ばつた・精霊ばつた・きちきち・米搗ばった・はたはた
バッタ(飛蝗)とはバッタ目バッタ科の昆虫の総称。トノサマバッタ・ショウリョウバッタ・
クルマバッタ・ショウリョウバッタモドキなど主にこの種類です バッタは旧約聖書にもその蝗害(
サバクトビバッタ)があるほど古くから現代にいたるまでその命をつなぎ続けてきています
はたはたの飛びしうす羽の曇りかな 細見綾子
いつせいに大ばつた飛ぶ甘蔗(きび)畑 栗田やすし
ほの赤き飛蝗の腹の脈打てる 河原地英武
腕白でありし故郷ばつた飛ぶ 武藤光晴
ばつた跳ぶ草の雫をはねとばし 国枝洋子
赤錆びの魚雷にばつた跳びつけり 武田稜子
はたはたに蹴られて風のたなごころ 秋元不死男
ばつた翔つ弧の入りまじる中をゆく 八木絵馬
きちきちに骨の音する山河晴れ 野澤節子
蝗ばつた彼岸の野川流れたり 臼田亞浪
祈る手の精霊ばつた野に放つ 今枝立青
大名ばった千姫の墓つかみをり 稲荷島人
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