゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

常識に挑戦「海水農法」

2008-02-25 20:00:00 | ニュース

新得のカボチャ<無農薬で病気予防>                                            千葉の長ネギ<茎太く甘みも増す>

100_0607 「塩は農地や作物に有害」という常識に逆らう                            「海水農法」が、道内外の一部農家で始まって                            いる。研究者の間では海水の利用に異論もあ                            るが、自然の力を利用して化学肥料や農薬を                             減らす安全な農業の可能性を示しているともい                            えそうだ。(帯広報道部 中村征太郎)十勝管内新得町の野菜農家               平賀元蔵さん(69)は、2年前からカボチャ畑の一部で葉に海水を                             試験散布している。葉などが白くなるうどんこ病予防のためだ。約                             30年前に有機農業を始め、病気対策に酢やトウガラシなどを試した                           末の最後の一手だった。10年前「農業の講演会でだれかが話した                           のを覚えていた」だけで、効果への確信はなかった。散布時期は病                           気が出始める6月末にした。2年前は四千倍に薄めて効果がなかっ                           た。昨年は三百倍にしたところ、病気の進行が20日ほど遅くなり、                           病気が葉一面に広がる前に収穫できた。平賀さんは「糖度や収量に                           変化がない。今年は百倍まで濃度を上げてみる」と話す。

台風の塩害契機

「九十九里海っ子ねぎ」。千葉県の山武群市農協(山武市)が札幌                            にも出荷したことがある長ネギの新商品だ。全国有数の長ネギ産                            地の同農協は二年前に海水を使い始め、今は長ネギ農家140戸                            のうち53戸が計20㌶に導入している。収穫直前の1月中旬、横芝                           光町の九十九里浜から3㌔ほど内陸の長ネギ畑で、滝田修さん(45)                          が「海水をかけると甘くなるし、白い茎の部分も太くなった」と、水で                           薄めた海水を葉に噴霧していた。一帯の農家は九十九里浜の海水                           を10倍に薄め、成長期の9月から収穫前まで10~15日置きに噴霧                           機で葉にまく。海水を使わない長ネギに比べ、茎の直径2・1㌢以上                           の2Lの割合は1割以上多い47%。1箱(5㌔)の価格はレギュラ-                           品の2倍近い2500円前後だ。

作物別に試験を

同農協が海水を導入したきっかけは2002年の台風による塩害だっ                          た。ブロッコリ-などが枯れた一方、長ネギは生き残り、「食べてみた                          ら甘かった」(滝田さん)。海水を長年まき続けることについて、東京                           農大の渡辺和彦客員教授(作物栄養学)は「露地栽培で、散布終了                          後1ヵ月間に2百㍉程度の雨が降るなら、塩分は表土から地下水脈に                         流れるので問題はない」と指摘する。これに対し、帯広畜産大の筒木                          潔教授(土壌学)は「長年散布すると土壌内の栄養分の構成比率が                           変わるかもしれない」と懸念する。塩に含まれるナトリウムを植物が取                          り込むと、光合成に必要なカリウムを流出させる可能性があるからで、                         渡辺客員教授もタマネギやキュウリなどは塩に弱いとし「作物ごとに試                          験栽培が必要」という。

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ホワイトアスパラ*暗闇ですくすく

2008-02-25 15:00:00 | ほっかいどう関連情報

道立・野菜技術センタ-<省力化、冬も栽培>                                       ハウス覆う遮光シ-ト

100_0589 ビニ-ルハウスの中に遮光シ-トで覆ったトンネ                           ルを作り、その中でホワイトアスパラを収穫する                            新栽培法を、道立花・野菜技術センタ-(滝川                            市)が確立した。盛り土が必要だった従来の栽                            培法より大幅な省力化に成功、冬場の栽培も可                           能になる。春にホワイト、夏はグリ-ンアスパラ                            を連続してつくることもでき、農家の収入増につ                            ながりそうだ。ホワイトアスパラは光に当たると                            緑に変色するため、新栽培法ではち高さ約5㍍のビニ-ルハウスの                     中に、遮光シ-トで覆った高さ2㍍の暗闇のトンネルを作り、この中                            で栽培。茎が25㌢程度に成長した時点で収穫する。従来は畑に高                           さ約50㌢の盛り土をした中で栽培し、茎が外に出る直前を見極めて                           収穫する技術が必要だったのに比べ、大幅な省力化につながる。同                           センタ-は、道内のホワイトアスパラ栽培面積が1968年の5200㌶                          から現在70㌶まで減少したことを受け、2006年に遮光シ-トを使っ                          た実験に着手。2年連続で収穫に成功した。変色や苦みなどもなく、                          一本の重さも同じハウスで栽培したグリ-ンアスパラより30~50%                          重かった。北海道農業企業化研究所(空知管内浦臼町)の共同研究                          で、5月中旬~7月上旬に限られていた収穫期が、冬場にも広がるこ                          とを確認。遮光シ-トを付け替えることで、同じハウスでホワイト、グ                           リ-ンの両方を収穫することにも成功した。この栽培法を10㌃のハ                           ウスで行い千㌔の収穫があった場合、ホワイトはグリ-ンより価格が                          1・5倍高いため、トンネルの骨組みとシ-ト代計約20万円を負担し                           ても、収入が約40万円増えるとの計算結果も出た。同センタ-には                           全道の農家の視察が相次いでおり、今春から空知管内栗山町や士                           別市などの約20戸で、新しい栽培法が導入される見通しだ。

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