( 藤 )
藤はさかり或る遠さより近よらず 細見 綾子
天心にゆらぎのぼりの藤の花 沢木欣一
藤垂れて水神の空むらさきに 原 裕
藤房の盛り上がらむとしては垂れ 鷹羽狩行
藤房の揺れる長さの違ふ風 稲畑汀子
伊吹嶺4月号 伊吹集より
丸窓の障子明りや太宰の間
炉明りや灰を均して干魚焼く
地酒酌むランプの宿の囲炉裏かな
網を干す島の小道や日脚伸ぶ 森垣昭一
藤はさかり或る遠さより近よらず 細見 綾子
天心にゆらぎのぼりの藤の花 沢木欣一
藤垂れて水神の空むらさきに 原 裕
藤房の盛り上がらむとしては垂れ 鷹羽狩行
藤房の揺れる長さの違ふ風 稲畑汀子
伊吹嶺4月号 伊吹集より
丸窓の障子明りや太宰の間
炉明りや灰を均して干魚焼く
地酒酌むランプの宿の囲炉裏かな
網を干す島の小道や日脚伸ぶ 森垣昭一