以前から一定数、ケアレスミスが多い生徒さんはいたように思いますが、
最近はその数が以前より増えてきている、そんな感じがします。
あくまで個人の感想で、データーがあるわけではないのですが、
感覚的には以前より増えてきている、そんな感じがします。
そのなかで多いのは、「最後まで問題文を読んでいなかった」というケースです。
解き方や考え方を聞いていると、まったくもって間違っていないのに、
最後の最後にある条件を読み逃して問題が求める形式に合わない解答をしてしまいバツになってしまう、
そんなケースが増えてきているように感じます。
これはあくまでの仮説ですが、
今の子供たちは目を動かさなくなってきていることが原因かなと思っています。
スマホやネットで文章を読むときは、画面をスクロールして読むことが多く、
目を動かさなくても、文章のほうから動いてきてくれます。
これに慣れてしまうと、目を動かすことが少なくなってしまい、
「目に入った部分だけがすべて」という勘違いを起こしてしまっている、
そんなふうな感じもします。
例えば、問題用紙をスマホ画面と同じようにスクロールさせれば話は別ですが、同じようにはできないわけで、
そうすると見えている範囲が「すべて」という“誤解”が生じてくるのではないかなと思います。
あと1行の問題文を読み逃す。
そんなことでバツになってしまう生徒さんは、もしかしたらこんなことが原因なのかな、そんな風に思います。
ちょっと視線を動かしてみれば、
ちょっと顔を動かしてみれば、
もしかしたら目に入った文があったかもしれない、
そう思うと、視野を広げてみることの大切さを思います。
こういうミスをしてしまった生徒さんによく言うのは、
「大人になって赤信号を見落とさないでね」ということです。
運転しているときに、今のように見えるところだけを見て運転してしまうと、
もしかしたら赤信号を見落としてしまうかもしれない、
そんなたとえ話をしています。
信号のほうから自分の視野に入ってきてくれることはありません。
だからこそ、今から視野を広げて読むこと、
まだ先があるかもしれない、とちょっと注意して読むこと、
それがもしかしたら将来に、赤信号を見落とさないことにつながるかもしれない、そんな風に思っています。
「本当はできたんだし、単純なミスなんだからいいでしょ?」
そんなふうに言われることもありますが、それが通用するのは今のうちだけ。
大人になってからだと単純なミスが大きな事態になってしまうことがあるかもしれないので、
いまから「よく見ること」「先も見ること」「もう一度確認すること」
そのあたりを問題演習を通しながら、一緒に確認していきたいと思います。
まあそれが結果的に、合格や点数アップにもつながりますしね。
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