幸彩学習塾 オフィシャルブログ

埼玉県久喜市にある幸彩学習塾のオフィシャルブログです。
日々の塾での出来事を綴ります。

新しい世界をつくる人であれ!

2021年07月03日 12時30分46秒 | 日記・エッセイ・コラム
北辰テストが返ってきました。
今は順番に授業の合間などを使って、返ってきた結果を見ながら、今後の学習や次への目標などについてお話をしています。
その時に皆さんにお話をするのが、私なりに考えた皆さんへの数字的な目標です。 
「偏差値で○○くらいまでならいけると思う」
と具体的に数字を出してお話をしています。

こうやって話をすると、
「え?私にはそんな数字ムリ」
という反応が少なからず返ってきますね。それも割と露骨に(笑)
声に出して言わない人がほとんどですが、顔にはしっかりあられてますよ(笑)
全員がそういう反応をするとは言いませんが、多くの生徒さんがそのような反応をしてしまうのが私としてはとても残念に思えます。



確かに、今までに取ったことのない数字を突然言われるわけですから、不安ですよね。
「どこから来たのその数字」って思ってますよね(笑)
「根拠は?」と言われると「先生生活30年の勘」としか言えない部分もありますが、それより何より、数字を聞いただけでビビってしまい、チャレンジする前から諦めてしまっているように見えるのが、私としてはとても残念です。
いつからみんなは、チャレンジをすることをやめてしまったのか、すぐに諦めてしまうことをおぼえたのか、そう思うと悲しくなります。

確かに自分の手の届く範囲のほうが現実的だし、不安にもならないとは思います。
でも、チャレンジを忘れたら、良くても現状維持、それどころか悪くなっていくことのほうが多いのも、この世の流れだと思います。

多分、「チャレンジして失敗したら…」そんな思いが皆さんの中にはあるんだと思います。
「あとで恥をかくくらいなら、最初から手の届く範囲でいい」そんな考え方なのかもしれませんね。

高校受験でも、「不合格になりたくないから」という理由だけで志望校を変えてしまう人がいます。
周りからいろいろと言われるのも嫌ですし、自分が何より傷つきたくない。そういう思いなのかなと思います。
そういう意味では、自分で自分を守っている、そういう見方もできると思います。

でも、考えてみてください。
たとえ不合格だったとしても、あと2週間もすれば、卒業してもう別々の道を歩み始めるわけです。
たとえあなたのことを笑う人がいたとしても、その人たちのために自分の本当に行きたいところを諦めてしまうなんて、と私は思います。
周りの仲の良い友達たちにも、初めのうちは負い目を感じるかもしれませんが、大丈夫です。半年も経てばみんなそんなこと忘れています。
それぞれの高校生活が始まり、それぞれの人生を歩み始めるからです。みんな自分の人生に忙しいですから、半年も経てば、「そういえばそうだったかも。」ぐらいになるはずです。

確かに今はSNS全盛期ですから、何か失敗をすると裏で言われてしまう可能性はあります。でもそれも一時のこと。
まあ一時のこととはいえ、こんな気持ちを味わいたくないという気持ちもわかります。でも時間が経てば、何事もなかったかのように時間は過ぎて行くことと思います。

自分に傷が残るという人もいるかもしれません。
でも、本気でやり尽くせば、その傷もいい思い出になるはずです。本当に傷として残るのは、心の中でどこか頑張りきれなかった、どこかで妥協してしまった、そういう思いがあるときです。
本気で自分の目指したいところに向けて、やり尽くしたなら、傷はきっと癒えていくはずです。


自分を守ること、それは絶対に必要なことです。でもそれにかこつけて、チャレンジすることを止めて、本来の自分を見失ってもいけないと思います。

世界にはいろんなチャレンジャーがいて、そういう人たちが新しい世界を作ってきました。
街を明るくしたい人が電球を発明し、空を飛びたいと思った人が飛行機を作りました。
最初はみんな笑われたと思います。
「何やってんだ、アイツ」ってね。
でも、そういうチャレンジャーがいたからこそ、今の世界があることも事実です。

もちろん、全員が世界を変えるようなチャレンジャーになる必要はありません。
でも、皆さんが進んでいくべき新しい世界は、みなさんがチャレンジャーになり、みなさん自身で作っていくことしかできないのです。

小さくまとまることなく、新しい世界を作るチャレンジャーであって欲しい、私は皆さんを見ていてそう思います。