6月 30日

2011-06-29 23:58:11 | Weblog
              ( 夏越の祓 )

一年の丁度半分にあたる6月晦日、今年の前半の罪、穢を祓い後半期の無病息災を願って
茅の輪をくぐる神事です 写真は深川富岡八幡宮の茅の輪



茅の香のまづ立ちてきし夏祓            中司信子


思川白きもの立て夏祓               阿波野青畝


老禰宜の坐作ゆるやかに夏祓            安達棟月


みちのくの毳立つ茅の輪くぐりけり         矢島渚男


白杖の先の触れたる茅の輪かな           板倉馨子




神官に続いて茅の輪をくぐりました


禰宜の児に作法教はる夏越かな           的場松葉


夕風は竹に吹きゐる夏越かな            永方裕子













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6月 29日

2011-06-29 00:21:39 | Weblog
               ( 凌霄花・のうぜんかずら )


昼頃に少し時間がとれたので伊吹嶺の友人へ連絡。白山神社の紫陽花祭りへ行ってみたが一昨日に終了
ということ・お誘いして申し訳なかった。
白山神社には富士塚もあり7月1日のお山開きの準備にか多くの植木職人が入っていた
そんな景色も句に仕立ててしまうのも俳句の楽しみかもしれない
お昼は蕎麦屋でもりそば二枚にビール(仕事中につきとコップに二杯で遠慮する?)
町の日差しはまさに盛夏、凌霄花,エンゼルトランペット、アメリカ凌霄花など夏の印象深い
花ばなが咲いていた


幻生の長塚節の凌霄花             石原八束


凌霄花のあふられてゐる門に着く        八木絵馬


乗り出して風と遊べる凌霄花          吉江八千代


凌霄花鎧戸白き司祭館             後藤真佐子




エンゼルトランペット(木立朝鮮朝顔・ダチュラ)


ダチュラ咲く水底に似て島の闇          黒田杏子


咲き揃ふダチュラ百管農繁期           張替総史




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6月 28日

2011-06-27 22:43:07 | Weblog
            ( 未央柳 )



彼女眉目よし未央柳をむざと折る           高浜虚子


又きかれ未央柳とまた答へ              星野立子


水辺の未央柳は揺れ易し               清崎敏郎




弟切草 (未央柳もオトギリ草科の植物 )


弟切草日照雨に金の蕊張れり             山田春生


山の日や弟切草の長睫毛               瀬藤もと子


弟切草歩けば思ひやさしかり             宮坂静生




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6月 27日

2011-06-27 00:08:49 | Weblog
            ( 蛍袋 )



夕風に蛍袋のひとかたまり             細見綾子


峡暮るる蛍袋に灯が欲しや             泉 礼子


蛍袋俯くままに花盛り               安井和子


海鳴りの籠もりし蛍袋かな             七田谷まりうす




銀梅花




破れ傘


滝近きけはひの霧に破れ傘              岡田貞峰


山雨急差しかけざまに破れ傘             増田字一


破れ傘咲き晩学に出口なし              宮脇白夜











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6月 25日

2011-06-26 01:22:54 | Weblog
             ( 花南瓜 )


花南瓜いまだ土間座の窯仕事            稲垣光子


花南瓜石の台にのりきそひ             阿波野青畝


早起の虻が来てをり花南瓜             大橋桜坡子


花南瓜農夫に読まれ本白し             秋元不死男



 久々に句会に出る。今月は6名というやや寂しい句会もその分一句一句の鑑賞にも
     話が及び中身の濃いものでした
     日常、仕事仲間との反省会?での酒はただただ話の潤滑材であるのに俳句仲間との
     それは燃料のごとく、放っておけば燃え続く。2,3日前の吟行会の反省会では
     ボトルキープすべく入れた八海山の一升瓶はあえなくその場で消費とのこと
     反省会の反省が必要なのでは・・・
     今日は沖縄料理店での反省、句会指導者のMさんの提案もころころにはどうも
     泡盛も料理も口に合わない 沖縄は好きなのだがある「トラウマ」がそこに在り
     お話できないのが残念 兎も角 楽しく充実した句会でした






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6月 25日

2011-06-25 00:33:25 | Weblog
             ( 青梅 )


青梅を洗ひ上げたり何の安堵             細見綾子


青梅が真つ暗がりの虚に落つ             廣瀬直人


たたきたたきて青梅のむしろ増え           今瀬剛一


青梅を採りつくしたる顔洗ふ              岡本眸






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6月 24日

2011-06-23 23:50:53 | Weblog
              ( 月桃 )

昨日23日は沖縄慰霊の日でした。沖縄を代表する花にデイゴとこの月桃があります
葉には芳香があり粽にもされるようです



海光やこぼれて白き花月桃          栗田やすし




還らざる島苦瓜の汁ねばり           沢木欣一


苦瓜の路地より手織り機の音          栗田やすし


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6月 23日

2011-06-23 00:36:23 | Weblog
             ( 鬼灯の花 )

23日,24日は東京港区にある愛宕神社では千日詣り・ほおずき縁日が行われます
この日にお参りをすれば千日分のご利益があるという由来があり、今日は吟行句会がありますが
残念ながらころころは24日に行けるかどうか・・・
神社での千日詣りに対し浅草浅草寺では7月10日四万六千日というご縁日があります
こちらはお参りの功徳が46000日分あるといいます どちらも鬼灯市はつきものとなって
います 鬼灯の季は秋,鬼灯市は夏、吟行句会ではこの梅雨最中どんな風に詠まれるか楽しみです
ちなみに季寄せでは鬼灯市の副季語に千日詣、四万六千日となっています


鬼灯や花のさかりの花三つ            水原秋桜子


鬼灯の一つの花のこぼれたる           富安風生





鬼灯の俯く花に雨雫                福島 はま



鬼灯市の青き匂に疲れたり             原 コウ子


鬼灯市客なきときは水をやる            小林勇二






どの顔も浅草の顔四万六千日        こころ  ( 昭和57年 俳誌「秋」 )



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6月 22日

2011-06-22 00:30:51 | Weblog
             ( 夏至 )

二十四節気の一つ、北半球では昼間が最も長い日です
写真は紅葉葵、この花が咲くと確かな夏を感じます


夏至の日の手足明るく目覚めけり           岡本眸


あらくさの香立ちてありし夏至のころ         岸田稚魚


大雨量かぶりて僅か夏至の蘆             百合山羽公


山の木の葉音さやかや夏至の雨            鷲谷七菜子


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6月 21日

2011-06-21 00:48:13 | Weblog
               ( 甘茶の花 )

山紫陽花の仲間です、葉を乾かすとフィロズルチンという物質が生成されて甘くなり
、これを煮出してつくるのが,花祭り(=灌仏会;お釈迦様の誕生祝い)で使う
甘茶です。甘味飲料や加工食品の甘味原料として使われることも多いです。



雨にぬれつ甘茶の花は眠りたる          田中冬二


裏返りては花了ふる甘茶かな           手塚美佐






山紫陽花


どうどうと山雨が嬲る山紫陽花           長谷川かな女


雨粛と山紫陽花の魂あをむ             草薙勇一






水カンナ
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