( 縷紅草 )
縷紅草垣にはづれて吹かれ居り 津田清子
縷紅草のくれなゐともる昼の闇 小金井欽二
縷紅草石垣に垂れ小学校 古川芋蔓
手に触れてくだける恋や縷紅草 牧 冬流
しっかり夏バテて居ります。今日は所属の句会も休ませて頂きました
今年の暑さは半端では有りません 大阪では13日連続猛暑日とか記録
と言う事です 夕刻シャワーを浴び久しぶりに体重計に乗ってみました
6月から6キロ減 60キロを割りました
病気じゃないの? と思われるかもしれませんが
毎月血圧の薬をいただくために内科に通ってをり、
心配ないと言われています
ただ昼の食欲がないのがいけないのでしょうね
ビールの栄養だけではやっぱりいけないのでしょう
( 赤とんぼ )
赤とんぼ穂草を揺らす重さあり 山下幸子
肩に来て茂吉の国の赤とんぼ 前島みき
から松は淋しき木なり赤蜻蛉 河東碧梧桐
山の日に染めあげられし赤蜻蛉 吉村ひさ志
* 今日は今年一番小さなな満月です。一番大きかった1月30日から
直径で15パーセントも小さく見えるそうです。
父の三年目の命日・良い月が上がりますように
父の忌の満月と星光あふ
( 米沢・上杉家菩提寺・春日山林泉寺 )
昨年のNHK大河ドラマでもご承知の上杉謙信・景勝の名宰相直江兼継・お船の
廟所があるのは春日山林泉寺
上杉家の菩提寺である もともとは上越市春日山にあったが家康の転滅封により
現在地に移転してきた
上杉家藩主の廟所は先にこのブログでご紹介した通りですが,藩主の夫人は
全てこの菩提寺に眠っています
写真のように兼継・お船のお墓が並んであるのが不思議に、そして幸せに
感じました
恥ずかしながらこの旅で知ったことに、国替えは領主のみならず領民全員、牛馬
からその地にあった寺社までもが移動となるということでした
向って左がお船・右が兼継のお墓です
* まだ推敲中につき俳句はありません
( 天の川 )
今回の旅の目的の一つに天の川を観るということがあった
子供の頃には,当然のように東京の夏の夜空でも見えていたものが
観に行かなければ見えれないようになった
旅の五日間は運良く天気よく夜空も晴れ渡って念願がかなった
(写真はサイトからお借りしたもの)
その一つの場所が秋田県錦秋湖、二つ目が山形県米沢でした
天の川旅路の湖にひとり占む
陸奥の空の深さや天の川
米蔵の壁に影おく夏欅
( 秋田・山形俳句行 )
一通り旅の写真と拙い句をご紹介してきました
まだ撮り溜めた写真はまた随所で掲載できればと思います
俳句の方は5日間で47句、推敲に至ったのは32句です
旅吟はとかく固有名詞にたよる傾向にあると言われていますが
それを意識して詠み進めました
俳句は一句完結 素直な感動は平明な句になることを実感しました
過去の自分の句が如何に頭の中で作られ、言葉に頼っていたか
それはそれで、今日の自覚との比較にはなっているので無駄にはなって
いない 「事」俳句は体験「物」俳句は体感そこの違いが分かっただけでも
今回の旅が有意義だったと思っています
( 秋田市・川反通り )
男鹿半島を一日かけて周り、最初に宿をとったのは秋田市、前日までの竿灯の
賑わいを裏付けるように大通りに観覧席があり、それを撤去する作業が行われて
いる。ビジネスホテルからこの川反(かわばた)通りまで歩いて5~6分
旭川に沿ってある秋田市一番の夜の繁華街へでて食事とお酒
郷土料理の店、ファミリーで食事がとれるような店、居酒屋、小料理屋、風俗店が
この川沿いと小路地を合わせて1000件あるという。東京ではこの混在は
有り得ない
どの店もお客さんで一杯、何軒か覗いてみても「すみません満席で・・」と断られる
運良く入れた店も大きな店ながらカウンター席。目の前は素硝子で板前さんの
手際を見ながら晩酌となった。大ぶりな岩牡蠣、黒そいのお刺身、烏賊の沖漬け
その他諸々、お酒を飲むと肴がいらないころころがこれだけ頼むのも旅の遊び
まもしれない
ほろ酔いでホテルに戻る途中、昔ながらの料亭らしき板塀から白い花が見えた
烏瓜の花 白い髭のような花 妖艶とも感じるのは酔いのせいだったろうか
料亭の灯りにほの色付いて見えた
誰もこの通りに咲いていたとは信じがたいだろう
花街の灯りに咲けり烏瓜