12月 31日

2011-12-31 01:54:52 | Weblog
            ( 大晦日・大年・年越し・除夜 )


未曾有の大震災の起こった2011年、命の尊さをこれほど実感した年は有りませんでした
自分に何が出来るかを考えさせられた事も大事な一年になったと思います
今年よりも来年少しでも笑顔で居られることを祈念して,今年のブログを納めます
お付き合いいただいた皆様に感謝して 佳い年をお迎えください



仲見世の裏の月影大晦日             深見けん二


大年や借り重ねたる人の恩            石塚友二






越しの鐘撞く衆に川漁師            中川志帆


観音は近づきやすし除夜詣            高浜虚子






ふるさとの出湯に年越し蕎麦すすり        臼田亜浪













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12月 30日

2011-12-29 23:56:06 | Weblog
             ( 小晦日・年詰る )


声高な露店の地割り小晦日            川澄祐勝


さし来る日かくも斜めや小晦日          岩田由美


のれん越に女将のこゑや年詰る          岸田稚魚


年詰る極意の塩のひとつまみ           菅原鬨也




今年もあと二日となりました 拙いブログに多くのご意見を頂き、また毎日見て頂きましたこと
とても励みになりました 有り難うございました
今年は特に仕事で睡眠時間が2~3時間の日々が続き、何度もブログを休むことを考えましたが
何とか続けてこられました 開設から2317日 これもその励ましが有ったらこそです
来年もまたこのブログから俳句の楽しさをを発信できればいいと考えています
慌しい年末ですがお健やかにお過ごしください

今日は正月の酒の肴の松前漬けを作りながら、俳句を量産?するつもりです


春や越し年や行きけん小晦日          松尾芭蕉











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12月 29日

2011-12-29 00:59:13 | Weblog
            ( 蝋梅 )

昨日はやっと年賀状も書き上げて、暖かくなった時間に植物園へ今年最後の散歩
植物園も区立なので休園に入る 一年のうちで一番花の少ないこの時期日当りの良い枝に
もう蕾が開きかけている 三椏も蕾をいっぱいつけているがここから開花までが時間がかかる
まだ香るほどではないけれど来春の楽しみです



蝋梅の安房に身を寄せ去年今年       角川源義


蝋梅や枝疎なる時雨空           芥川龍之介


蝋梅の香のほどけゐし天神社        濱野ユク


蝋梅は 和蝋の飛び花 内子路地       伊丹公子



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12月 28日

2011-12-28 01:43:46 | Weblog
             ( 飾売・注連売 )


飾売まづ暮れなづむ大欅           皆川盤水


神明に近くめ組の飾売            中火臣


折目なき紙幣にて注連買ひにけり       角田敬恵


今年又注連縄売りが柳生から         高岡智照尼









12月28日は納め不動






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12月 27日

2011-12-27 02:14:14 | Weblog
            ( 数え日 )


一応の仕事納めは日本橋浜町でした 浜町は隅田川の清洲橋界隈、対岸は芭蕉庵のある清澄で
早めに終わった打ち合わせに昼飯は深川めしと決めてまづは芭蕉庵へ、残念ながら休館日でした
それから深川八幡、深川不動へ、28日の納め不動を前にもう少し人出が多いかと思っていましたが
意外と少なく、正月の飾り売りが出ている程度です
いつもは深川八幡境内にある深川宿の深川めしに入るのですが久しぶりに深川不動の参道にある六衛門
で浅利のかき揚げで満腹 揚げても浅利がふっくらして美味しかった
季題 数え日ならばもう少し慌しい年の暮らしい景色なのだろうけれど、そんな下町でした





数え日の努め終えたる双手あり          堤 照佳


数え日の町に伸びゐる山の影           伊藤通明


数え日の紺の山より大鴉             広瀬直人





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12月 26日

2011-12-26 01:45:46 | Weblog
             ( 日記買う・古日記 )



我が生は淋しからずや日記買う        高浜虚子


古日記心貧しき日は飛びて          朝倉和江


見逃してしまひし画展日記果つ        森田峠


今年わが虹を見ざりし日記了ふ        福永耕二


秘めごとのひとつやふたつ古日記       山田弘子





日記果つ父逝きし日を真白に     こころ






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12月 25日

2011-12-24 23:25:41 | Weblog
            ( 蕪村忌 )


梅に明くる夜ばかりとなりにけり      与謝蕪村




この句は蕪村辞世の句といわれています画人としても才を発揮した俳人、
与謝蕪村が1783年(天明3)のこの日、67歳で生涯を閉じた。
天下に名をなした蕪村であったが、清貧と孤独を主義とする生涯を送った。

写真は角川「俳句」昭和58年9月号 特集蕪村の文学と美術 没後200年の座談会において
森本哲郎、鈴木進、大岡信、緒方仂、沢木欣一の各氏
当時買い求めた俳句雑誌はほとんど処分していますが、残された数冊のなかに見つけた記事です



蕪村忌に呉春が画きし蕪かな          正岡子規


蕪村忌や画中酔歩の李太白           水原秋櫻子


蕪村忌の富士真白にあらはるる         滝沢伊代次


蕪村忌や旅もをはりの濁り酒          原 裕




 句会納め 
 
昨日は伊吹嶺関東支部「山ゆり句会」の納め句会でした
クリスマスイブでありながら多くの参加者に熱い結束を感じました
突然の披講のご指名・・・きっと名乗りで忙しいから(笑)と辞退しましたが
ご指名とあり、なんとか無事に納めることができました
今年は所属の句会もあまり参加できず、連衆にもご迷惑、ご心配おかけしましたが
来年は準会員と呼ばれないように参加を目指します
   句会の成績は・・・良かったですよ(思ったとおり)




  椅子ひとつほどの日溜り冬すみれ     こころ









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12月 24日

2011-12-24 00:06:13 | Weblog
             ( クリスマスイブ )



金銀の紙ほどの幸クリスマス           沢木欣一






クリスマス地に来ちゝはゝ舟を漕ぐ        秋元不死男


追伸のやうに雪降る聖夜かな           黛まどか


古葡萄酒聖夜をすごし又古ぶ           能村登四郎


降誕祭終りし綺羅を掃きあつめ          福永耕二


ローソクの光蜜いろ降誕祭            羽柴完太


大聖樹より現れしベルボーイ           岩垣子鹿






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12月 23日

2011-12-23 00:01:23 | Weblog
              ( 天皇誕生日 )



天皇誕生日飛騨は戸毎の日章旗          原田登志子


昼酒に喉焼く天皇誕生日              石川桂郎


天皇誕生日未踏の山の深曇り           小澤克己


ま青なる夜明け天皇誕生日             戸田星綺







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12月 22日

2011-12-22 00:38:06 | Weblog
             ( 冬至 )



本送る底荷の冬至南瓜かな           黒田杏子


かち割りて冬至南瓜の鬱金かな         小林京子


冬至とて南瓜嫌ひも食はさるる         下村ひろし






柚子湯出て夫の遺影の前通る           岡本眸


柚子湯して厨に残す柚子ひとつ          明比ゆき子


冬至柚子三つ四つ今のゆとりかな         殿村莵絲子


冬至まで柚子おろそかにまろびをり        馬場移公子






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