2月 28日

2025-02-28 06:18:04 | Weblog

                         若緑・緑立つ・松の芯・松の花

 

 

                      緑立つ=松の新芽が勢いよく真っすぐ伸びるさま

 

 

 

                     

 

 

 

          松の芯傘ふり立てる中学生           沢木欣一

 

          朝の声己れにひびき松の芯           細見綾子

 

          古松の芯こぞり立つ無量寿寺          上村龍子

 

          薬師寺やはがねびかりに松の芯         上田博子

 

          西行塚実生の松の緑立つ            倉田信子

 

          若緑数寄屋に白湯の滾る音           山下 護

 

 

 

                     

 

 

 

          美しき松の緑に今日の雨            星野立子

 

          みちのくの山谺して松の芯           吉田鴻司

 

          焦げくさき雉子の二声緑立つ          福永耕二

 

          伸びすぎてしまえば曲がる松の芯        夏井いつき

 

          緑立つ塩田跡の小学校             江見悦子

 

          海鳴りにはなやぐ岩の若緑           津根元潮

 

 

 

                     

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています 

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2月 27日

2025-02-27 05:34:03 | Weblog

                    馬酔木の花・花馬酔木・あせび・あせみ・あせぼ

 

 

      馬酔木は有毒植物の一種で牛馬が食べると痺れて酔ったようになるのでこの名前に

      なったということです。写真は自生のものでピンクの馬酔木は園芸品種です

 

 

 

                     

 

 

 

          人遠し馬酔木の下のくぐり水           細見綾子

 

          花馬酔木顔より昏るる念怒仏           栗田やすし

 

          継ぐ人の絶えし旅籠や花馬酔木          小澤明子

 

          花あせび蓑虫庵の縁先に             小田和子

 

          山門をくぐる馬酔木の花にふれ          笹邊基子

 

          舞姫の歌碑に木洩れ日花馬酔木          上田博子

 

 

 

                     

 

 

 

          樒かとまがふ山路の馬酔木かな          河東碧梧桐

 

          来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり       水原秋櫻子

 

          こころみに足袋ぬぎし日や花あしび        林 翔

 

          中尊寺道白珠の馬酔木咲く            秋元不死男

 

          掌にのせてすこしつめたき花あしび        西川保子

 

          花馬酔木供へ隠るる行者像            右城暮石

 

 

 

                     

 

 

 

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2月 26日

2025-02-26 05:21:01 | Weblog

                   土筆・つくづくし・土筆和え・つくしんぼ・筆の花

 

 

 

 

          山姥の目敏く土筆見つけたり           沢木欣一

 

          頭の黒きつくし野におく旅かばん         細見綾子

 

          土筆摘む土手揺るがして汽車過ぐる        栗田やすし

 

 

 

                     

 

 

 

          土筆摘む狂言一つ見過して            国枝隆夫

 

          土筆摘屈めば遠く波の音             矢野孝子

 

          だんまりを決めて土筆の袴剥く          武藤光晴

 

          太りたる染屋の庭のつくしんぼ          岸本典子

 

          波静か遠流の島に土筆摘む            鈴木みすず

 

          土筆摘み夢の中まで野のつづき          ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          せせらぎや駈けだしさうに土筆生ふ        秋元不死男

 

          まゝごとの飯もおさいも土筆かな         星野立子

 

          土筆摘みて二日の指に草の色           伊藤敬子

 

          わが机妻が占めをり土筆むく           富安風生

 

          だんだんに人と離れて土筆摘む          上田 芳子

 

          俄かなる仏心の萌えつくづくし          能村登四郎

 

 

 

                     

 

 

 

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2月 25日

2025-02-25 05:08:40 | Weblog

                          山葵・山葵田・山葵沢

 

 

 

 

                

 

 

 

          万葉集机上に雪の山葵田守            細見綾子

 

          山葵田を抜け来し水に鍬浸す           栗田せつ子

 

          新しき風吹き抜けの山葵沢            磯田なつえ

 

