( 十一月・霜月 )
立冬までは暦の上では秋、とは言え明日は寒くなりそうです
浅草や霜月暗き六区の灯 石塚友二
霜月や大瀬にうかぶ詣船 飯田蛇笏
峠見ゆ十一月のむなしさに 細見綾子
今日よりは十一月の旅日記 星野立子
茶の土瓶酒の土瓶や芋團子 正岡子規
(今日の絵に添えて )
( 十一月・霜月 )
立冬までは暦の上では秋、とは言え明日は寒くなりそうです
浅草や霜月暗き六区の灯 石塚友二
霜月や大瀬にうかぶ詣船 飯田蛇笏
峠見ゆ十一月のむなしさに 細見綾子
今日よりは十一月の旅日記 星野立子
茶の土瓶酒の土瓶や芋團子 正岡子規
(今日の絵に添えて )
( 大根 )
冬来れば大根を煮るたのしさあり 細見綾子
手焙りに婆が集まる大根焚き 栗田せつ子
大鍋に木蓋が踊る大根焚 下里美恵子
聖護院大根
独り言
平均睡眠時間4時間半・・充実していたが忙しい十月だった
ここ数年で一番だったかも知れない。忙中俳在り
伊吹嶺の名古屋での全国俳句大会では、また多くの素晴らしい人たちに
出会い、お声をかけて頂いた。また旧知の友人らとの芭蕉結びの地大垣
伊吹山、関ヶ原と旅ができた。十年以上も前から始まった奥の細道の句碑
めぐりも今回の大垣で結願となる なるべく同日同地を目指したものの
おおよそ40%の達成かもしれない 栗田先生との出会い、俳友との出会い
日本の素晴らしい歴史と自然との出会い、すべて俳句のおかげ
続けてこられて良かった ひとつ気がかりなのは俳句の手ほどきをして
頂いた田中先生の病状 何とか恩返しをと考えるばかりで何も出来ていない
来月は先生の句会に行ってみよう
( 葱 )
秋の台風が来つつあります、今年は本当に気候の異変が有るように思います
二人居の一人が出でて葱を買ふ 細見綾子
肉を買ひ葱を買ひさて一人とは 岡本眸
白葱のひかりの棒をいま刻む 黒田杏子
夜の客に手探りに葱引いて来し 中村汀女
( 柿 )
新潟の親戚から柿が送られてきました。なりは悪いが甘くて美味しい柿です
柿の朱を点じたる空こはれずに 細見綾子
熟れ柿に色休まする深曇 林 翔
仏壇に坐らぬ柿は父の柿 鈴木鷹夫
山柿や五六顆おもき枝の先 飯田蛇笏
柿照るや母系に享けて肥り肉 岡本眸
( 熱燗 )
一気に冬になりました ** こんな夜は熱燗に決まり
といっても仕事の合間の更新です
熱燗やいつも無口の独り客 鈴木真砂女
熱燗のつんと涙の管に入る 仲澤輝子
熱燗やあぐらの中に子が一人 加藤 耕子
熱燗の肴は成田ごぼう味噌 鈴木さとる