(ぬすびとはぎ)
ガラス器を磨きてしまふ九月尽 種市清子
雨降れば暮るる速さよ九月尽 杉田久女
今日は30日、九月も尽きます。
「尽」は毎月おとずれますが、検索にかけても
どうも女流の俳人のほうが秀句を残しているように
思われます。それだけ「日」の実感が強くあるのが
女性なのかも知れません。
今日の花は盗人萩 実のちょうど真中にくびれが
有りこの形が盗人の忍び足の形に似ていると言う
のです
私にはそう見えないのですがね・・・
(ぬすびとはぎ)
ガラス器を磨きてしまふ九月尽 種市清子
雨降れば暮るる速さよ九月尽 杉田久女
今日は30日、九月も尽きます。
「尽」は毎月おとずれますが、検索にかけても
どうも女流の俳人のほうが秀句を残しているように
思われます。それだけ「日」の実感が強くあるのが
女性なのかも知れません。
今日の花は盗人萩 実のちょうど真中にくびれが
有りこの形が盗人の忍び足の形に似ていると言う
のです
私にはそう見えないのですがね・・・
(はなとらのお)
虎尾草や日の通りみち子が通る 磯貝碧蹄館
「力点付加」例えばホースの口を狭く圧迫するほ水
が鋭くなり遠くに飛ぶようなもので、表現にはある
点を特に強くうち出すことによって省筆を苦心すべ
きという事
俳句はけして盛り沢山にしてはならない、腸詰め
俳句というのはくだらない試みである。力点付加は
個性をおのずからあらわすものであるように思う。
( 阿波野青畝 俳句のこころ 寸言集より)
夕刻から少し時間が取れたので現俳の選句として
1100句を通読してみる。
最近とくに思うことの一つに寸言集にあった腸詰め
の句が多い。確かに俳句のよろしさが理解できるま
では省略をして伝えることに不安であるため、どん
どん言葉を詰め込む、詰め込めば詰め込むほど、
理屈や説明になり読者としては「ああ、そうですか」
と思うばかりで鑑賞の余地を与えて貰えない。それ
に慣れるには、ただただ多く詠む事に徹することし
かないだろう俳句の上達には近道はないと思う。