゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

生きるしくみ「口八丁手八丁!」

2009-02-13 12:35:55 | 健康・病気

運動野きたえ楽しい人=當瀬規嗣解説

私たちの体を動かすのは大脳です。大脳の表面には、ちょうど頭の                             てっぺん辺りから耳の上の辺りまで、左右に帯状の盛り上がりがつ                             ながっていて、ここにある無数の神経細胞から全身の筋肉に指令が                             発せられています。この部分を運動野といいます。運動野の神経細                             胞たちは、それぞれ担当するからだの部分か゛決まっています。頭の                               てっぺんあたりは足で、そこから順に腰、胴、胸と並び、腕から手、指、                            その次は額から顔、そして口、舌と続きます。そして動きが細かくなる                           手、指、口、舌を担当する神経細胞の数が圧倒的に多く、たとえば胴                             回りの部分を担当する神経細胞より、指を担当する神経細胞の方が                             はるかに多いのです。胴回りよりはるかに小さい指にたくさんの神経                             細胞を動員して、はじめて細かい指の動きが可能になります。おはし                             が使えるのも、鉛筆を使って文字を書けるのも、このしくみのおかげで                            す。そして、唇や舌を担当する神経細胞の数も指に匹敵するぐらいの                            数です。これは、言葉を発することが、非常に複雑な運動を必要してい                            ることを示すものです。人は、言葉と道具を駆使して文明を築いてきま                            した。大脳の運動野は、人にとって言葉と道具がいかに大事なもので                            あるのかを如実に示しています。よく認知症予防に、楽しい会話、書道                            や手芸など手先を良く使うことが推奨されますが、なるほど、言葉と道                            具は人らしく生きてゆく原点なのですね。口八丁手八丁で運動野を使っ                           て、楽しい人生を過ごそうではありませんか!                                          (とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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