8月 1日

2023-07-31 21:16:07 | Weblog
                        暑中お見舞い申し上げます

                     夏見舞・暑中見舞




          山頂のポストに落す夏見舞            鈴木真理子


          風呂敷の耳揃へをり暑気見舞           山 たけし


          香焚いて暑中見舞の客待てり           日野圭子


          アルプスの山頂で出す夏だより          小島千鶴


          トマトの絵はみ出す暑中見舞かな         菊池佳子


          一斉にグループLine夏見舞             ころころ




                    



          腐りたる暑中見舞の卵かな            正岡子規


          気楽に生きて居ますと暑中見舞かな        川村紫陽


          クーデターありし国より夏見舞          佐野典子


          夏見舞ちぎり絵に句を添書に           野畑節子


          横目で見る暑中見舞の女文字           谷口桂子


          暑中見舞と太字四字の子の葉書          志摩知子




                    


                    



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7月 31日

2023-07-31 05:27:12 | Weblog
              百合・笹百合・鬼百合・透し百合・鉄砲百合・山百合・鹿の子百合



          佐渡の百合海の夕日の色なせり          栗田やすし


          薬屋の百の抽斗百合の花             太田滋子


          山腹を覆ひて揺るる百合百花           横井正子




                    



          しづけさは鬼百合の丈そのあばた         森 澄雄


          鬼百合に一掬の海残しやる            櫂 未知子


          曲り屋の茅葺屋根に小鬼百合           山下智子




                    



          山百合が目覚めといふをくれにけり        細見綾子


          山百合の茎たくましき崖のふち          福島武蔵


          故郷の山百合庭に開きけり            中村たか




                    



          朝市へ鉄砲百合を肩抱へ             矢島渚男


          風葬のきりぎしに咲く鉄砲百合          山城青尚


          鉄砲百合固き莟は天に向く            柴田奈美




                    



          かへりみる夫の目送鹿子百合           石田あき子


          盆花の流れに遅る鹿の子百合           佐野美智




                    



          笹百合の一茎一花の孤愁かな           吉野義子


          笹百合や棚田の水の響き合ふ           若山智子


          笹百合に風立ち木曽の雨上る           坪野洋子




                    

                       姥ゆり



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7月 30日

2023-07-30 05:47:30 | Weblog
                   土用・土用丑の日・土用鰻・土用波・土用干し



          夏の土用とは暑さ本番となる立秋前の約18日前からでこの夏の土用の18日間、土用1日目を土用太郎、
          2日目を土用次郎3日目を土用三郎などと称されて俳句にも詠まれていますが、元々は農耕との結びつきから
          出た言葉のようです。
          因みに今年2023年土用の入りは7月20日丑の日は7月30日(日)
          土用の丑の日には鰻を食べて英気を養う風習がありますが、これは風聞によれば平賀源内が友人の魚屋のために
          本来鰻の旬の冬から魚の売れない夏に「滋養の薬」と紹介して応援したのがはじまりとか



          佐渡見えて土用波の穂波を截る          沢木欣一


          就活の天王山や鰻食ふ              河原地英武


          帆船のゆるり向き変ふ土用凪           小田二三枝


          数珠で肩撫でて祈祷や土用灸           神尾朴水


          土用波裏側見せて崩れたり            吉田明美


          和紙の里土用次郎の太鼓打つ           松永敏枝




                  



          のこのこと鼠出て来し土用かな          鈴木真砂女


          国引の注連の太さよ土用東風           吉田鴻司


          土用鰻うの字大きく紺暖簾            蕪木啓子


          土用三郎裏道を風抜けて             石川美佐子


          さびさびと土用の蜆汁啜る            佐藤鬼房


          土用太郎ぬるき湯にゐる越後出湯         杉本 寛




                    



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7月 29日

2023-07-29 06:09:12 | Weblog
                         夏蝶・揚羽・しじみ蝶  



          蝶々は一年中見られます、夏蝶といって特別種類が有るわけでなく蝶が成虫になる季節に応じて、
          「春型」「夏型」「秋型」などと呼ばれいるようです
           春型 = 春に見られる姿
           夏型 = 夏に見られる姿
           秋型 = 秋に見られる姿



          風紋に影やはらかし黒揚羽            栗田やすし


          夏蝶来伊勢の家並の古格子            矢野孝子


          雲走る三角点に夏の蝶              国枝洋子


          翳りなき結界に舞ふ夏の蝶            武藤光晴


          朝稽古果てし土俵に夏の蝶            奥山ひろみ


          揚羽蝶舞ふ野ざらしの化石林           加藤ゆうや




                    



                    



          緑蔭の大地嘗め嘗めしじみ蝶           沢木欣一


          山の子に翅きしきしと夏の蝶           秋元不死男


          夏蝶や水郷の橋みな低し             渡辺初雄


          蜜を吸ふ紋鮮やかに黒あげは           右高芳江


          夕映えの田水を飲めり夏の蝶           水野時子


          おのれより巨き影つれ揚羽蝶           福永耕二




                  


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7月 28日

2023-07-28 06:27:47 | Weblog
                         朝顔・牽牛花  <季=秋>



          朝顔に水やりしあと月待ちし          細見綾子


          野朝顔断崖つづく喜屋武岬           栗田やすし


          朝顔の小ぶりとなりて紺深し          山下 護 


          朝顔の紺ばかり咲く町工場           鈴木英子


          朝起きてまづ朝顔の花数ふ           太田滋子


          鉢植の朝顔並ぶ無人駅             鳥居純子




                  



                  



