゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

脳脊髄液減少症に理解を

2008-02-27 14:12:00 | 健康・病気

治療法、支援これから                                                      原因めぐり異なる見解・ 健保適用外に負担重く

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交通事故やスポ-ツ外傷、転倒などをきっかけ                            に脳や脊髄の周囲を流れる脊髄液が体内に漏                           れ、頭痛やめまい、体のだるさなどを引き起こす                           とされる「脳脊髄液減少症」。厚生労働省が研                            究チ-ムを発足させ究明に乗り出したが、現段                            階では医学界での見解が分かれるため「病気」                            とは認められていない。いつ、誰にでも起りうる                            同症への理解を求め、現状などをまとめた。

同症治療の第一人者で国際医療福祉大学熱海病院(静岡県熱海                           市)の篠永正道教授は2002年、「交通事故によるむち打ちなどの                           外傷後に、頭痛など体の不調が改善しない患者の一部に髄液が漏                           れている」と提唱。同症の患者は数十万人とも言われ、道内にも百                            三十人以上いる。ただ、外傷で髄液が漏れるのか、むち打ちが原因                           となるのかなどをめぐり医学界では見解が分かれている。整形外科                           医で福井大医学部の馬場久敏教授は「むち打ちで髄液が漏れるこ                            とはない。しびれや頭痛は、軽い頸部脊髄損傷などによるもの」など                           と主張。同症は現在、健康保険の適用を受けていない。司法の判断                           も慎重だ。患者・家族支援協会(和歌山)によると、患者が交通事故                           の相手に損害賠償を求めてリ、保険会社に治療費の支出を求める訴                           訟を全国で起こしているが、事故と髄液漏れの因果関係を認めた例                           は福岡など地方裁判所での3件にとどまる。札幌でも40代男性が交                          通事故の加害者を相手に起こした訴訟が始まったが、見通しは不透                          明だ。こうした中で発足した厚労省の研究チ-ムは脳神経外科や整                           形外科、放射線科などの専門家15人で構成。患者のデ-タを集め                           始め、約200例となった時点で中間結果をまとめる。座長の嘉山孝                           正・山形大医学部教授は「明確な診断基準と画像解析法をまとめた                          い」と話し、診断方法を確立、三年目に治療法の検証を行う見通しを                           示している。同症の治療には、脊髄液が漏れている場所に自分の血                          液を注入してふさぐ「ブラッドパッチ」と呼ばれる治療法が有効とされる。                         道内では唯一治療を行う小樽第二病院は「新患の予約は今年5月ま                          で埋まっている」(高橋医療部長)。                                              健康保険が適用されないパッチ療法も含め1回30万円ほどを負担。                          頼みの保険会社も健康保険適用外の症状に対しては、治療費の支                           払いを拒むケ-スが多い。中でも生活保護の受給世帯は、健康保険                          適用外の治療は医療費扶助の対象とならないため、現状では同症の                          治療は受けられない。このため「将来を担う子どもたちを救いたい」と                           基金設立構想も浮上している。高橋医療部長は「小児期に発症し、                           30歳を超えて分かった患者が多い。だるさなどから『根性がない』な                           どと言われないよう、子どもの治療に取り組みたい」と話す。設立時                           期は未定だが、「基金は広く一般に募集したい」としている。                               問い合わせは脳脊髄液減少症患者・家族支援協会の新・東京事務所                         ℡045・716・4646(平日午後1時~4時)へ。

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こだわり選書<マンガ>「評論家阿部 幸弘」

2008-02-27 12:57:00 | 本と雑誌

強烈な個性 日々スパ-ク

かむろば村へ 1 (1) (ビッグコミックススペシャル) かむろば村へ 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)
価格:¥ 860(税込)
発売日:2007-12

あの「ほのぼの」の人間版か?と思いきや、ジャンルの枠にはまりき                           らない怪作、それが、いがらしみきおの新作「かむろば村へ」だ。都                           会の銀行で働きすぎて、“お金アレルギ-”になった男・高見が主人                          公。リストラされ「オカネなくなったら窒息死する」と思い詰めた彼は、                           お金を見るだけで嘔吐する“病気”になっている。「カネ一銭も使わな                           いで生きて行く」決心で“かむろば村”に引っ越したのはいいが、農                            業はもちろんド素人、村人たちもまた一筋縄で行かないキャラクタ-                           だらけで、果たしてこの男、生きていけるのかさえ不透明な毎日だ                           (それでも、カネ以外の何かが流通するこの村で、とにかく高見は生                           きている)。強烈な個性が日々出会いスパ-クするという意味では、                          「ほのぼの」との共通点もあるにはあるが、のほほんとした人情村を                           思い描いて読んだらヤケドする。むしろ、裏に何かの事情を抱えた人                           たちの優しさは、禍々しき凶事の前兆にも見え、それとも考えすぎに                           も思え、えたいの知れない迫力に満ちている。たとえるなら、日本の                           農村版「ツイン・ピ-クス」か。そのくらい変で新ジャンル。いがらしの                           描く人間の顔は、ヤバすぎなほど存在感がある。

大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス) 大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス)
価格:¥ 620(税込)
発売日:2007-12-20

話題作、よしながふみ「大奥」の三巻目が出た。かなり遅ればせな                            がら読んでみたら、なるわどこれは面白い。発想はもしかしたら単純                           だったのかも、とも思う。女だらけの大奥が、もしも男だらけだったら?                          -という“やおい”的お遊びでもよかったのだろうが、疾病によって男                           子が極端に減少した江戸時代としう設定を持ち込むことによって、一                           気に物語りに説得力のオ-ラが加わった。フィクションの遊びを楽し                           むとは、こうゆうことか。実際にはあり得なかった歴史の中で、さまざ                           まな個性が輝き出す。今後の展開が楽しみな作品が一つ増えた。

僕の小規模な生活 1 (1) (モーニングKC) 僕の小規模な生活 1 (1) (モーニングKC)
価格:¥ 780(税込)
発売日:2007-12-21

福満しげゆきの「僕の小規模な生活」は、いわゆるメジャ-・デビュ-                          作と言えようか。だがそのメジャ-と接触するこで生まれるさまざまな                          迷いや葛藤が題材になっているのが、業界を知らない読者としては興                          味深い。ちょい太めの奥さんキャラもかわいい。

ブラッドハーレーの馬車 (Fx COMICS) (Fx COMICS) ブラッドハーレーの馬車 (Fx COMICS) (Fx COMICS)
価格:¥ 700(税込)
発売日:2007-12-18

沙村広明の「ブラッドハ-レ-の馬車」は・・・なんとも怖い作品だ。決                          してオススメはしない。沙村の描く容赦のない暴力性は戦慄を誘うけど                        も、現実世界はそれ以上であることを思い出すと、なんとも複雑な気分                         になる。

相原コージ実験ギャグ短編集 (アクションコミックス)
価格:¥ 860(税込)
発売日:2007-12-26

「相原コ-ジ実験ギャグ短編集」は、読めば読むほど作者の本来的な                           きまじめさがみえてきてしまう。そういう不器用なところも含めて好きな                          マンガ家なのだが、笑うというより感心したり・・・。ああ同世代。

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