4月 30日

2024-04-30 05:52:59 | Weblog
                    酢漿草(かたばみ)の花・酸い物草・芋片喰




             いもかたばみ = 芋片喰 = カタバミ科カタバミ嘱 多年草
             かたばみ = カタバミ科カタバミ嘱 = 多年草





                    


                       芋酢漿草




          かたばみの花咲く築地玄賓庵           清水弓月


          かたばみの花のつづけり四つ目垣         石原進子


          女郎塚裾にかたばみ種飛ばす           岡田佳子


          かたばみの種弾けとぶ自刃の地          市江律子


          野仏の裾かたばみの花盛り            久野和子


          かたばみや遊具取り合ふ子等の声         ころころ





                    




          かたばみや何処にでも咲きすぐ似合ひ       星野立子


          かたばみに雨ぴちぴちと雀の子          矢島渚男


          かたばみの草に秘めある黄の花          高木晴子 


          かたばみを掃きいぢめたる箒かな         辻 桃子


          川清水わが紋どころ酢漿草咲く          中村草田男


          かたばみを咥へるおくればせの悲歌        飯島晴子





                    




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4月 29日

2024-04-29 05:21:00 | Weblog
                          竹の秋・竹の秋風・竹秋




             モウソウチクやマダケにとっての春から初夏は、竹の子を育てるのに栄養をとられる、 いわば
             「実りの季節」です
             竹の子が大きくなった後なので、まるで子どもを育てた親の竹が疲れて枯れていくようにも見える
             ことから『竹の秋』と呼ばれるようになったのでしょう




                     




          竹の秋手押ポンプのかすれ水           細見綾子


          竹秋や女人くぐりし低き門            栗田やすし


          集落に残る環濠竹の秋              安藤幸子


          竹秋や耳元に振る嵯峨土鈴            都合ナルミ


          雨音にしづもる窯場竹の秋            伊藤範子


          竹秋のすずめ饒舌羅漢寺             ころころ





                     




          業平の名をもちかなし竹の秋            山口青邨


          西行を訪ふ竹秋のこれの径             鷲谷七菜子


          嵯峨野路に袖すりあふも竹の秋           鈴木真砂女


          竹秋の髪より炎えて老いにけり           岡本 眸


          人影の池中を歩む竹の秋              原 コウ子


          結局みんなおふくろ定食竹の秋           飯島晴子





                




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4月 28日

2024-04-28 05:22:12 | Weblog
                           花林檎・林檎の花





                




          山水でとぐ米白し林檎の花           細見綾子


          みちのくの雨に烟れり花りんご         栗田やすし


          信濃晴れ水田に映る花林檎           倉田信子


          マラソンの過ぎし静けさ花林檎         奥山ひろ子


          山国の夕日が淡し花林檎            清水弓月


          岩越えてをどる沢水桷の花           国枝洋子


           (桷の花=リンゴの台木として使われるバラ科の落葉小高木。 別名コナシ・コリンゴ)




                




          みちのくの山たゝなはる花林檎         山口青邨


          祝唄も津軽訛よ花りんご            伊藤京子


          牛鳴いてのどかなるかな花林檎         星野立子


          馬も農夫も憩ふ林檎の花の前          有馬朗人


          武士の血は土もて伝ふ花林檎          古舘曹人


          見上ぐるや伽藍の上も花りんご         及川 貞





                




                    

                       ( 姫林檎の花 )




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4月 27日

2024-04-27 05:38:12 | Weblog
                  鉄線花・クレマチス<園芸品種>・てつせんかづら





             鉄線花はもともと中国に自生している野草を指し、白または紫の6弁花。一方で、日本に自生している
             野草はカザグルマと呼ばれ、花弁は8枚です。「クレマチス」というのは、これらの品種を園芸用の
             草花に海外で品種改良したものを指します。



                




          てつせん花新聞記者の賜ひたる          細見綾子


          鉄線花砂にこぼるる在原寺            栗田やすし


          垣越して風ともみあふ鉄線花           清水弓月


          鉄線の花幾鉢も寡婦の家             武藤光晴


          鉄線花藍工房の垣のぼる             伊藤範子


          いつ見てもどこか揺れをり鉄線花         近藤文子





                




                




          もの書きて夜がいま明けし鉄線花         水原秋櫻子


          鉄線を活けて山風畳摶つ             林 翔


          鉄線花うづ巻く蕊をのこしけり          正木ゆう子


          クレマチスてふ洋花のこれの白          石塚友二


          挫折後の藍あざやかなクレマチス         佐藤鬼房


          甲冑はこんこん眠るクレマチス          宮澤山彦





                




                




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4月 26日

2024-04-26 05:12:07 | Weblog
                            鳶尾草・一八・いちはす



              中国中部~ミャンマー北部を原産とする アヤメ科の多年草。高さ30~50センチ。葉は剣状。初夏、
              葉の間から花茎を伸ばし、紫または白の花を開く





                    




          鳶尾草を活けて陶工異邦人            日野圭子


          一八や山の風くる陶干場             堀内恵美子


          のけぞつて一八咲けり海の音           荒島禾生


          一八のたがひちがひの蕾かな           浜田未知


          一八や錦鯉飼ふ大藁屋              吉井莫生


          一八の花びら濡れてひろかりし          木下米子





                




          一八の屋根ならびたる小村かな          正岡子規


          一八の白は夜の花風荒ぶ             阿部みどり女


          鳶尾草にさつぱりとした顔を出す         飯島晴子


          一八や雨をさらひてゆきし雲           片山由美子


          蕗の中あはれ一八咲きにけり           山口青邨


          一八の花のしてゐし丈くらべ           後藤比奈夫





                    




