先日、北千住にある潤徳女子高校の塾対象説明会に行ってきました。
潤徳女子高校の一番のポイントをあげるとしたら、私はその進路に向けた取り組みをあげると思います。
潤徳女子高校の大学進学率は80%。近隣の同じ偏差値帯の高校が50%ぐらいですので、その高さは一目瞭然です。
潤徳女子高校に入学してくる生徒さんたちは、高校入学の段階ではまだあまり大学進学について強い意識があるわけてはないそうですが、
担任の先生や校長先生との面談を通して、大学に進学することの意味を考えていくようになるといいます。
その時のキーワードが、「2年後や4年後ではなく、20年後、30年後を見据える」というものだそうです。
↑創立100周年に合わせ、外観を中心にリノベーション工事を実施
これは私も塾で生徒さんの進路選択の時に感じたことがありますが、人はどうしても"いま見える範囲"でものを見ようとしてしまいます。最近は特にその傾向が顕著で、いわゆる"夢を見る"という力が弱くなってきているように思います。
そんな中ではありますが、高校生活の中で行われる様々な活動全てが、進路選び、強いては大学入試へと結びつくように組み立て、大学進学を意識してもらうようにしているものことでした。
もちろん、熟考に熟考を重ねて大学以外の進路を取る人もいるようですが、同じ偏差値帯の他の高校に比べると、大学進学率が高いのは、こういった学校の姿勢が大きく関わっているように思います。
↑今回のレポートでは文字数の関係で触れていませんが、潤徳女子校には美術コースもあり4年連続で東京藝術大学へ合格者を出しています。
以前、木村校長先生とお話をしたときに「自信のない子が多い」という話を聞いたことがあります。
高校受験という中においては、なかなか思うような結果が出せずに、自信をあまり持てないまま入学してくる子も多いそうです。そんな子たちを勇気づけ、ガイドとして一緒に大学受験という1つのゴールへと歩んでいく、潤徳女子高校のこの姿勢は、私は大いに共感できるところがあります。
当塾から進学した生徒さんも、高校受験のときには、なかなか良い結果は出せず、あまり自信が持てていない様子でしたが、潤徳女子高に入学し、先生方の指導もあって学年でも上位を取れるようになったそうです。その頑張りを報告しに来てくれたときのあの笑顔は、今でも私の中で忘れられない思い出になっています。
とは言っても、大学受験への道のり決して楽ではありません。総合型や推薦型の入試を目指して行く上では、3年間の高校生活の中で、様々な経験を積んでいく必要があります。
その必要な経験の習得を、「進路ポイント」として貯めていくという方法をとることで、貯める楽しさを経験しながらキャリアのアップを目指す方法は、女子高ならではの工夫だなあと思いました。
入学してきた生徒さん達の特性を捉え、それを踏まえつつ大きな希望の実現に向けて取り組む学校、それが潤徳女子高校なのかなと思います。