入試とはいつの時代でも一定ではなく、時と場合によって、その内容や求められる学力も変わってきます。
その意味でいま、大学入試も変わりつつありますが、その中で成果を出したのが瀧野川女子学園です。
大学入試には大きく分けて一般入試と推薦入試があります。私達の世代(40代後半)は、大学入試=一般入試で、高い学力が求められる、そのイメージが強いと思います。
もちろん今でもその形態の入試は残っていますが、最近顕著になってきたのが推薦型の入試です。
現在は推薦型入試が半分を占める時代、この推薦入試を活用した大学進学を目指す人も多くなってきています。
推薦型入試もいくつかのタイプに分かれますが、従来のように高校の時の成績だけで決まるタイプは少なくなってきていて、高校の成績+αが求められ、その+αの取り組みで成果を出したのが瀧野川女子学園といえます。
その+αとは何か。
詳しくは直接、学校説明会で聞いていただけたらと思うのですが、「起業家精神を養う」「創造性学習」という2本の柱が大きく寄与していると思います。
今は大きな会社に入るという選択肢の他に、ベンチャー企業を立ち上げるという選択肢もある時代。
そのような中で、女子高が「起業家精神」を養うというという方針を出したときには「?」という人も多かったのではないかなと思います。
私は個人的には「これは面白そうだぞ。時代が来たら結果を出しそう」と密かに注目していましたが、時代が変わり、入試が変わってきた今、その成果を発揮したといえそうです。
大学進学は学力が求められます。
これはこれで普遍的に変わることがないとは思います。反面、求められる価値観は、学力だけではなくなってきているとも思います。
テクノロジーの進化や少子化、そしてグローバル化の中で求められるのは、コミニュケーション力だと思います。
その意味で、瀧野川女子学園の取り組みは、新しい時代に適応するための力をつける学びであると言えると思います。
都内の女子高は、募集では苦戦しているところが多いと聞きます。
それでも共学化をせず、女子教育にこだわるのは、その学校の並々ならぬこだわりがあるからだと思います。
そのこだわりを新しい時代に活かしていってもらえたら面白い学校になるのではないかなと思います。