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4月 25日

2024-04-25 05:42:46 | Weblog
                            牡丹・ぼうたん・牡丹園





                




          地の冷えに牡丹花びらこぼさざる         沢木欣一


          牡丹に広げし母の手織縞             細見綾子


          白牡丹しべをあらはにして崩る          栗田やすし





                




          ぼうたんへ吐息のごとき宵の風          矢野孝子


          牡丹描く女片膝地に着けて            丹羽康碩


          子が父になりたる朝の白牡丹           福田邦子


          墓訪はな母の牡丹の咲く頃に           都合ナルミ


          白牡丹揺れ戻るときうすみどり          梅田 葵


          ぼうたんの終りの一花あでやかに         松本恵子





                




            来てみれば獅子に牡丹のすまひかな        松尾芭蕉


          ちる時は風もさはらず白牡丹           政岡子規


          掃人の尻で散たる牡丹かな            小林一茶 


          ぼうたんに触れて子供のはにかみぬ        夏井いつき


          あるかなし会釈の別れ夕牡丹           谷口桂子


          金粉をみなぎらせたり黒牡丹           下村梅子





                




                



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4月 24日

2024-04-24 05:12:15 | Weblog
                          杜若・燕子花・白かきつばた



             燕子花・杜若(カキツバタ)は、白や濃い紫色の花(花径10㎝ほど)を咲かせる多年草。草丈は50㎝~70㎝
             ほどです。菖蒲・文目と花がよく似ていますが、カキツバタは花びらの真ん中に白いすじが入るのに 
             対し菖蒲・文目の花は、花びらの付け根に網目模様がある特徴があります。また、カキツバタは池や
             沼地などで育つ水生植物であり菖蒲・文目は陸で育つ植物であることが大きな違いです。




                




          天然の風吹きゐたりかきつばた          細見綾子


          かきつばた男川女川のひゞき合ふ         下里美恵子


          池の面の光やまずよ杜若             利行小波


          杜若茶室に白湯のたぎる音            日野圭子


          縄文土器大目まんまる燕子花           山 たけし


          産卵の鮒が揺らせり杜若             中本紀美代





                




                




          杜若切ればしたゝる水や空            高浜虚子


          さざなみや弥陀階前の燕子花           水原秋櫻子


          父恋ひの色の噴き出すかきつばた         鍵和田釉子


          かきつばた伊勢の夕日は櫛比して         八田木枯


          残花なりしが業平のかきつばた          能村登四郎


          蓬莱も比良も雲中かきつばた           鷲谷七菜子





                




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4月 23日

2024-04-23 06:29:10 | Weblog
                       四月の草花 (表紙は芝桜)




                

                   二輪草




          つぎはぎの長き木橋や二輪草           国枝洋子


          二輪草かがめば近く水の音            栗生晴夫


          二輪草咲く終点の山の駅             山田節子


          膝折ればわれも優しや二輪草           草間時彦


          谷川の夕べのひびき二輪草            深見けん二





                


                  猩々袴(しょうじょうばかま)




          猩々袴のをさなきが咲き茂吉歌碑         清水弓月


          奥美濃の山路に猩々袴かな            中山敏彦


          猩々袴水音に蕊のばしけり            伊藤敬子


          城山は猩々袴ばかりかな             野沢節子
 





                


                   立浪草




          立浪草棚田の風に揺れづめに           幸村志保美


          日を恋へる立浪草の前屈み            加藤耕子


          交む鳶立浪草に羽ばたけり            阿波野青畝


          来し方や立浪草の群れゐたる           青柳志解樹





                


                   踊子草、踊草、踊花




          踊子草萌え初む紫香楽宮趾かな          金田義子


          踊子草咲き乱れたる無人駅            益田和代


          乱れ咲く踊子草や夢二の居            田端 龍


          踊子草咲きむらがれる坊の庭           山口青邨


          おへんろの通り過ぎたる踊子草          今井千鶴子





                 




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4月 22日

2024-04-22 06:07:18 | Weblog
                       紫雲英、れんげ、げんげ田・れんげ草




          げんげ田に沈みて遍路冥利かな          沢木欣一 


          首塚の裏一枚は紫雲英畑             栗田やすし


          主婦といふ職業が好きれんげ草          都合ナルミ


          日ざしごとれんげを摘んで母見舞ふ        若山智子


          富士望む棚田の畔や蓮華草            山本法子


          遠きほど桃色の濃し蓮華畑            堀 一之





                




                




          隣田は紫雲英咲きそむ鰻池            水原秋櫻子


          げんげんの花のさかりに関の雨          阿波野青畝


          タラップを降りて紫雲英の風の中         西村和子


          げんげ田の風がまるごと校庭に          小川軽舟


          野に放つ心集めて紫雲英摘む           稲畑汀子



            おほらかに山臥す紫雲英田の牛も         石田波郷




                    




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4月 21日

2024-04-21 06:07:57 | Weblog
                       藤の花・藤棚・白藤・山藤・藤房 




          天心にゆらぎのぼりて藤の花           沢木欣一


          藤はさかり或る遠さより近よらず         細見綾子


          山藤へ開く丹塗りの飛騨障子           篠田法子


          相寄りて絡むことなし藤の花           武藤けい子


          地を均す補欠の球児藤の花            荒川英之


          山藤の蔓のおどろに立ちすくむ          梅田 葵





                    




                    




          窓遠き逗子や炭屋に藤垂れて           飯田龍太


          園児等の一人に藤の房とゞく           星野立子


          針もてばねむたきまぶた藤の雨          杉田久女


          むらさきに隣る白藤見えわたる          下村槐太


          山藤に汽笛ならすよ土讃線            後藤綾子


          岩藤ののり出し咲ける淵くらし          松本たかし





                





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