去る8月24日から26日までの3日間、
当塾では3年生を対象にした通い合宿「サマスペ」を実施しました。
「合宿」とある通り、朝から晩までいわゆる「缶詰」になって勉強をするこの3日間。私はある思いを持ちながら、この3日間を迎えました。
サマスペでの目標は、事前に授業などを通して生徒さんとも共有をしています。
それは、
「夏休みの学習の成果の確認と、これからの学習の課題を見つける」
というものです。
でも、これは表向きの目標。
私はそれ以外にいくつかの裏?の目標を持って、このサマスペを行っていました。
その1つが「やったらできる」というものです。
3日間も「缶詰」になって学習するなんて聞くと、皆さん最初は本当自分にできるのか?という気持ちになったと思います。
夏期講習中、朝から夜までずっと塾にいて勉強をしていた人もいましたが、そういう皆さんは少数派です。
ずっと自習をやっていた皆さんは、サマスペがどんなものになるのか、なんとなくその雰囲気もわかったのではないかなと思いますが、
そうでない皆さんにとっては未知の3日間、
どちらかというと「心配」「不安」といった気持ちが先行したのではないかなと思います。
でも3日間やってみてどうでしたか?
実際に朝から夜まで缶詰になって勉強してみたら、できたでしょ!
ちゃんとできるのかどうか、そういう心配をした人もいると思いますが、
参加してくれたみなさんは、きちんと完走できましたよね。
今の中学生の皆さんを見ていると、いろんな面で慎重だなと思うことがあります。
それは「よく言えば」であって、言い方を変えると、「チャレンジができない」「臆病だ」そんな言い方もできるように思います。
「失敗したら」「うまくいかなかったら」
そんな不安や心配が先行してしまう皆さんに、
「実はやればできる!」ということを体感してもらいたかった、
それがこのサマスペの隠れた1つの目標でした。
普段はなかなか家では勉強ができない、
塾へ自習に行こうと思っても、なかなか足が向かない、
そんな生徒さんも多いと思います。
でも、こうやってやってみれば、実は「できる!」んですよね。
自分の意志ではなかったかもしれませんが、
たとえ強制であったとしても、3日間のサマスペをやり通したことに変わりはありません。
皆さんには、「自分にはできるんだ!」という自信を
ここで持ってもらえたらと思います。
ただ本当の課題はここからですね。
やればできることはわかった。
でも、やり続けなくてはいい成果が出ないのも事実です。
ここから先、今回の経験なども元に皆さんとさらにコミュニケーションをとりながら、
すこしでも学習に目を向けてもらえるように、私自身も努力をしていきたい、
皆さんの頑張る姿を見ながら、そんな風に思いました。