あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

傘の寿命

2006-10-06 23:21:23 | つれづれ
帰り道、ビルの庇に入ったところで空を見上げると、街灯に照らし出された雨が糸のように線を描いていた
浮世絵に描かれた雨のような、いや、そのキラキラしたリアルな美しさに一瞬心が奪われた。

家に近づく頃、急に突風が吹き傘が反転し骨が外れてしまった。買ってからもう数年経ち、撥水も弱まっていたので、諦めをつけようと思う

外れた骨を見ながら、「傘の寿命って、どれくらいなんだろう」と思う。長く大切に使われるものもあれば、急な雨についつい買ってしまったビニール傘など… ただ、捨てにくいのか単に億劫なのか、傘は少しずつ溜まっていく…
以前読んだ大崎善生氏の小説「パイロットフィッシュ」の中で、「傘の自由化」ということが語られていた。とても素敵な考えだが、果たして雨降りの楽しみは残るだろうか?とも思う。

10年ほど前、内側に星座が描かれた傘を使っていたことがあるが、残念ながら電車に置き残してしまった。そんな突然の傘との別れも何度もあった。そう言えば、最近は実用的な傘しか買っていないな~
コメント
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