6月 30日

2022-06-30 05:39:40 | Weblog
                      半夏生・半夏・半夏雨・<烏柄杓>


          七十二候の一つ『半夏生(はんげじょうず)』です。夏至から11日目 今年は7月2日です
          半夏とは烏柄杓(からすびしゃく)という植物の別名で、この毒草が生ずる季節という意味です。
          また、田植えの目安とされ、この頃までには田植えを終えるべきとされていました。この日に降る雨を
          半夏雨(はんげあめ)と言い、この雨が降ると大雨が続くと信じられていました。まだ北海道では雨が激しく
          降っている場所も有るようですどうぞお気をつけて下さい



          漱石の座禅の寺や半夏雨             栗田やすし


          隧道に苔の匂ひや半夏雨             国枝隆生


          金槌で砕く黒糖半夏生              関根切子


          半夏雨芥漂ふ渡船跡               日野圭子


          門前に智恵の餅売る半夏かな           小長哲郎




               

               

                半夏生、半化粧 ( ドクダミ科の多年性落葉草本植物 )



          街の音地を這ひて来る半夏生           沢木欣一


          バッグ一つ提げて入院半夏雨           鈴木真砂女


          半夏生叔母の離れはその奥に           星野 椿


          夜へ継ぐ工煙の炎や半夏雨            角川源義


          塩嘗めて窯焚きつづく半夏生           上野さち子




               
                関西方面では半夏生にタコを食べる風習があるようです
                これは稲の根がタコの吸盤のようにしっかり大地をつかむようにとの
                願いからだそうです


          昨日も日本全国で23,346人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         あと少しの我慢です 
         ( 前週同曜日比 +6,068 増えています )
  
 
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6月 29日

2022-06-29 05:51:37 | Weblog
                       夏越(なごし)・茅の輪・夏祓・形代流す



          旧暦の6月末に行われる「夏越の祓」は、半年分のケガレを落とす行事で、この後の半年の健康
          と厄除けを祈願します。由来は神話の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらひ)にまで
          遡るそうですが、新暦に移った現在でも、6月30日ごろ日本各地の神社で行なわれている伝統行事です。



               


          老友と旅の茅の輪を潜りけり           安藤虎杖


          惜命や形代に息吹きかくる            清水弓月


          音たてて白絹裂けり夏祓             中村たか


          結界の風とくぐれり大茅の輪           武藤光晴


          形代を流して瀬音高鳴れり            日野圭子




               


          御船形石も注連縄夏祓              阿波野青畝


          蓮田風起ちて形代ながしかな           石田波郷


          いびつなる島の茅の輪をくぐりけり        岸田稚魚


          のれんかけ替へて夏越の祓かな          吉田みち子


          形代に書きて佳き名と言はれけり         片山由美子




               

          人形(ひとがた)とは、人の形を模した紙の形代(かたしろ)です。人形に自分の名前や
          年齢などを書き、それで体を撫でて人形に罪やケガレを移し、身代わりとして神社に納めます。
          人形を川に流したり、篝火を焚いたり、水や火を使う神事で清め、厄を落とします。

          昨日も日本全国で19,387人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         あと少しの我慢です 
         ( 前週同曜日比 +4,006 増えています )
  
    
    
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6月 28日

2022-06-28 05:36:53 | Weblog
                         梅雨明け・梅雨あがる



               関東甲信地方では、平年より22日早く、2021年より19日早い梅雨明けとなりました
               梅雨入りから明けの期間は、過去最短で21日間となりました
               連日の猛暑に引き続き警戒ですね



          嬰に会ひに妻梅雨明けの海渡る          栗田やすし


          仔狸が畑に顔出す梅雨あがり           右高芳江


          病名のまたひとつ増え梅雨の明          丹羽一橋


          傘骨の曲りしままや梅雨の明           中斎ゆうこ


          尾を振つて牛売られゆく梅雨の明         山本光江




               



          庭石に梅雨明けの雷ひゞきけり          桂 信子


          梅雨明けや深き木の香も日の匂          林 翔


          百姓の大きな声に梅雨明くる           木村蕪城


          北上川大濁りして梅雨明けぬ           山田みづえ


          梅雨明けの夕日丹沢山に落つ           細見綾子




               


           昨日も日本全国で9,572人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         あと少しの我慢です 
         ( 前週同曜日比 +1,775 増えています )
       
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6月 27日

2022-06-27 04:24:55 | Weblog
                        梅干す・干梅・梅漬



          梅漬ける甲斐あることをするやうに        細見綾子


          一人居や三日三晩の夜干梅            竹中和子


          塩噴いて母の梅干古りにけり           関根切子


          幾笊も梅を干しあり隠れ里            片山浮葉


          梅漬くる藻屑混ざりし能登の塩          都合ナルミ




                



          梅干の指匂わせて詩人たり            沢木欣一


          今日虚しからず干梅塩凝らす           津田清子


          干梅をほめてつまみぬ配達夫           中嶋笑子


          梅を干すほとりにいつも母の影          古賀まり子 


          梅漬けて紅き妻の手夜は愛す           能村登四郎




               

          昨日も日本全国で14,238人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         あと少しの我慢です 
         ( 前週同曜日比 +1,078 増えています )
  
     
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6月 26日

2022-06-26 05:56:06 | Weblog
                       植田・五月田



          みちのくやうすきみどりの植田風         栗田やすし


          みはるかす植田の中の散居村           辻江けい


          常念岳を映す植田や空真青            武藤光晴


          植田水千の田を経て荒海へ            中山敏彦


          千曲川中州に小さき植田見ゆ           つのだひろこ




               