          山葵田をめぐるさざ波まぶしかり         高橋孝子

 

          山葵田の小石均して苗植うる           豊田紀久子

 

          畝をきる鍬音響く山葵沢             小田和子

 

 

 

 

                

 

 

 

          ほろほろと泣き合ふ尼や山葵漬         高濱虚子

 

          伊豆人のしたゝかくれし山葵かな        尾崎紅葉

 

          山葵田に雪まじりなる雨の音          福永耕二

 

          言もなし臀向けあひて山葵掘          石田波郷

 

          水筒に山葵田の水貰ひけり           越智貴美子

 

          三段の小滝の懸り山葵澤            山川 喜八

 

 

 

                     

 

 

 

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2月 24日

2025-02-24 06:03:16 | Weblog

                        椿・落椿・白椿・紅椿・乙女椿

 

 

 

 

                     

 

 

 

 

          奥多摩に椿ばかりの花御堂          細見綾子

 

          伊吹晴れ母なき庭の白椿           栗田やすし

 

          あをあをと多度の山並椿咲く         河合義和

 

          蹲踞に白玉椿しだれ咲く           夏目悦江

 

          おびただし踏絵の寺の落椿          篠田法子

 

          雪椿床に戊辰の刀疵             市原美幸

 

 

 

 

                    

 

 

 

 

          赤い椿白い椿と落ちにけり          河東碧梧桐

 

          端座して師とあるこころ白椿         柴田白葉女

 

          椿見て一日雨の加賀言葉           森 澄雄

 

          落ちてなほ陽をはなすなき紅椿        野澤節子

 

          乙女椿相愛の二つづつゆるる         山口青邨

 

          伎芸天をみなにおはし紅椿          森 郁子

 

 

 

 

                     

 

 

 

                     

 

 

 

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2月 23日 (天皇誕生日)

2025-02-23 05:52:22 | Weblog

                         草餅・蓬餅・草団子・母子餅

 

 

 

 

                

 

 

 

          草餅の黄な粉をこぼす毛越寺           細見綾子

 

          草餅を土産に妻の帰り来し            栗田やすし

 

          老い母の尽きぬ話や草の餅            矢野孝子

 

          存問の言葉短し草の餅              石原筑波

 

          ふるさとの草餅母の指のあと           金原峰子

 

          柴又や殊に色濃き草団子             伊藤克江

 

 

 

                

 

 

 

          大仏に草餅あげて戻りけり            正岡子規

 

          子をおもふ憶良の歌や蓬餅            竹下しづの女

 

          草餅に草の香つよし小糠雨            林 翔

 

          草餅はみどり淫らに供さるる           櫂 未知子

 

          店頭で搗きて草餅よく売れる           高間礼子

 

          でこぼこの土間の親しさ蓬餅           八染藍子

 

 

 

                

 

 

 

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2月 22日

2025-02-22 05:20:43 | Weblog

                            牡丹の芽・芽牡丹

 

 

 

 

               

 

 

 

 

          早起きの妻のけはひや牡丹の芽          沢木欣一

 

          牡丹の芽筆ほどといふしか思ふ          細見綾子

 

          武蔵野の土やはらかし牡丹の芽          栗田やすし

 

          忌を修す母の牡丹の芽に屈み           都合ナルミ

 

          菰解きて日ざしあふるる牡丹の芽         倉田信子

 

          牡丹の芽影置くほどに伸びにけり         矢野愛乃

 

 

 

                     

 

 

 

          鎌倉の古き土より牡丹の芽            高濱虚子

 

          のぞみいつか子へ移りゆく牡丹の芽        能村登四郎

 

          嫁ぐ子へ日の剥がれゆく牡丹の芽         林 翔

 

          牡丹の芽の覗かれてばかりゐる          石田郷子

 

          一寸にして火のこころ牡丹の芽          鷹羽狩行

 

          支へ木も紐もこまやか牡丹の芽          岡本 眸

 

 

 

                     

 

 

 

