( 寒満月 )
昨日30日が満月、現在31日の午前0時40分、今も綺麗な寒の満月が輝いて
いる東京です。昨日の朝は5時に起きました。西の空に沈んでゆく満月も大きく
美しかったですよ。
白がねの寒満月の面てかな 粟津松彩子
寒満月こぶしをひらく赤ん坊 三橋鷹女
山風の旅信ひらりと寒満月 野沢節子
( 寒満月 )
昨日30日が満月、現在31日の午前0時40分、今も綺麗な寒の満月が輝いて
いる東京です。昨日の朝は5時に起きました。西の空に沈んでゆく満月も大きく
美しかったですよ。
白がねの寒満月の面てかな 粟津松彩子
寒満月こぶしをひらく赤ん坊 三橋鷹女
山風の旅信ひらりと寒満月 野沢節子
( 都鳥・百合鴎 )
♪都鳥鳴く隅田川 流れの水は世界に通じて・・・♪ 母校の両国中学校の校歌です
因みに 作詞は芥川也寸志 さんです。
俳句を始めて都鳥が季語であることを知りました、それだけ身近に見る鳥ですが
冬鳥として日本に飛来し、本州以南で越冬します。
ふくらんで波の穂にのる都鳥 雨角玲子
都鳥とらへし波に浮びけり 中村汀女
都鳥空は昔の隅田川 福田蓼汀
都鳥狂女のあはれ今もあり 池内友次郎
( 蜆・四時美 )
季寄せによればしじみは春の季語、万葉集には四時美と歌われていようです
春の季語と言っても一年中美味しく、身近な食べ物ですから実感としては
「寒しじみ」(冬)「土用しじみ」(夏)の印象が強い食べ物ですね。
因みに一年中美味しく食べられることから四時美と呼ばれたようです。
少しさめ薄紫の蜆汁 中嶋秀子
工場の塀ぎは濡らし蜆売 沢木欣一
蜆売りしばらく仰ぐ大手門 飯田龍太
遠伊吹風が痛しと蜆選る 栗田せつ子
( 鴨 )
鴨群るるさみしき鴨をまた加へ 大野林火
漂ひて湖心へ流れ春の鴨 黒田杏子
初鴨の降りて水輪を重ねあふ 井口朝子
残りしか残されゐしか春の鴨 岡本 眸
太き尻ざぶんと鴨の降りにけり 阿波野青畝
( 句集 海光 栗田やすし )
今年の俳人協会賞に伊吹嶺の主宰、栗田やすし先生の「海光」が受賞しました。
本当に嬉しいお知らせでした。 おめでとうございました。
先生にお会いすれば、まずその人柄に惚れます。
俳句の学びには欠かせないことの一番は指導者に対する揺ぎ無い信頼に
他なりません。
だから、毎月の成績は全く気になりません。
たった一句でも先生に採られればいいのです。
冬の滝大磐石を滑り落つ
穂孕みの島の棚田や海光る
秋風や石あればみな風化仏
海光やこぼれて白き花月桃
綾子亡し風と遊べるかきつばた
木場多き深川絵図やしぐれ来る
へそ小さき風神雷神桜舞ふ
靖国の靖はわが名敗戦忌
( 凍解・凍ゆるむ・凍解く )
俳句の仲間ムーさんの新句会へ参加してきました。
ムードメーカーのムーさんの句会らしく明るく活気のある良い句会です。
またそのメンバーも素敵な方々でした。
PM1時集合に少し早めに出て,冬晴れの神宮の杜を散歩する。
写真は御苑の御池で、花は寂しくも、春を待つ小鳥達のざわめきが
あちらこちらの藪のなかに聞く事ができました。
凍解や子の手を引いて父やさし 富安風生
凍解けて鶴の臭ひの身に戻る 鷹羽狩行
磐石のどの深さまで凍ゆるむ 谷野予志
凍ゆるむ落石音や七こだま 加藤知世子
( 紅白梅・久女忌 )
昭和21年1月21日杉田久女が亡くなった日です。
花衣ぬぐや纏る紐いろいろ 杉田久女
足袋つぐやノラともならず教師妻
虚子ぎらひかな女嫌ひのひとへ帯
白梅のあと紅梅の深空あり 飯田龍太
紅梅の夢白梅のこころざし 大串 章
白梅の中紅梅に近づきぬ 森澄雄
蕾見てをり紅梅か白梅か 鈴木須美生