( 大晦日 )
今年もいよいよ最後の一日になりました。多くの俳友に支えられ何とか
仕事と両立できましたこと、感謝します。
年末からの不況の波も来年はもう少し激しいものになる予想です
俳句どころではない、という考え方も有りますが、だからこそ俳句をして
心豊かにまた来年も乗り切ろうと思っています。
ここ一年,仲間との吟行会,俳句会、HP上での句会と体験して感じた事を
書きます。
今お付き合い頂いている連衆の多くは写生を基本とした学びの最中にあると
思います。 写生の句の力はそれほど差も無くその時々に秀句を詠まれて
きていますが、いざ兼題の句会になると経験の差がでてきます。
句会での成績は気にするなと言われてもなかなかそうもいかないもの。
兼題句会の学びのテーマは語彙を増やす事です,基本は写生である事に
変わりはありません。言い換えれば写生は切り取り、兼題は表現かも
しれませんね。究極はその表現力を写生句に活かすことで句の幅を広げる
ことが出来ると信じています。
もう一つの仲間との句会は選句・選評が辛らつなほど鑑賞力を試されます
鑑賞は作者の創作から大きく先回りして,時には自分の拙句が鑑賞に
活かされることもありますし、逆に鑑賞者に幾つもの鑑賞をさせていて
いかに的が絞れていないかも露呈します。
初学の頃は何でも採られれば良いと考えがちですが、それは間違い
伝えたいことが伝わらないことを考えなければ進歩は望めないでしょう。
と難しいことを言っても結局楽しまなくては俳句に出会った意味がありません
来年も大いに楽しみたいと思っています。
皆さまもどうぞ健康に留意されて来年も良い俳句生活を楽しんでください。
この拙いブログに一年間お付き合いいただいて有難うございました。
大晦日ねむたくなればねむりけり 日野草城