恋猫
恋猫の丹下左膳よ哭く勿れ 阿波野青畝
恋猫と語る女は憎むべし 西東三鬼
恋猫の皿舐めてすぐ鳴きにゆく 加藤楸邨
恋猫に思ひのほかの月夜かな 中村汀女
恋猫に夜闇の火の気いつまでも 飯田龍太
のっそりと来て恋猫の胴のばす 能村登四郎
恋猫のどろどろの声に家かこまる 秋元不死男
はや1月も終わろうとしている。春の訪れは野山の自然ばかりではなく
動物の中の本能(自然)をも息吹く。
俳句は一行詩であるが故に、高名な俳人と言えどもその一句に「恋への思惑」が
見え隠れしている。俳人の人となりを知るには大いにヒントになる。
朝ぼらけ鉄路をわたる猫の恋
恋猫の勝者たる爪舐めつくす ころころ
恋猫の丹下左膳よ哭く勿れ 阿波野青畝
恋猫と語る女は憎むべし 西東三鬼
恋猫の皿舐めてすぐ鳴きにゆく 加藤楸邨
恋猫に思ひのほかの月夜かな 中村汀女
恋猫に夜闇の火の気いつまでも 飯田龍太
のっそりと来て恋猫の胴のばす 能村登四郎
恋猫のどろどろの声に家かこまる 秋元不死男
はや1月も終わろうとしている。春の訪れは野山の自然ばかりではなく
動物の中の本能(自然)をも息吹く。
俳句は一行詩であるが故に、高名な俳人と言えどもその一句に「恋への思惑」が
見え隠れしている。俳人の人となりを知るには大いにヒントになる。
朝ぼらけ鉄路をわたる猫の恋
恋猫の勝者たる爪舐めつくす ころころ