2月 21日

2025-02-21 06:18:46 | Weblog

                       きらん草・地獄の釜の蓋・金瘡小草

 

 

 

 

            キラン草とは、日本に自生するシソ科の多年草。花や葉にうぶ毛のような白い毛が生えているのが特徴。

            地面に張り付くように広がる様子から、「地獄の釜の蓋」という別称がつけられています。

            きらん草とは違い西洋きらん草は20~30センチにも背が伸びます

 

 

 

                     

                     西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)

 

 

 

          伊賀に来て摘めり地獄の釜の蓋          栗田やすし

 

          地の果ての崎に地獄の釜の蓋           国枝隆生

 

          円墳の裾に地獄の釜の蓋             若山智子

 

          きらん草ほつほつ咲けり峡の道          中根多子

 

          膝ついて地獄の釜の蓋覗く            兼松 秀

 

          右手弓手踏まじ地獄の釜の蓋           武藤光晴

 

 

 

                

 

                 十二単(ジュウニヒトエ)

 

 

 

          きらん草古代紫展げけり             後藤比奈夫

 

          すみれぐさも地獄の釜のふたも紫         加藤三七子

 

          末黒野に咲きて地獄の釜の蓋           余田はるみ

 

          山頂の磐座おほふきらん草            深野カツイ

 

          名を知りて踏まず地獄の釜の蓋          柳井梗恒子

 

          五寸釘浮くや地獄の釜の蓋            藤本美和子

 

 

 

 

                     

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています

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2月 20日

2025-02-20 06:11:59 | Weblog

                       芹・芹摘、芹の水・根白草・田芹・根芹

 

 

 

 

                

 

 

 

          やはらかき芹の畦踏み酒買ひに          沢木欣一

 

          芹摘むと風よりひくくかがまりて         細見綾子

 

          芹摘みし籠を舳先に渡し舟            栗田やすし

 

          田芹摘む鵜山の裾の水明り            下里美恵子

 

          白粥にたつぷり刻む根白草            矢野愛乃

 

          ふるさとの夕日にまみれ田芹摘む         今泉久子

 

 

 

                

 

 

 

          摘みかさねても一握の母の芹           福永耕二

 

          芹の香の朝粥で足り京泊り            能村登四郎

 

          芹匂ふオモニは風の中に立つ           夏井いつき

 

          みちのくに光堂あり芹を摘む           山口青邨

 

          大原やことにあかつき芹の水           加藤耕子

 

          ひとと来て声のはなやぐ芹の岸          沼尻巳津子

 

 

 

                

 

 

 

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2月 19日

2025-02-19 05:53:42 | Weblog

                            雛飾る・古雛

 

 

 

            お雛様はいつ飾るの

            立春(節分の翌日、2月4日ごろ)から2月中旬にかけてがよいと言われています。 節分で豆まきを

            して厄を払ったあとに飾り、雛祭りの一週間前ぐらい前までは済ませるようにするのが 

            良いとされています昨日は「二十四節気」の2番目の節気 雨水(昨日)雨水に雛人形を飾り始めると

            良縁に恵まれる」という言い伝えから、雛人形を飾るのにおすすめの日だそう。

 

 

 

                

 

 

 

          本棚の一段を空け雛飾る             栗田やすし

 

          天井に水陽炎や雛飾る              都合ナルミ

 

          うつし世の影まざまざと古雛           鈴木みや子

 

          三代の雛飾れり蔵屋敷              日野圭子

 

          塩の道箱階段に享保雛              上田博子

 

          ひとつづつ声かけほどく雛の箱          ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          古雛が古き顔して春に逢ふ            細見綾子

 

          古雛の唇と笛とのあはひかな           奥坂まや

 

          音ほどは見えぬ両脚雛飾る            鍵和田釉子

 

          雛飾るときは良人に指図する           品川鈴子

 

          母様のその母様の古雛              佐土井智津子

 

          仕る手に笛もなし古雛              松本たかし

 

 

 

                

 

 

 

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2月 18日

2025-02-18 06:09:10 | Weblog

                              雨水

 

 

 

            「雨水(うすい)」は、季節の指標である「二十四節気」の2番目の節気。 「降る雪が雨に変わり

            雪解けが始まる時期」という意味で、 2024年の雨水は、2月18日から3月4日です。毎年

            2月18日頃~3月5日頃にあたりますが、日付が固定されているわけではありませんまた、「雨水に雛人形を

            飾り始めると良縁に恵まれる」という言い伝えから、雛人形を飾るのにおすすめの日だそう。

 

 

 

                     

 

 

 

        均されて田の息づける雨水かな          国枝隆生

 

        今日雨水涸れ田に響く重機音           武藤光晴

 

        海に射す日矢の淡さも雨水かな          牧野一古

 

