きらん草・地獄の釜の蓋・金瘡小草
キラン草とは、日本に自生するシソ科の多年草。花や葉にうぶ毛のような白い毛が生えているのが特徴。
地面に張り付くように広がる様子から、「地獄の釜の蓋」という別称がつけられています。
きらん草とは違い西洋きらん草は20~30センチにも背が伸びます
西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)
伊賀に来て摘めり地獄の釜の蓋 栗田やすし
地の果ての崎に地獄の釜の蓋 国枝隆生
円墳の裾に地獄の釜の蓋 若山智子
きらん草ほつほつ咲けり峡の道 中根多子
膝ついて地獄の釜の蓋覗く 兼松 秀
右手弓手踏まじ地獄の釜の蓋 武藤光晴
十二単(ジュウニヒトエ)
きらん草古代紫展げけり 後藤比奈夫
すみれぐさも地獄の釜のふたも紫 加藤三七子
末黒野に咲きて地獄の釜の蓋 余田はるみ
山頂の磐座おほふきらん草 深野カツイ
名を知りて踏まず地獄の釜の蓋 柳井梗恒子
五寸釘浮くや地獄の釜の蓋 藤本美和子
サイトから一部資料・写真お借りしています