10月 31日

2023-10-31 06:04:55 | Weblog
                         ハロウィン・万妖祭・万鬼祭



             ハロウィン、あるいはハロウィーン(英: Halloween または Hallowe'en[※ 1][※ 2])とは、毎年10月31日に
             行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭のこと。現代では特にアメリカ合衆国で民間行事
             として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。カボチャの中身をくりぬいて
             「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を
             訪れてお菓子をもらったりする風習などがある




                



          ハロウィーンのかぼちや笑へる駅の花舗      中山敏彦


          ハロウィンの悪魔のしつぽもげてをり       関根切子


          ハロウィーン魔女の分厚きつけまつげ       金原峰子


          教室に悪魔と魔女とハロウィン          ころころ




                  



          ハロウィン来る子に持たす袋菓子         松崎鉄之介


          キャラメルの函の天使やハロウィン        星野 麥丘人


          高階の窓に星入れハロウィーン          伊藤京子


          担任に似たる南瓜やハロウィーン         山火律子


          ハロウィンの南瓜パレード港町          古賀まり子


          ハロウィンや子供は疲れ知らざりし        あさなが捷
 




                  


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10月 30日

2023-10-30 05:54:52 | Weblog
                       そぞろ寒・すずろ寒・そぞろに寒し



             冷やかよりやや強く感ずる寒さ。「そぞろ」は「何となく」「わけもなく」の意味があり、
             体で感じる寒さというより、季節が移ろっていく様を寒さとして心に感じること



          梁強きお助け小屋やそぞろ寒         栗田やすし


          予科練の血文字の遺書やそぞろ寒       国枝洋子


          首塚に太き走り根そぞろ寒          市原美幸


          そぞろ寒ことりと手紙落つる音        清水弓月


          墨薄る紙の踏絵やそぞろ寒          林 尉江


          そぞろ寒見えて躓くマンホール        ころころ




                  



          そぞろ寒二タ尾に墜つる崖崩の丈       秋元不死男


          そぞろ寒鉛筆の尖ほそくほそく        林 翔


          繕ひつつ使ふ身一つそぞろ寒         岡本  眸


          そぞろ寒読めぬカルテを覗き見る       三枝邦光


          沖つ浪見つつ髪梳くそぞろ寒         鈴木真砂女 


          なりはひの選句染筆そぞろ寒         鷹羽狩行




                  



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10月 29日

2023-10-29 05:41:41 | Weblog
                        石蕗の花・つはぶき<季=冬>



          石蕗の花炊煙いつもぬかるみへ         沢木欣一


          石蕗咲いて母亡き庭を明るくす         栗田やすし


          徳川の蔵書の匂ひ石蕗の花           栗田せつ子


          石蕗咲いてぬくき日差しの二三日        下里美恵子


          石蕗日和窯小屋で聴くジャムセッション     矢野孝子


          将棋さす老いの溜まり場石蕗日和        上杉美保子




                  



          つはぶきはだんまりの花嫌ひな花        三橋鷹女


          石蕗の花膝を掴みて跼みけり          岡本 眸


          一人来て一人去る島石蕗明り          中嶋秀子


          蝶の黄を淡しと思ふ石蕗の花          五十嵐播水


          仏心のそこらに咲いて石蕗の花         森 澄雄


          石蕗咲くや裏口に入る母のみち         小檜山繁子




                  



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10月 28日

2023-10-28 06:38:24 | Weblog
                            ななかまど・七竃



          ななかまど蝦夷の夕日の飛びつけり       栗田やすし


          新しき木道の香やななかまど          磯田秀治


          ななかまど湯町を風の吹き抜くる        武藤光晴

  
          紅淡し湖を取り巻くななかまど         塩原純子


          ななかまど歩荷にゆづる休み石         中野一灯


          ほどけゆく霧の中よりななかまど        坪野洋子




                  



          蝦夷の地や朱が黒となるななかまど       能村登四郎


          いよようすき空気大事にななかまど       鷲谷七菜子


          ななかまど支笏の波は草に寄す         古舘曹人


          七竃散るをこらへて真つ赤なり         林 徹


          くれなゐは固まりやすくななかまど       鷹羽狩行


          ななかまど谷を離るる水のこゑ         黛 執




                  



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10月 27日

2023-10-27 05:45:31 | Weblog
                       後の月・十三夜・名残の月・豆名月



             十三夜は旧暦の9月13日~14日の夜をいいます。十五夜が中国伝来の風習であるのに対し、十三夜は
             日本で始まった風習。十五夜では月の神様に豊作を願います。十三夜は、稲作の収穫を終える地域も
             多いことから、秋の収穫に感謝しながら、美しい月を愛でるのです。十三夜は新月から数えて
             13日目なので、満月には少し欠ける月です。十三夜は、十五夜の次に美しいとされています。
              ( サイトから知識をお借りしました )




          手を拍つて鯉をはげます十三夜         沢木欣一  


          さざ波のごとき雲出て十三夜          細見綾子


          湯気のごと豆名月のうへに雲          河原地英武


          更くるほど風に磨かれ後の月          伊藤範子


          十三夜本一冊に寢そびれし           伊沢陽子


          豆名月豆の産毛のうすみどり          山下智子




                  



          十三夜涙月夜となりにけり           林 翔


          くろぐろと波畳まれて十三夜          河合凱夫


          あげ底の酒の徳利や後の月           鈴木真砂女


          峡深し後の月とていづくより          稲畑汀子


          タイル工居残り励む十三夜           佐藤鬼房


          十三夜真白くきつき足袋をはく         菖蒲あや




                  