        今日雨水白雲映す水たまり            磯田なつえ

 

        米を磨ぐ水の痛さよ今日雨水           林 尉江

 

        鯉の尾が泥けぶらせし雨水かな          中村たか

 

 

 

                

 

 

 

          北国の嶺に雪ふる雨水かな            角川春樹

 

          雨水てふ佳き日ありけり母微笑          上野さち子

 

          墨堤に人ごゑひびく雨水かな           喜多みき子

 

          亡命は雨水の頃に夜の闇に            小野元夫

 

          書道部が墨擦つてゐる雨水かな          大串 章

 

          藻を焼いて浜の煙れる雨水かな          棚山波朗

 

 

 

                

 

 

 

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2月 17日

2025-02-17 05:26:57 | Weblog

                        蕨・早蕨・初蕨・老蕨・蕨狩

 

 

 

 

                

 

 

 

          酢のわらび夜学教師のひとり酒          細見綾子

 

          ティショット逸れし茂みに蕨の芽         栗田やすし

 

          蕨摘む鬼の雪隠見下ろして            国枝洋子

 

          早蕨の小さき拳突き上げて            下山幸重

 

          ほつほつと生ふる蕨の背くらべ          鈴木みすず

 

          蕨狩幾たびくぐる雲の影             ころころ 

 

 

 

                

 

 

 

          子とゆくや崖跳び降りて初わらび         沢木欣一

 

          みづうみをこえくる雨や初蕨           水原秋桜子

 

          丘にきて風のうごかす蕨摘む           秋元不死男

 

          なほ奥に蕨の長けしひと所            稲畑汀子

 

          家を出てうつむきどほし蕨狩           宇多喜代子

 

          眼を先へ先へ送りて蕨採る            右城暮石

 

 

 

                     

 

 

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2月 16日

2025-02-16 05:47:19 | Weblog

                          春寒し・春さむ・料峭

 

 

 

            立春を過ぎたのちからの寒さのこと。余寒と同じでですが、語感や情感のうえで微妙な違いがあり、

            春寒は、余寒よりも春への思い入れが強い感覚

 

 

 

                

 

 

 

          春寒や障子の外に藪のある            細見綾子

 

          地下鉄で眉描く少女春寒し            栗田やすし

 

          面接の椅子ひとつ置き春寒し           河原地英武

 

          春寒や歯を抜きし顔ピエロめく          下里美恵子

 

          邪鬼いつも上目遣ひや春寒し           国枝隆生

 

          春寒し草屋にひびく沢の音            ころころ 

 

 

 

                

 

 

 

          春寒や竹の中なる銀閣寺             芥川龍之介

 

          かりそめの情は仇よ春寒し            高浜虚子

 

          人遠くあり春寒のジャスミン茶          林 翔

 

          家うちにとどまる春の寒さあり          稲畑汀子

 

          春寒や道ほそぼそと阿弥陀堂           阿波野青畝

 

          使はるゝ身より使ふ身春寒き           鈴木真砂女

 

 

 

                    

 

 

 

          料峭をまつさきに胃が受け止むる         能村登四郎

 

          料峭のこの道行けば波の音            行方克巳

 

          料峭のこぼれ松葉を焚きくれし          西村和子

 

          料峭や藁すべ散らし神事果つ           辻江けい

 

          料峭や喪主と呼ばれて夫送る           山本悦子

 

          料峭の風に刀工ほほ冷やす            米元ひとみ

 

 

 

                

 

 

 

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2月 15日

2025-02-15 06:09:38 | Weblog

                          猫柳・えのころ柳

 

 

 

                     

 

 

 

          来て見ればほゝけちらして猫柳          細見綾子

 

          鵜蹟に下りやはらかき猫柳            栗田やすし

 

          引き売りの荷に猫柳一抱へ            山下智子

 

          猫柳川はひかりを流しをり            丹羽一橋

 

          猫柳呆けて川の水にごる             渋谷さと江

 

          白壁の土蔵住ひや猫柳              水野時子

 

 

 

 

                     

 

 

          万葉の古江の春や猫柳              水原秋櫻子

 

          頁繰る二月の季寄せ猫柳             星野立子

 

          ときをりの水のささやき猫柳           中村汀女

 

          ねこやなぎ音楽の尾のきらめきて         正木ゆう子

 

          猫柳柴にまじりて金ンの蕊            飯田龍太

 

          ボクシング・ジム裏口の猫柳           小川軽舟

 

 

 

                     

 

 

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2月 14日

2025-02-14 06:07:00 | Weblog

                       菜の花・花菜・油菜・からし菜

 

 

 