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2月 21日

2025-02-21 06:18:46 | Weblog

                       きらん草・地獄の釜の蓋・金瘡小草

 

 

 

 

            キラン草とは、日本に自生するシソ科の多年草。花や葉にうぶ毛のような白い毛が生えているのが特徴。

            地面に張り付くように広がる様子から、「地獄の釜の蓋」という別称がつけられています。

            きらん草とは違い西洋きらん草は20~30センチにも背が伸びます

 

 

 

                     

                     西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)

 

 

 

          伊賀に来て摘めり地獄の釜の蓋          栗田やすし

 

          地の果ての崎に地獄の釜の蓋           国枝隆生

 

          円墳の裾に地獄の釜の蓋             若山智子

 

          きらん草ほつほつ咲けり峡の道          中根多子

 

          膝ついて地獄の釜の蓋覗く            兼松 秀

 

          右手弓手踏まじ地獄の釜の蓋           武藤光晴

 

 

 

                

 

                 十二単(ジュウニヒトエ)

 

 

 

          きらん草古代紫展げけり             後藤比奈夫

 

          すみれぐさも地獄の釜のふたも紫         加藤三七子

 

          末黒野に咲きて地獄の釜の蓋           余田はるみ

 

          山頂の磐座おほふきらん草            深野カツイ

 

          名を知りて踏まず地獄の釜の蓋          柳井梗恒子

 

          五寸釘浮くや地獄の釜の蓋            藤本美和子

 

 

 

 

                     

 

 

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2月 20日

2025-02-20 06:11:59 | Weblog

                       芹・芹摘、芹の水・根白草・田芹・根芹

 

 

 

 

                

 

 

 

          やはらかき芹の畦踏み酒買ひに          沢木欣一

 

          芹摘むと風よりひくくかがまりて         細見綾子

 

          芹摘みし籠を舳先に渡し舟            栗田やすし

 

          田芹摘む鵜山の裾の水明り            下里美恵子

 

          白粥にたつぷり刻む根白草            矢野愛乃

 

          ふるさとの夕日にまみれ田芹摘む         今泉久子

 

 

 

                

 

 

 

          摘みかさねても一握の母の芹           福永耕二

 

          芹の香の朝粥で足り京泊り            能村登四郎

 

          芹匂ふオモニは風の中に立つ           夏井いつき

 

          みちのくに光堂あり芹を摘む           山口青邨

 

          大原やことにあかつき芹の水           加藤耕子

 

          ひとと来て声のはなやぐ芹の岸          沼尻巳津子

 

 

 

                

 

 

 

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2月 19日

2025-02-19 05:53:42 | Weblog

                            雛飾る・古雛

 

 

 

            お雛様はいつ飾るの

            立春(節分の翌日、2月4日ごろ)から2月中旬にかけてがよいと言われています。 節分で豆まきを

            して厄を払ったあとに飾り、雛祭りの一週間前ぐらい前までは済ませるようにするのが 

            良いとされています昨日は「二十四節気」の2番目の節気 雨水(昨日)雨水に雛人形を飾り始めると

            良縁に恵まれる」という言い伝えから、雛人形を飾るのにおすすめの日だそう。

 

 

 

                

 

 

 

          本棚の一段を空け雛飾る             栗田やすし

 

          天井に水陽炎や雛飾る              都合ナルミ

 

          うつし世の影まざまざと古雛           鈴木みや子

 

          三代の雛飾れり蔵屋敷              日野圭子

 

          塩の道箱階段に享保雛              上田博子

 

          ひとつづつ声かけほどく雛の箱          ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          古雛が古き顔して春に逢ふ            細見綾子

 

          古雛の唇と笛とのあはひかな           奥坂まや

 

          音ほどは見えぬ両脚雛飾る            鍵和田釉子

 

          雛飾るときは良人に指図する           品川鈴子

 

          母様のその母様の古雛              佐土井智津子

 

          仕る手に笛もなし古雛              松本たかし

 

 

 

                

 

 

 

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