          朝顔の今朝もむらさき今朝も雨         水原秋櫻子


          休暇はや白朝顔に雨斜め            中村汀女 


          朝顔の紺のかなたの月日かな          石田波郷


          朝顔や風にさらはれさうな母          鍵和田釉子


          海の色に朝顔咲かせ路地ぐらし         菖蒲あや


          朝顔や足袋を持参の稽古事           小川軽舟




                    



                    



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7月 27日

2023-07-27 06:34:23 | Weblog
                           冷奴・冷豆腐



          冷奴の語源は多説ありますが 大名行列の「槍持奴」の奴たちが着ていた半纏に由来しているというのです。
           どういうことかというと、奴たちが着ていた半纏には、釘抜紋といって、四角いシンプルな図柄の紋が
          染められていました。 ... 冷たい豆腐が「冷奴」、湯豆腐のことは「湯奴」とか「煮奴」と呼ばれるようになったそうです



          妻の留守昼は冷奴で済ます            栗田やすし


          冷奴胡坐で父と酌みし日よ            国枝隆生


          冷奴柾目の著き利休箸              佐藤とみお


          冷奴かえでの一葉添へにけり           利行小波


          冷奴老いて譲らぬ者同士             小長哲郎


          子等去つて夫と無言の冷奴            牧 和代




                    



          何ごとも半端は嫌ひ冷奴             鈴木真砂女


          兄弟の夕餉短し冷奴               加藤楸邨


          もち古りし夫婦の箸や冷奴            久保田万太郎


          下戸われに酒豪の子とは冷奴           伊東 白楊


          二人の膳すぐに整ふ冷奴             山根きぬえ


          いさぎよく割箸裂きて冷奴            根岸善雄




                    


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7月 26日

2023-07-26 06:30:02 | Weblog
                              烏瓜の花



          烏瓜の花よ鵜の巣の三番子         細見綾子


          断崖に烏瓜咲く隠岐の島          山下善久


          一番星見えて咲きそむ烏瓜         国枝洋子


          烏瓜咲いて日食始まれり          磯田なつえ


          烏瓜今宵咲かんとうすみどり        金原峰子


          花街の灯りに咲けり烏瓜          ころころ




                  



          烏瓜宵の蛾よりも花淡し           水原秋桜子


          咲き足りて夜明けを紡ぐ烏瓜         三橋迪子


          烏瓜咲ききはまつてもつれなし        深見けん二


          烏瓜咲く学童の肝だめし           太田土男


          烏瓜夜ごとの花に灯をかざし         星野立子


          烏瓜翁のごとく咲きにけり          阿波野青畝




                  



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7月 25日

2023-07-25 05:54:12 | Weblog
              仏桑華・琉球むくげ・ハイビスカス・紅槿(こうきん)・扶桑花



          断崖へ来て海に投ぐ仏桑華             栗田やすし


          原種てふ少し小ぶりな仏桑花            中根多子


          軍機とぶ遙拝の地や仏桑花             平 千花子


          ひめゆりの塔にハイビスカス捧ぐ          武藤光晴


          水牛の角に一輪仏桑華               丸山貴美子


          壕出でし目にしむ赤き仏桑花            鈴木みすず




                  



          蘂つたひ露の玉落つ仏桑華             沢木欣一


          空灼けてゐねばハイビスカス萎む          後藤比奈夫


          ハブ鳴くや石垣にある仏桑花            石原八束


          口笛は幼くかなし仏桑花              塚原麦生


          ハイビスカス一と日の色を咲き尽す         穂坂日出子


          太陽へ蕊をあらはに仏桑花             石谷秀子




                   



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7月 24日

2023-07-24 05:43:52 | Weblog
                          夏休み・夏期休暇・暑中休暇




          蜂さされが治れば終る夏休み           細見綾子


          キャンパスに山岳テント夏期休暇         栗田やすし


          隣家より朝の音読夏休み             市原美幸


          遊具みな塗り替へてゐる夏休み          篠田法子


          立笛の調子外れや夏休み             中山敏彦


          夏休み朝より学習塾灯る             日野圭子




                   


                   



          黒板にわが文字のこす夏休み           福永耕二


          他所の子もまとめて叱り夏休           白根純子


          改札に実習生立つ夏休み             田中照子


          夏休み犬のことばがわかりきぬ          平井照敏


          削らねば減らぬ鉛筆夏休             星野麥丘人


          いとけなきふるちんの朝夏休           三橋敏雄




                   


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7月 23日 大暑

2023-07-23 06:42:47 | Weblog
                              大 暑



          大暑とは二十四節気のひとつ夏の最後の節気です日付としての2023年の大暑は7月23日。
          期間としての2023年の大暑は7月23日~8月6日までです。大暑の食べ物としては鰻と言われていますが
          天ぷらも夏バテ防止の食べ物として考えられています
          これからまだ暑い日は続きますがこの大暑の期間に暑気あたり・熱中症が多いので改めてご注意下さい



          能登さざえ生きて届きし大暑かな         細見綾子


          洗ひ場の鯉が跳ねたる大暑かな          栗田やすし


          送電線弛みきつたる大暑かな           国枝隆生


          ボンネットバスで往き来や島大暑         岸本典子


          蛇口みな上向いてゐる大暑かな          篠田法子


          信玄像の大股開き大暑かな            ころころ




                  



          大津絵の鬼の朱色の大暑かな           能村登四郎


          遠くまで海揺れてゐる大暑かな          飯田龍太


          かたちよき濤たちあがる大暑かな         辻 桃子


          じだらくに勤めてゐたる大暑かな         石田波郷


          夜の大暑垂らす喪服の裾に臥て          桂 信子


          兎も片耳垂るる大暑かな             芥川龍之介




                    


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