6月30日

2009-06-30 00:20:19 | Weblog

        ( 夏越の祓い・茅の輪くぐり )

 

夏越の大祓い式は半年間の罪穢れを祓う神事です、この日に人形とよばれる
ものに氏名年齢を書き、息を吹きかけ、身を撫でて罪穢れを移し、神社に収め
無病息災を祈ります。古来より六月と十二月の晦日には大祓式は行われています
が、この六月に行われるものを夏越の大祓いと呼ばれています。ちなみに十二月
に行われるものは年越の祓いと呼ばれます。

ころころも一ノ宮の大祓式に行ってまいります。

 

暗き灯に夏越の茅の輪結ひ急ぐ       松本 幹雄

 

神官のごはごはくぐる茅の輪かな       蓬田紀枝子

 

月入れて全き円の大茅の輪                    有馬朗人

 

盲杖のさぐりあてたる茅の輪かな             本山邑多

 

          形代に無き白髪も黒髪も    ころころ





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6月29日

2009-06-29 18:09:48 | Weblog

      ( 花南瓜・南京・唐茄子 )

 

老農のいつも独りや花南瓜       仲佐方二

 

花南瓜はいはいと婆逆らはず      辻田克己

 

南瓜咲き百姓の子の大き臍             西野幸三郎

 

ずつきん南瓜とてズッキーニ花つけて      辻桃子

 

今日は梅雨の晴間の暑い一日でした。
現場詰の一日でした。打ち合わせの話題は熱中症の発生例など中心に
現場での対策は冷水機、製氷機の設置、岩塩の用意です。
最近は騒音、粉塵など近隣に気を使っての現場の隔離のような囲いに
現場の中は外気が入りにくい状態になって、作業員も大変な時期となります。
現場の中の句を多く詠んではいるものの中々相槌を打って貰えません。
やはり身近にいないと実際の景色は伝わらないのかもしれませんが・・・

 

     汗光る鉄筋工の力瘤      ころころ



 

 

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6月28日

2009-06-28 00:59:13 | Weblog

     ( 狐の剃刀 )

 

狐の剃刀霧へ落として来りけり      櫛原希伊子

 

六月ももう終盤、かの昔仕事で何度か行った金沢の鮴(ごり)料理を思い出す
当地の客先から招待していただいた料理屋さんも懐かしい。

 

高きより生簀に筧鮴の宿         大森積翠

 

 

 
 


 
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6月27日

2009-06-27 18:53:23 | Weblog

    ( 山開き・海開き )

 

昨日26日は関東では一番早く,逗子海岸の海開きとなりました。
もともとは『山開き』が最初。その昔、名のある山は信仰の対象で普段は登山が禁じられていました。夏の一定期間だけ信仰行事として解禁され、これが『山開き』の起源です。名山を祀る神社では“山開祭”“開山祭”などの行事がとり行われ、富士山では7月7日浅間神社での山開祭、木曽の御岳では7月10日、岩手山は6月15日など。山開きに倣ったのが海開きや川開き。海開きは海水浴の解禁日で、地方によって異なりますが一般的には7月1日あたりが多いようです。

 

ピッケルとザイルを祓ひ山開き       清宮文江

 

撒く塩の草に音たつ山開き          福田甲子雄

 

海開き太平洋をまのあたり          小堀弘恵

 

立ち上る波へ塩打ち海開き          豊田八重子




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6月26日

2009-06-26 00:19:33 | Weblog

       ( 棗・夏芽・なつめ )

 

蚊柱や棗の花の散るあたり        加藤暁台

 

棗咲き村に一軒パン焼く店         田中英子

 

新月の棗新芽にかゝりたる                  細見綾子

 

試し切る刈込鋏夏芽伸ぶ                    土屋保夫




 

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6月25日

2009-06-25 00:04:25 | Weblog

        ( 青葡萄 )

 

雨だれのしづく大きく青葡萄       下山宏子

 

青葡萄律を正せしピアノの上       鷹羽狩行

 

雨粒のままに雨来て青葡萄        岡本眸


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6月24日

2009-06-24 00:14:51 | Weblog

      ( 透百合・すかしゆり )

 

花びらの間があいているので透百合となったそうです。

例句が検索エンジンには掛かりませんでしたので、透百合の秀作お待ちして

おります。どうぞ書き込んで下さい。匿名可。

 

さて、吟行会の連衆が21,22日安曇野・辰野町の蛍の里は出かけました。

現役真っ最中のころころは羨ましく見送るばかりでした。前日夜来よりの雨で

心配していましたが、日ごろの行いの善い方ばかりとみえて満願成就、素晴らしい

蛍の乱舞をご覧になったようです。句会に蛍の秀作が乱舞するはずと期待して

います。

 

あやめ咲く宿に泊りて蛍狩        高橋淡路

 

蛍火の明滅滅の深かりき         細見綾子

 

蛍火や山のやうなる百姓家        富安風生

 

水を火に変えて蛍の瞬けり         五島高資




 

 

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6月23日

2009-06-22 23:59:37 | Weblog

        捩花(ねじばな)・捩摺(もじずり

 

捩花の一本に風旅の僧           加藤三七子

 

捩花の影も捩れてをりにけり        高須賀恵美子

 

遠ざかる遍路の鈴や捩花          有馬朗人

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6月22日

2009-06-21 23:57:22 | Weblog

     ( 南天の花 )

 

   花南天包をふたつさげてくる         千葉富士子

 

   南天のはなのひそかに盛りなり        藤松遊子

 

      南天の花にとびこむ雨やどり                   飴山實

 

       南天の花にかくれて人嫌ひ                    鷹羽狩行

 

        南天の花の薄日に水見舞                      中村汀女


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6月21日

2009-06-21 00:44:16 | Weblog

      ( 野萱草・のかんぞう )

 

耶蘇祀り摘草峠野萱草             小原菁々子

 

野萱草もつてのほかの恋をして         大石悦子

 

ひとつ萎えひとつは咲きて野萱草         榎田きよ子

 

     ☆ 今日は父の日です。また夏至です
 

  父の日や序章で切れし父の愛     後藤綾子

 

  夏至の日の手足明るく目覚めけり     岡本 眸

 

  水路交う暮らしの町のすぐ夏至に      佐々木らん


  



 




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