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道産マツ新品種「クリ-ンラ-チ」

2009-02-10 16:31:15 | ほっかいどう関連情報

成長が早い 製材に最適 強度も高い CO2吸収                                        人気沸騰 需要17万本 苗木供給 追いつかず

100_1103道が08年7月の北海道洞爺湖サミットに合わせ                             て開発した道産マツの新品種「クリ-ンラ-チ]の                             植林希望が相次ぎ、2010年秋から供給予定の                            苗木の生産が追いつかない状態になっている。                              道内で最も多く植林されているカラマツより成長が                            早く、製材に適しているためで、希望は苗木の年                             間生産予定量の5倍を超えている。

クリ-ンラ-チは道立林業試験場(美唄市)がグイ                            マツとカラマツに比べ二酸化炭素(CO2)を2割多                            く吸収し、温暖化防止にも役立つとされ、北海道洞                           爺湖サミットでは首脳による記念植樹が行われた。                           道は、道内で植林されている年間2千万本(07年                            度)の樹木の約4割を占めるカラマツの一部をクリ-ンラ-チに置き換え、               道内森林の二酸化炭素吸収量の底上げを目指している。道が造林業                            者や森林組合、森林所有者に希望を募ったところ、10、11年分ともそ                           れぞれ約17万本が集まった。これに対し、現状では種子を生産できる                           母樹が網走管内訓子府町の195本しかなく、苗木の生産は年間最大                            3万2千本が限界だ。道は種子の生産増を急ぐ方針だが、母樹育成に                            は時間がかかり、実現は13年以降の見通しだ。道水産林務部はクリ                            -ンラ-チは25年度程度で済む利点が大きいと分析。「木がまっすぐ                            に伸びて製材にしやすく、強度もカラマツより高い」ことも挙げる。クリ-                            ンラ-チの苗木は、カラマツの2倍近い1本135円の予定だが、十勝管                           内足寄町で約40㌶の森林を所有する加藤勝典さん(66)は「環境に貢                           献できるし、野ネズミの食害にも強い。多少高くても導入する価値があ                            る」と言う。千本を希望している三井物産フォレスト平取山林事務所(日                            高管内平取町)の林恭弘所長(43)は「種子の生産が軌道に乗れば、                           カラマツの代わりに植林するケ-スが増えるのではないか」と話してい                           る。

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