の自分の欠点を補って、唯一の
 意思表示になると思っている。

 掲句は七十代の女性の句。
 選者評にも有ったがここまで言い切り断定されると、
 何も返す言葉も無い。俳人は齢を重ねて見えてくるものが有る
 しかしその反面句が淡くなるもの。

   春の波どこにぶつかても 光る

 あえて分かち書きしたがこの文節こそ内観である。
 

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2月5日

2007-02-05 21:09:44 | Weblog


       神木は老木巨木風花す    ころころ

 2月の兼題句会も終りまた多くの収穫があったように思う。
 何年も俳句をやっていても連衆の選にはいつも一喜一憂は
 あるもので、それは何点入ったかではなく毎回テーマをもっての
 句作がはたして届くだろうか?という事にです。
 まえに坪内稔典さんの講演の中に、好評であっても残らない句。
 不評であっても残る句についてがあった。
 例えば一年間に500句詠んでも、いざ句集のためにとして何句
 自選できるだろうか?何句自分らしい句が詠めただろうか?
 自信が無い上に句会で不評となれば、それを押し切ってまでの
 自選が出来ないのが普通だろう。私もしかり。

      池の辺の影ともならず冬の草  

 掲句二句、正直にいって最終的には差し替えようかとも考え
 たのです。ある意味、ころころらしい句でそれが逆に不安だった
 から・・・・

      どの岩も仏顔なる吹溜り 

      春寒や両手につつむ薄茶碗

      わけありと思ふ真冬のサングラス 

             その他の今回の拙句 

   
 
 
 

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2月4日  立春

2007-02-04 13:29:23 | Weblog


    赤塚城址公園の紅梅。まだ少し早いのかも知れません。
    散策のなかで久しぶりに詠めました。

   
     混みあふてゐてもよごさず梅の蒼  ころころ

 

コメント (3)
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