          伊賀盆地植田に落つる桐の花           細見綾子


          ラジオより楽を植田へ惜しみなく         山口誓子


          今日よりの植田縞とも言はむかな         林 翔 


          木曾の旅日暮も植田あかりかな          古賀まり子 


          太陽の讃美はじまる植田水            飯田龍太




               

           昨日も日本全国で16,593人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         あと少しの我慢です 
         ( 前週同曜日比 +1,759 増えています )
   
    
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6月 25日

2022-06-25 06:06:19 | Weblog
                          凌霄花・のうぜんかずら



          伸びきつて風捉へをり凌霄花           伊藤範子


          のうぜんの花散る子規の土蔵裏          奥山ひろみ


          凌霄の高さを風の渡りけり            吉田明美


          凌霄のなだれて咲けり間垣村           二村美伽


          凌霄花男住まひの塀上る             小原米子




               



          凌霄を纏き曼陀羅となる一樹           福永耕二


          旅に遭ふ岬のまつり凌霄花            能村登四郎


          くろぐろと夜空なだるる凌霄花          岡本 眸


          噴井あり凌霄花これを暗くせり          富安風生


          凌霄花やものの影濃き土佐の国          奥坂まや




               

           昨日も日本全国で15,972人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         あと少しの我慢です 
         ( 前週同曜日比 +1,267 増えています )
 
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6月 24日

2022-06-24 05:18:08 | Weblog
                       罌粟の花・罌粟の実・罌粟坊主・芥子の花



          白芥子を賞でたる眉や背には海          細見綾子


          旅の子の便り短し罌粟の花            栗田せつ子


          風の来て忽と鬼罌粟揺らぎけり          武藤光晴


          罌粟の花路上に娼館案内図            武田稜子


          江の電は風の径なり花ポピー           野島秀子




               



          ゆらゆらと亡母われ呼ぶ罌粟のかげ        秋元不死男


          罌粟ひらく髪の先まで寂しきとき         橋本多佳子


          めんどりの首立ててゐる罌粟の昼         鷲谷七菜子 


          午後はやや血の薄まりて芥子の花         鷹羽狩行


          この家の罌粟のはげしきくれなゐよ        飯島晴子




               

          昨日も日本全国で16,676人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         あと少しの我慢です 
         ( 前週同曜日比 +1,165 増えています )
 
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6月 23日

2022-06-23 06:01:53 | Weblog
                         滝・瀧



          伊豆晴れて万城の滝轟けり            栗田やすし


          護摩けむりたちまち滝を隠しけり         都合ナルミ


          お茶請けはいなりずし二個滝見茶屋        櫻井幹郎


          眼鏡ずれしよ滝垢離の厄男            牧野一古


          大滝の音が音追ふ岩に立つ            中村修一郎




               



          滝の渦渦押してゆき青き淵            細見綾子


          あめつちの音を一つに滝落つる          古賀まり子 


          六月の女滝は男滝より激す            野見山ひふみ


          滝行者鋼佇ちしてゐたりけり           能村研三 


          白でなし透明でなし那智の滝           宇多喜代子




               

               写真は数年前仲の良い友人と周った秋田・山形の旅の
               途中に寄った秋田県にかほ市象潟の奈曽の滝です
               鳥海山の伏流水で金峰神社境内内にある滝
               滝壺まで下りて写してきました


               

           昨日も日本全国で17,285人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         あと少しの我慢です 
         ( 前週同曜日比 +700 増えています )
 
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6月 22日

2022-06-22 07:05:49 | Weblog
                       浜木綿・インド浜木綿・浜万年青・文珠蘭


          浜木綿の簪ゆれて海青し             細見綾子


          浜木綿に雨走り来る岬かな            下里美恵子


          浜木綿や足裏に温き夜の砂            内田蒼天


          浜木綿や開けつ放しの蜑の家           山本法子


          浜木綿の蘂紫に海昏るる             金田義子




               

                 ( 印度浜木綿 )


          浜木綿やひとり沖さす丸木舟           福永耕二


          身を裂きて咲く浜木綿と思ひけり         雨宮きぬよ


          印度浜木綿の花の向くところほつかり月      加藤秋邨


          潮流を変へたる岬浜おもと            阿波野青畝


          浜木綿の切先たてし蕾かな            清崎敏郎




               

           昨日も日本全国で15,384人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         あと少しの我慢です 
         ( 前週同曜日比 +54 増えています )
 
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6月 21日

2022-06-21 06:23:09 | Weblog
                         夏至



          二十四節気の一つ、節気は期間ですから七月七日頃までの期間です 
          一年で一番昼の時間が長い日. 夏至とは、この日を過ぎると本格的な夏が始まると意味です
          冬至の南瓜 夏至の冬瓜 地域によっては焼き鯖、蛸、うどん だったりします


               


          生れし嬰が足で空切る夏至の夜          片山浮葉


          夏至の土間筵被せて壺干せり           梅田 葵


          有線が正午を知らす夏至の空           武藤光晴


          今日夏至の刻を告げたり鳩時計          岡島溢愛


          いつまでも夏至の夕日の赤きかな         渋谷さと江




               


          夏至愉し牛と羊は野にあそぶ           阿波野青畝


          地下鉄にかすかな峠ありて夏至          正木ゆう子


          夏至の月草の匂ひの水流れ            市ヶ谷洋子


          葛飾や夏至のつばめをかほの前          黒田杏子


          夏至の日の仲見世ぺたぺた歩きけり        吉田鴻司




              

          昨日も日本全国で7,800人のコロナ感染者の発表がありました
         どうぞ気を抜かずに大切な人とご自身を守るために引き続きマスク・手洗いを
         あと少しの我慢です 
         ( 前週同曜日比 -156 )
 

               
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