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10月 26日

2023-10-26 06:03:29 | Weblog
                          柿干す・吊し柿・柿すだれ



          雪来るを待つとしもなく柿干して        細見綾子


          柿干すや軒の蜂巣に蜂居らず          栗田やすし


          餘部の高き波音柿を干す            河原地英武


          不揃ひに吊る民宿の柿すだれ          篠田法子


          波静か伊根の舟屋に吊し柿           白鳥光枝


          百目柿あるだけ吊し甲州路           大谷みどり




                  



                  



          柿干してなほ木に余る伊賀の国         森 澄雄


          三日目といへる朱さの吊し柿          片山由美子


          干し柿の暖簾が黒く甘くなる          山口誓子


          吊し柿空見る窓は残し置く           笠井清女


          干柿や京に近くて上天気            大峯あきら


          干柿の母より届き吊し見る           野畑節子




                  



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10月 25日

2023-10-25 06:39:09 | Weblog
                             黄葉・黄葉期



          倉庫裏銀杏黄葉が明るくす            沢木欣一


          雀らは何ついばむや萩黄葉            細見綾子


          無患子の黄葉明りに雀くる            栗田やすし


          ぶな黄葉透かし津軽の海光る           船橋 良


          幾万の墓碑へ黄葉づるモモタマナ         平松公代


          北大の楡より黄葉始まれり            倉田信子




                  

                    ( さわぐるみ )


                  

                    ( だんこうばい )


          禽の尾のかくれもなしや栃黄葉          水原秋櫻子


          黄葉を見よと硝子を拭きくるる          石田波郷


          ひとむらの山吹黄葉心澄む            山口青邨


          ポプラ黄葉より平らな雲の湖に伸ぶ        大野林火 


          アカシヤの黄葉まみれの巴里雀          林 翔 


          片削ぎのままの歳月栃黄葉            福永耕二




                   

                     ( ゆりのき=はんてんぼく )


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10月 24日

2023-10-24 06:08:06 | Weblog
                        初霜 ( 二十四節気 霜降 )



             今日10月24日は二十四節気の 霜降(そうこう)、朝晩の冷え込みがさらに増し、北国や山里では
             霜が降りはじめるころ。露が霜に変わり、だんだんと冬が近づいてきました。という事なのですが
             今年は夏日(25℃)を超える日が10月19日現在で139日 暦と実際の季節が大きくずれ出しているので
             しょうか 今日は暦に合わせて「初霜」です




          初霜や紫の玉みやげとし          細見綾子


          初霜やミルクの膜がくちびるに       梅田 葵


          初霜に裳裾濡らせり修道女         上村龍子


          朝の日に初霜の畑眩しけり         山本法子


          初霜をついばみ鳩の嘴光る         谷口千賀子




                  



          一つ葉に初霜の消え残りたる        高浜虚子


          初霜の来し上州と聞きしより        稲畑汀子


          百花園初霜の門ひらきけり         鈴木真砂女


          登校の子に初霜の牧場口          飯田龍太


          初霜や底より湧いて鯉の色         広瀬直人


          千枚漬はつ霜ごろのぬめり出て       能村登四郎




                 



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10月 23日

2023-10-23 06:36:50 | Weblog
                       濁酒・どぶろく・中汲(なかくみ)



             どぶろくは濁醪(だくろう)から転訛したものどぶろくと濁り酒の違いはどぶろくは米、米麹、水を
             発酵させ、もろみをこさずに作ります。その起源は稲作と同じぐらいであるといわれ、古来から収穫した
             米を神に捧げるときにぶろくを供えて、来年の豊作を祈願した風習があり、現在でも各地の神社で
             行われています。
             これに対して、にごり酒はもろみを粗ごししたものです。清酒と同じぐらいのアルコール度ですが、
             清酒ほどこさないので、デンプンや糖が含まれていて甘味があります。酒税法でにごり酒は「清酒」に
             分類されますが、どぶろくは違う分類です。




          にごり酒牡丹酒とて賜はりし          細見綾子


          奉納のどぶろく鬼が運び出す          国枝隆生


          濁り酒潰しのきかぬ男かな           小長哲郎


          子育てを夫と論じて濁り酒           大田滋子


          終電はとうに過ぎたりにごり酒         牧野一古


          どぶろくに酔うてはじまる米自慢        ころころ




                  


          ふるさとは遠きほどよし濁り酒         林 翔   


          どぶろくや夜更けの鳥の一声も         辻 桃子


          濁酒を酌むと燿う杉林             宇多喜代子


          濁り酒てふふるさとの雪の色          今瀬剛一


          どぶろくを旅の者にも祭杣           藤田湘子


          畏しや神の振舞ふ濁り酒            松本 敦子




                  



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10月 22日

2023-10-22 06:07:10 | Weblog
                         銀杏(ぎんなん)・銀杏の実



          鳥越の銀杏青実が落ちゐたり          細見綾子


          銀杏落つ仏足石の指の窪            栗田やすし


          銀杏や熟読したるレシピ本           河原地英武


          銀杏を拾ふ銀行街に住み            伊藤範子


          銀杏の実傘撓ませて弾みけり          武藤光晴


          とめどなく銀杏降る日よ蟹薬師         澤田正子




                  



                  



          お寺はしづかなぎんなん拾ふ          種田山頭火


          ナース来て銀杏拾ふ夜勤明け          下山宏子


          ぎんなんをむいてひすいをたなごころ      森 澄雄


          宮守のぎんなん莚乾しひろぐ          石塚友二


          ぎんなんを焼きてもてなすまだぬくし      星野立子


          法話きく目は銀杏を拾ふ子           田畑比古




                  



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