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体はなぜ温かい??「當瀬規嗣解説」

2007-08-10 15:50:00 | 健康・病気

暑い日が続いています。あまり暑いと、周りの人の体温が疎まし                              く感じたり、自分の体温すらうっとうしく、恨めしく思ったりします。                             ところで、暑い時も、寒い時も、私たちの体は温かいわけですが、                             この温かさは、いったいどこから来るのでしょう。人間の体温は、                             環境の変化にかかわらず、一定に保たれています。体温を一定                             にするためには熱源が必要です。なぜなら、身体の周りの気温は、                            ごくまれな場合を除いて体温より低く、体は空気によって常に冷や                            されているからです。そこで、体が生じる熱、つまり体熱が、体温                             維持のために必要なのです。私たちの体をつくる細胞は、その                              生存のためにエネルギ-を消費しますが、その際に熱が生じます。                            ですから、運動すると熱の生産量は飛躍的に増えるわけです。                              細胞から生じた体熱は、周辺の血液を温めることになります。温め                            られた血液は、静脈を通って心臓に集まります。こうして心臓には                            熱が集中するので、体の中で一番高い温度を示します。さて、高い                           温度の血液は、今度は動脈を通じて全身に分配されます。その際、                           皮膚に流れた血液は、空気で冷やされることになります。こうして、                           体の中心と表面の間に温度の差が生じるのです。体の中心の温                             度を、核心温度といいます。もし、心臓が停止すると、血液が熱を                            運ばなくなるので、外気温に冷やされて体が冷たくなるのです。                             細胞がつくり、血液が運ぶ温かさ-。生きている証です。                                 (とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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