食べ過ぎ禁止 給餌を自動管理 北原電牧など発売へ
独立行政法人農研機構・生物系特定産業技術 研究支援センタ-(さいたま市)は産後の日数な どで変わる乳牛の最適給餌量を1頭ごとに計算し、 自動的に与えるシステムを酪農機器メ-カ-、北 原電牧(札幌)などと共同開発した。余分な餌を与 えずに済み、農家での実験で飼料代を2割削減 できたという。北原電牧などが4月にも商品する。乳牛は出産後3週間 で搾乳量がピ-クに達し、多くの餌を必要とするものの、その後は乳 量も餌の必要量も減る。だが、給餌量を1頭ごとに管理するのは難し く、餌のやり過ぎがコスト高や牛の病気の原因となっていた。システム は搾乳機器の乳量計デ-タを、牛舎内を移動する自動給餌機に送信。 牛に電子耳標を付けることで、給餌機が個体識別し、乳量デ-タなど に基づく最適給餌量を与える仕組みだ。搾乳機器と給餌機は既にある 農家も多い。その場合のシステム整備費は約400万円かかるが、初 期投資は2年ほどで回収可能という。