            からし菜も俳句をするまでは同じ花のように見えていました花だけではなかなか見分けがつきません

            ネットの知識で言えば菜の花は土に近い葉が茎に巻きついていますこの時期に土手などに見るのは

            ほぼセイヨウカラシナ(芥子菜)です油菜科で菜の花と同じ部類に属するのですが、よく食用として

            食べられている菜の花とは違うものなんですそれでも一緒に詠まれた句を二、三ご紹介します

 

 

 

                

 

                 西洋芥子菜(セイヨウカラシナ)

              葉が茎から離れて枝のようについていて、葉の淵の形がギザギザしている。

 

 

 

          からし菜の花に廃船よこたはる          阿波野青畝

 

          からし菜の花に春行なみだ哉           松岡青蘿

 

          からし菜の花のつづきの醍醐かな         村山美恵子

 

 

 

                

 

 

 

           菜の花や旅路に古りし紺絣            沢木欣一

 

           菜の花がしあはせさうに黄色して         細見綾子

 

           菜の花の転がつてをり汚れずに          栗田やすし

 

           風と会ふ花菜の迷路抜け出でて          伊藤範子

 

           花菜より花菜へ渡る土橋かな           鈴木みすず

 

           菜の花や野良着のままの行商婦                         ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          うらゝかやげんげ菜の花笠の人          森 鴎外

 

          菜の花にばけつ叩いて子の合図          中村汀女

 

          サヨナラがバンザイになる花菜道         正木ゆう子

 

          旅に買ふ菓子のかるさよ花菜雨          鷲谷七菜子

 

          関ケ原菜の花の黄はペンキ塗り          山口誓子

 

          主に祈る花菜あかるき中に臥し          古賀まり子

 

 

 

                

 

 

 

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2月 13日

2025-02-13 05:52:33 | Weblog

                    木瓜の花・緋木瓜・花木瓜・草木瓜・更紗木瓜

 

 

 

                     

 

 

 

          木瓜燃ゆるところ杜国の細き墓          細見綾子

 

          木瓜咲くや怠け教師として終る          栗田やすし

 

          聞き役に徹してひと日木瓜の花          岸本典子

 

          風化せし寄せ墓白し木瓜の花           武藤光晴

 

          蛸壺にぼけの花さす乾物屋            河村恵光

 

          一葉の露地にはみ出す木瓜の花          松本恵子

 

 

 

                     

 

                      草木瓜

 

 

 

          うらうらと緋木瓜の花の多弁かな         飯田龍太

 

          木瓜を見てをれば近づきくる如し         石田 波郷

 

          情無しを恨むも愛か木瓜の雨           鈴木真砂女

 

          木瓜挿して壷中の闇をつらぬけり         中嶋秀子

 

          木瓜咲いて天日近き山家あり           大峯あきら

 

          木瓜咲くや木目のふかき在所仏          飴山 實

 

 

 

                     

 

                     更紗木瓜

 

 

 

          降りつつむ雨の明るし更紗木瓜          水原秋櫻子

 

          腹空けばそのことばかり更紗木瓜         八木林之助

 

          母を訪ふひととき明し更紗木瓜          山田みづえ

 

          人の絶えし茶室や更紗木瓜            金原峰子

 

          更紗木瓜枝にあまたのみくじ札          中根多子

 

 

 

                     

 

 

 

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2月 12日

2025-02-12 05:55:22 | Weblog

                        蓬(よもぎ)・餅草・艾草・蓬摘む

 

 

 

         キク科の多年草、春に日当たりのよい原野や道端などに集団を作って生えて、高さは1メートル前後になり、

         初秋に地味な花をつけて、風媒花のため多量の花粉を飛ばす。春の地表に生えた若芽は食用になり、餅に

         入れられることから、別名モチグサとも呼ばれる。灸のもぐさは漢方薬の原料になるなど利用価値がある。

 

 

 

                

 

 

 

          西行庵十歩離れずよもぎ摘む           細見綾子

 

          搗き終へし杵にほのかや蓬の香          栗田やすし

 

          指先に明日香の蓬匂はせて            国枝洋子

 

          大利根の風をうなじに蓬摘む           横森今日子

 

          身妊りし子とゆく土手や蓬萌ゆ          吉岡やす子

 

          柴又に行き来の渡し蓬積む            幸村志保美

 

 

 

                

 

 

 

          灸にする餅にする蓬摘みにけり           政岡子規

 

          常滑や蓬萌やして休窯日              鈴木真砂女

 

          川上に鉄橋の弧や蓬摘               鷹羽狩行

 

          傷口をふさいでくれし蓬かな            長野なをみ

 

          引力の匂ひなるべし蓬原              正木ゆう子

 

          生国はここかもしれず蓬摘む            宇多喜代子

 

 

 

                

 

 

 

                 サイトから一部資料・写真お借りしています  

 

 

 

 

 

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