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あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

輝き

2007-09-12 23:38:32 | つれづれ
人を傷つけたくないと言いつつ、自分が傷付きたくないから… 僕は恋愛を遠ざけてきた。だが、人が傷付くのは恋愛以外の理由もあるし、恋愛にはそれを越えるものなのだと、頭の中では理解している。危険を冒さない代わりに、人生の輝きを手に入れずに来た。
多分恋に続いていった、いくつかの分かれ道を思い出しながら、その時、その手をしっかり握ろうとしなかった自分のふがいなさが、もしかしたら相手を傷つけてしまっていたのでは… 彼女達はいま、輝きをもって日々を過ごしているだろうか。

大崎善生さんの「スワンソング」を読み終えた。彼が綴る愛は、痛々しく、それでも輝いている。この作品も、読んでいて痛みを感じていた。それでも、美しい旋律を奏でる文章に引きこまれていった。

最初は、「人を傷つけてこなくて良かった」などと感じていたのだが、読み終えると、人を傷つける結果になっても、人を愛したいと思った。

人が死んで星になるとしたら、その輝きのもとは、キラキラと輝く思い出なのかな。としたら、僕の星は放つ光を持たない。そう、誰からも見ることができない星となって、夜空を彷徨うしかない。

帰りの電車の中で、最後の数ページを再読した。昼休みに読んだのと同じところで、再び涙が溢れてきた。

恋愛の痛みを経験した人には、古傷に響くのだろうか。いや、その古傷も、もしかしたら輝いて見えるようになるかもしれない。
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逃げても…

2007-09-12 22:51:33 | つれづれ
安倍首相が辞意を表明した。
参議院選挙で大敗してから、時間の問題だと言われていたが、正直タイミングが悪い感じはする。けれども、そう言い切れないという思いもある。

彼のスタンスに僕は与しない。就任当初からの動きに危うさを感じていた。
だが、彼は彼の信じる道を進むべく、さまざまな問題に取り組もうと思っていたのだろう。そしてそれぞれに使命感を持っていたと思う。でも、全てをうまくこなすには、「チーム安倍」も、そして彼自身もあまりにも脆弱であった。
そういう彼にあとを託した前任者と、何となく彼を選んだ自民党の責任は重い。それより、就任時に彼を支持した国民も…

自分も任せられた仕事をやりきれないでいる。「優先順位を付けて…」と最もらしく言う人もいるが、相手にとっては自分が持っていった課題が最優先であり、その期待が重くのしかかる。それより、できなければ「なぜできないのか!」と叱責される。

そんなことを考えると、少し同情する気持ちが湧いてきた。「逃げてもいい…」という言葉を、彼にかけてあげてもいいんじゃないかな。
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