チャ子ちゃん先生一番好きな花は白百合、最近この花の球根はなかなか手に入らず、ほとんどがカサブランカになっている
たとえで
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
という言葉があるが、納得できにくいといつも思う。芍薬も牡丹もぼってりと華やかでにぎにぎしい、それがいきなり涼やかな百合の花になって歩くのか?といつも疑問を感じている
友人は
「一人の人の姿を言ってるのではなく、立った時はあでやかであるのがいい、座ったときは周囲に明るい波動を与えるのがいい、歩くときは衆人の中ですくっと品よく歩く人がいい、というその場その場の話なんじゃあないの?」
なるほどそういう解釈か、他にもあるんだろう。どなたか教えてくださいな
というわけで白い日本百合、そして日本桔梗、日本すみれ、秋櫻それと薔薇。もちろんお花はすべて好き
昔芸能夫婦がいて、夫人が子育てで芸能活動を中止していたが、一段落して舞台に立つことになり楽屋見舞いに行った。もともと私はその夫と懇意だったので、夫人とはあまり親しくなく好みがわからないので、絹の座布団を持って行った。大喜びされて抱きつかれ、それ以降すっかり仲良しになった
それにしても楽屋にお花が全くなかったので、夫の方に
「お花持ってくればよかったかしら」
と聞いたら
「ナカタニさん絹布団正解、彼女花が嫌いなんだよ」
「えっあなた花が大好きじゃあないの?」
「うんそうなんだけどね」
と寂しそうにうなだれる
夫の方は何かと花を贈るのが好きで、当方でのイベントには必ず大きな花束を持ってきて喜ばせてくれた。浮名を様々流した男だけに花の送り方は半端ではない。そういえばご自宅の庭には大きな木と芝生だけの男っぽい庭だったなと納得。一緒に新潟片貝の花火大会に行ったとき、私が100個のちゅっりっぷの球根を購入するのをうらやましそうに眺めていて
「花が咲いたら呼んでよ」
「わかったわ」
花が咲いたら毎日花見に現れ、その都度花束を持ってくるので花にあふれて幸せなひと時だった
いただく花は華やかなものがいいけど、自分で育てるのは楚々とした花が好き。手のかからない球根物がいい。なのに薔薇づくりのベテラン。今スカイガーデンは薔薇の盛り、そして薔薇風呂もこのシーズンの楽しみ
花好きの夫と花嫌いの妻は長く一緒にいなかった