゛まるかん人゛プラトーク

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ウンチクがんちく「パンの世界⑭」

2009-02-07 12:10:48 | うんちく・小ネタ

パン教室「カフェ・タブリエ」主宰 森本 まどか                                          ク-プで知る発酵状態

100_1096ハ-ド系のパンやフランスパンの表面にある模                              様のような切込みを「ク-プ」といいます。発酵し                              たパンを窯に入れる直前、表面にナイフで切れ                              目を入れます。「ク-プ」を入れるとパンに美しい                             模様がつき、適度に水分が抜けます。さらに一                              番大事な役割は、ボリュ-ムを出すこと。ハ-ド                             系のパンやフランスパンの表面は、パリっと固いですね。これは熱い                  蒸気をかけて焼くからなのです。230度近くに熱せられた窯の中に、                            約30度の温度のパンを入れて蒸気をかけると、「結露」と同じ現象が                             おきます。窯の中で一番低い温度の場所、つまりパンに、水蒸気が                             集まるのです。水蒸気はパンの表面を濡らし、生地をいったん軟らか                             くします。伸びの良くなった生地は、窯の温度でグンと大きくボリュ-                             ムを出しつつ膨らみます。パンに含まれるでんぷんが加熱され、表                              面はのり状になります。表面温度が70-80度になると固まり、コチ                             ッとしたクラスト(外皮)になるのです。パンはどんどん内圧を高めてク                            -プの切れ目を押し広げながら、はじけるように大きく膨らむことで、                             きれいなク-プができます。よく開いたク-プは発酵のタイミングが最                            適だった証拠です。

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