10月31日

2009-10-31 01:00:55 | Weblog

       ( 山紅葉 )

 

昨日は見事な十三夜の月を堪能できました。
いよいよ十月も終わり、月から紅葉へと季語が移ります。と言うわけでも無い
のですが久々の休みに探紅葉?(探梅はあるけれど・・・)に仲間と連れ立って
でかけます。行き先は本土寺 紫陽花,菖蒲も良かったけれどいざ紅葉には些か
早く薄紅葉を期待して、一句でも授かれば美味しい新走りも飲めようもの。
新蕎麦と新蕎麦焼酎の蕎麦湯割・・・・・クゥー

 

三味抱へわたり芸者や山紅葉        岡田日郎

 

立ちまじる松真青なり山紅葉         水原秋櫻子

 

中学生二里の家路の山紅葉         相馬遷子


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10月30日

2009-10-29 23:56:55 | Weblog

      ( 十三夜・栗名月 )

 

今夜は十三夜、里芋を供える十五夜にたいして、栗や豆を供える栗名月,豆名月と
呼ばれています。俳句をする人には絶好の句種ですが、いざとなると詠めない「月」で
すね。

今夜の月の出は15時12分,月の入りは日が変わった31日午前3時46分です。
週末の金曜日、秋の月を楽しみましょう。

 

月よりも雲に光芒十三夜           井沢正江

 

母が煮る栗あまかりし十三夜         能村登四郎

 

十三夜乏しき星の光り出づ           澤木欣一

 

片面照る栗名月の二面句碑          大島民郎

 

恥ずかしながら、ころころ20代の頃の句を発見。これ以上は恥ずかしくてお披露目
できません。しかし若い頃の句は観念的な句やわけも分からず感覚的な句が多い
のに自分でびっくりです。

 

      わが腕に眠る初子や十三夜

 

      愛される言のあやふさ十三夜


 

 

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10月29日

2009-10-28 23:49:56 | Weblog

           ( 冬桜 )

冬桜と十月桜の違いは前から気になっていましたが,調べることを怠っていました。
俳友の蓼さんのHPで,その話題に触れて「冬桜は一重、十月桜は八重咲き」とあり、見た目では花の大きさも冬桜のほうが少し小さいような気がします。

 

冬桜風の研ぎたる空のあり           山田閏子

 

うす紙のごとき日をのせ冬桜          行廣すみ女

 

舞うほどの花びら持たず冬桜          宇咲冬男

 

水音のそこだけ消えて冬桜            清水衣子




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10月28日

2009-10-28 00:28:44 | Weblog

         ( 十月桜 )

 

十月桜散らさぬやうに細目して        高井瑛子

 

一枝に一輪十月桜かな             片山由美子

 

十月桜白くてうすきことかなし          田村了咲


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10月27日

2009-10-27 00:03:10 | Weblog

        ( 落ち葉 )

 

鉄錆の重なるごとく朴落葉          沢木欣一

 

朴落葉母が一枚づつ焚けり         栗田せつ子

 


 

 



 

 

 


 

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10月26日

2009-10-26 00:06:55 | Weblog

        ( パプリカ )

 

毎日新聞社,食の歳時記(1996)によれば秋野菜になっているピーマンですが、
パプリカとピーマンは色だけの違い?
もともとは唐辛子の品種改良品だそうです。その違いは栄養価や内部の構造など
大いに有るようです、でもここでは省略。そもそもピーマンを俳句検索にかけても何も出ないのでさらに検索しました。

 

忘れゐしピーマン赤く籠にあり       川井美津子

 

蛇口全開ピーマンぴこぴこ跳ね廻り     麓晨平

 

ピーマン切って中を明るくしてあげた    池田澄子

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10月25日

2009-10-25 00:20:44 | Weblog

        ( 聖護院大根 )

 

「聖護院大根(しょうごいんだいこん)はカブラのような丸い形のダイコンです。 京野菜の1つで、京都の冬には欠かせない食材です。「形がちょっと変わっているだけ。」「たかがダイコン。普通のと変わらない。」と思ったら大間違い。 煮るとたいへん軟らかく、味がしみ込みやすくて、とろけるような口当たり。
 通常のダイコンと比べると、倍以上の値の高級品ですが、一度は食べてみる価値のあるモノです。」と記事にありました。やはり旬は12月~2月の寒い時期です。

 

雁木まではみ出し八百屋大根積む      榎本栄子


大根焚あつあつの口とがりけり        草間時彦

 

大根の上に児を乗せ猫車            太田権六

 

大根を刻む刃物の音つゞく                       山口誓子

 

 

 



 

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10月24日

2009-10-24 05:50:39 | Weblog

        ( 葱 )

 

二人居の一人が出でて葱を買ふ        細見綾子

 

葱焼いて世にも人にも飽きずをり             岡本 眸

 

葱屑の水におくれず流れ去る               中村汀女



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10月23日

2009-10-23 00:26:20 | Weblog

        ( 柿 )

 

夜々冷えて柿甘くなる山の音         野沢節子

 

熟柿すすり珠のごとくに夜の刻        金子篤子

 

貧乏は口伝のごとし熟柿吸ふ         たむらちせい

 

初生の柿の一つは天のもの          真山 尹

 




 

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10月22日

2009-10-22 00:14:40 | Weblog

        ( 占地茸、湿地茸 )

 

男盛りが育てるしめじ閉銅山         花谷和子

 

山しめじ買へば済みけり初瀬詣       岡井省二

 

朝市の達磨坐りのしめじ売          赤松惠子

 

湿地採る子の来て居りし王子址       中谷楓子

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